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公開番号
2025084621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198675
出願日
2023-11-22
発明の名称
動脈血管の内皮機能検査装置
出願人
株式会社ユネクス
代理人
個人
主分類
A61B
5/02 20060101AFI20250527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】容積脈波に重畳する反射波の影響を受けず測定精度の高い動脈血管の内皮機能検査装置を提供する。
【解決手段】容積脈波振幅算出部58により、容積脈波SMの立上り区間Arうちの容積脈波SM2について反射波が重畳しない区間を一定の反射波無区間Amとして定め、その一定の反射波無区間Am内の最大値が容積脈波SM2の最大振幅F2m及び容積脈波SM3の最大振幅F3mとして算出され、振幅増加率算出部64により、その駆血直前或いは直後の容積脈波SM2の最大振幅F2mと駆血解放後の最大振幅を示す容積脈波SM3の最大振幅F3mとの振幅増加率FRmが算出され、動脈血管拡張機能検査部66により、その振幅増加率FRmに基づいてする動脈血管14aの内皮機能が評価される。これにより、容積脈波SMに重畳する反射波の影響を受けないで、動脈血管14aの内皮機能が評価される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
生体の一部を圧迫する膨張袋を有する圧迫装置と、前記生体のうちの前記圧迫装置による圧迫部位とは異なる部位内の動脈血管の容積変化に基づいて発生する容積脈波を検出する容積脈波脈波を検出する容積脈波検出装置とを備え、前記圧迫装置を用いて前記生体の一部を所定時間駆血した後の駆血解放後に、前記容積脈波検出装置により検出された容積脈波の変化に基づいて前記生体の動脈血管の内皮機能を検査する動脈血管の内皮機能検査装置であって、
前記容積脈波のうちの、反射波が重畳しない予め設定された無反射波区間内の最大値を、前記容積脈波の振幅として逐次算出する容積脈波振幅算出部と、
前記振幅算出部により算出された前記容積脈波の振幅の前記駆血直前或いは直後の容積脈波の振幅と前記駆血解放後の最大振幅との増加割合を算出する振幅増加率算出部と、
前記振幅増加率算出部により算出された増加割合に基づいて前記動脈血管の内皮機能を評価する動脈血管拡張機能検査部とを含む
ことを特徴とする動脈血管の内皮機能検査装置。
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【請求項2】
前記容積脈波振幅算出部は、
前記圧迫装置を用いて前記生体の一部を所定時間駆血した駆血区間後に逐次得られる容積脈波の波形のうちの反射波が重畳しない反射波無区間を算出する反射波無区間算出部と、
前記容積脈波の波形のうちの反射波無区間内における最大振幅を算出する反射波無区間振幅算出部とを備える
ことを特徴とする請求項1の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項3】
前記反射波無区間算出部は、
前記駆血区間の終了直前或いは直後の前記容積振幅の波形の二次微分波形の最大値から、前記容積振幅の波形の一次微分波形の最大値までの区間を、前記容積脈波に反射波が重畳しない無反射波区間として設定する
ことを特徴とする請求項2の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項4】
前記生体の一部の所定時間の駆血は、5分の駆血である
ことを特徴とする請求項1の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項5】
振幅増加率算出部は、前記反射波無区間振幅算出部により算出された前記容積脈波の振幅の、前記駆血直後の容積脈波の振幅と前記駆血解放後の最大振幅との増加割合を算出する
ことを特徴とする請求項1の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項6】
前記圧迫装置は、前記圧迫装置による圧迫部位を前記生体の最高血圧値よりも高い圧力で圧迫する駆血用膨張袋を有し、前記生体のうちの前記圧迫装置による圧迫部位及び前記圧迫部位よりも末梢側部位を駆血する
ことを特徴とする請求項1の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項7】
前記容積脈波検出装置は、前記生体のうちの前記圧迫装置による圧迫部位よりも近位側に位置する部分を前記生体の最低血圧値よりも低い圧で圧迫するセンサ用膨張袋を有し、前記動脈血管の容積変化に基づいて前記膨張袋に発生する容積脈波を検出するものである
ことを特徴とする請求項6の動脈血管の内皮機能検査装置。
【請求項8】
前記駆血用膨張袋及び前記センサ用膨張袋は、前記生体に巻回される帯状袋内において、前記動脈血管の長手方向において所定の間隔を隔てて位置する状態で、収容されている
ことを特徴とする請求項7の動脈血管の内皮機能検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体の一部に巻回された圧迫帯の圧力に含まれる容積脈波に基づいて、血管の内皮機能を検査することができる動脈血管の内皮機能検査装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
生体の動脈硬化に先立って動脈血管の内皮機能の低下が発現するということが知られており、そのような内皮機能の評価に関する装置が種々提案されている。特許文献1および特許文献2に記載された装置がそれである。上記の内皮機能とは、動脈の血管壁を構成する外膜、中膜、および内膜のうちの最内周に位置する内皮に作用する血流のずり応力に基づいてその内膜を構成する内皮細胞からNO(一酸化窒素)が産生され、そのNOにより平滑筋が弛緩させられることで発生する血管拡張反応を言う。
【0003】
特許文献1の内皮機能検査装置では、生体の上腕に装着した圧迫帯(カフ)を、最高血圧よりも高い圧でたとえば5分程度の所定の駆血期間を維持した後に急速減圧し、最高血圧よりも下まわる圧に維持して得られるカフ脈波のうち、最初に表れる第1脈波のピーク値と、その後の最大振幅を有する第2脈波のピーク値との比を用いて、生体の血管内皮機能の評価を行なうようになっている。これによれば、小型且つ安価な血管内皮機能評価装置が得られるとされている。
【0004】
生体の上腕に装着した圧迫帯(カフ)は、生体の上腕を駆血する圧迫装置と、圧迫帯を駆血圧よりも低圧に維持して上腕の動脈から発生する容積脈波を検出する容積脈波検出装置とを兼用していることから、圧迫帯を駆血圧よりも低圧に維持して検出する容積脈波の波形(振幅)に、圧迫下の動脈に駆血圧を加えたことによるストレスで発生する平滑筋拡張反応が混入するという欠点があった。
【0005】
これに対して、特許文献2の内皮機能検査装置では、生体の第1の部位(前腕)に巻き付けられた第1カフと、生体の第2の部位(上腕)に巻き付けられた第2カフと、カフの加圧および減圧を制御するカフ圧制御部と、第2カフに接続され、第2カフのカフ圧を検出する圧力センサと、第2カフのカフ圧から脈波を検出する脈波センサと、検出された脈波を解析する解析部とを備え、第1カフにより前記生体の第1部位を所定の駆血区間の加圧を行なって動脈血管の内皮を血流により刺激し、第2カフにより得られた加圧刺激前の容積脈波の振幅と加圧刺激後の容積脈波の振幅とを比較して、増加率を算出することにより、血管内皮機能が評価されるようになっている。これによれば、生体の前腕に巻き付けられた第1カフが、専ら前腕の駆血に用いられ、生体の第2の部位(上腕)に巻き付けられた第2カフが,容積脈波の検出に用いられるため、容積脈波の波形(振幅)に、圧迫下の動脈の平滑筋拡張反応が混入することがないという、利点ある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-209492号公報
特開2011- 56200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、カフの圧力振動として得られる容積脈波には、カフ抹消側からの反射波が重畳することが知られている。上記特許文献1の内皮機能検査装置及び特許文献2の内皮機能検査装置では、加圧刺激後の容積脈波の振幅が用いられるが、反射波が重畳した容積脈波が用いられるため、そのような容積脈波の最小値から最大値までを振幅として算出し、駆血直前或いは直後の容積脈波の振幅と駆血後の容積脈波の最大振幅との間の増加比率に基づいて生体の動脈血管の内皮機能を検査する場合には、心拍数や血流により発生タイミングや大きさがばらつくと共に内皮のずり応力に基づくNO産生による血管拡張反応とは関係しない反射波を重畳した容積脈波の振幅は、たとえば図8に示すように虚血解放後に変化して、内皮機能検査が困難となる場合があった。
【0008】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、容積脈波に重畳する反射波の影響を受けず測定精度の高い動脈血管の内皮機能検査装置を提供することにある。
【0009】
本発明者等は、以上の事情を背景として、種々研究を重ねるうち、容積脈波波形の全体に反射波が重畳していることはなく、容積脈波波形の立ち上がりから反射波が重畳していない区間(反射波無区間)が存在し、その反射波無区間内で設定された容積脈波波形の立ち上がり点から一定の立上り区間内の最大の振幅の変化を観察すると、容積脈波の最小値から最大値までの振幅の駆血後の変化とは異なり、駆血後の動脈内腔径と同様の変化を示すことを見出した。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明の要旨とするところは、(a)生体の一部を圧迫する膨張袋を有する圧迫装置と、前記生体のうちの前記圧迫装置による圧迫部位とは異なる部位内の動脈血管の容積変化に基づいて発生する容積脈波を検出する容積脈波脈波を検出する容積脈波検出装置とを備え、前記圧迫装置を用いて前記生体の一部を所定時間駆血した後の駆血解放後に、前記容積脈波検出装置により検出された容積脈波の変化に基づいて前記生体の動脈血管の内皮機能を検査する動脈血管の内皮機能検査装置であって、(b)前記容積脈波のうちの反射波が重畳しない反射波無区間内で予め設定された一定の立上り区間内の最大値を、前記容積脈波の振幅として逐次算出する容積脈波振幅算出部と、(c)前記振幅算出部により算出された前記容積脈波の振幅の、前記駆血直前或いは直後の容積脈波の振幅と前記駆血解放後の最大振幅との増加割合を算出する振幅増加率算出部と、(d)前記振幅増加率算出部により算出された増加割合に基づいて前記動脈血管の内皮機能を評価する動脈血管拡張機能検査部とを含むことにある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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