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公開番号
2025084607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198641
出願日
2023-11-22
発明の名称
電子レンジ加熱調理用野菜、電子レンジ加熱調理用食品、及びそれらの製造方法
出願人
昭和産業株式会社
代理人
個人
主分類
A23L
19/00 20160101AFI20250527BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】炒め調理工程を経ずに、電子レンジで加熱調理することで、炒めた野菜のような外観と風味が得られる加熱調理野菜を含む食品の製造に用いる電子レンジ加熱調理用野菜、それを含む電子レンジ加熱調理用食品を提供する。
【解決手段】電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法であって、未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に油脂組成物を付着させる工程を含み、前記油脂組成物が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部であることを特徴とする製造方法、並びに電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用食品の製造方法であって、本発明の製造方法によって電子レンジ加熱調理用野菜を調製する工程、及び前記電子レンジ加熱調理用野菜を含む食品材料を容器に収容する工程を含む製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法であって、
未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に油脂組成物を付着させる工程を含み、
前記油脂組成物が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、
前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、
前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部であることを特徴とする電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法。
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【請求項2】
前記食用油脂が、コーン油及び/又は米油を合計10質量%以上含有する、請求項1に記載の電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法。
【請求項3】
電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用食品の製造方法であって、
請求項1に記載の製造方法によって電子レンジ加熱調理用野菜を調製する工程、及び
前記電子レンジ加熱調理用野菜を含む食品材料を容器に収容する工程を含む電子レンジ加熱調理用食品の製造方法。
【請求項4】
電子レンジで加熱調理される、電子レンジ加熱調理用野菜であって、
前記電子レンジ加熱調理用野菜が、少なくとも表面の一部に油脂組成物層を有し、
前記野菜が、未加熱、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜であり、
前記油脂組成物層が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、
前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、
前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部である油脂組成物からなることを特徴とする
電子レンジ加熱調理用野菜。
【請求項5】
請求項4に記載の電子レンジ加熱調理用野菜を含む、電子レンジ加熱調理用食品。
【請求項6】
未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に油脂組成物を付着させ、電子レンジ加熱調理用野菜を調製する工程、
前記電子レンジ加熱調理用野菜を含む食品材料を電子レンジで加熱調理する工程を含み、
前記油脂組成物が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、
前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、
前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部であることを特徴とする加熱調理野菜含有食品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炒め調理工程を経ずに、電子レンジで加熱調理することで、炒めた野菜のような外観と風味が得られる加熱調理野菜を含む食品(本発明において、「加熱調理野菜含有食品」と称する)の製造に用いる電子レンジ加熱調理用野菜、それを含む電子レンジ加熱調理用食品、及びそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、野菜を炒める場合、フライパンや鉄板に油脂をひき、適宜カットした野菜を投入し、野菜と油脂を絡めながら高温で加熱調理する。これにより、野菜に独特なツヤがある外観と香ばしくコクがある風味が付与される。
【0003】
炒め調理は、油はねが生じたり、フライパンに焦げ付いたりするといった問題があるため、家庭内では敬遠される場合がある。そこで、例えば非特許文献1では、カットした野菜等とサラダ油を耐熱容器に入れて電子レンジで加熱し、調味料を加えて混ぜて野菜炒め風の加熱調理野菜を含む食品のレシピが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
味の素パークレシピ大百科レンジで作る!うま塩「野菜炒めず」https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/801034/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術の方法では、炒めた野菜のような、独特なツヤがある外観や香ばしくコクがある風味を付与することはできない。
【0006】
したがって、本発明の目的は、炒め調理工程を経ずに、電子レンジで加熱調理することで、炒めた野菜のような外観と風味が得られる加熱調理野菜を含む食品の製造に用いる電子レンジ加熱調理用野菜、それを含む電子レンジ加熱調理用食品、及びそのような加熱調理野菜含有食品を製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、野菜に付着させる油脂組成物について添加剤の種類や配合量について種々検討した結果、所定の乳化剤を適切な含有量で含む油脂組成物とすることで、上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
すなわち、上記目的は、電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法であって、未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に油脂組成物を付着させる工程を含み、前記油脂組成物が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部であることを特徴とする電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法によって達成される。また、上記目的は、電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用食品の製造方法であって、本発明の製造方法によって電子レンジ加熱調理用野菜を調製する工程、及び前記電子レンジ加熱調理用野菜を含む食品材料を容器に収容する工程を含む電子レンジ加熱調理用食品の製造方法によって達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、炒め調理工程を経ずに、電子レンジで加熱調理することで、炒めた野菜のような外観と風味が得られる加熱調理野菜含有食品の製造に用いる電子レンジ加熱調理用野菜、それを含む電子レンジ加熱調理用食品を提供することができるので、店舗や家庭内で容易に加熱調理野菜含有食品を製造して喫食することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法]
本発明の電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法は、電子レンジで加熱調理される電子レンジ加熱調理用野菜の製造方法であって、未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に油脂組成物を付着させる工程を含み、前記油脂組成物が、食用油脂、並びに、レシチン及び/又はポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含み、前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.3~15質量部であり、前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.01~3質量部であることを特徴とする。上記製造方法によって得られた電子レンジ加熱調理用野菜は、未加熱の野菜、又は炒め調理及び油ちょう調理以外の加熱手段で加熱された野菜に、上記配合の前記油脂組成物を付着させている(すなわち、少なくとも表面の一部に前記油脂組成物からなる油脂組成物層を有している)ので、炒め調理工程を経ずに、電子レンジ加熱調理しても、炒めた野菜のような外観と風味を有する加熱調理野菜が得られる。後述する実施例に示す通り、前記レシチン及び/又は前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量が、所定の範囲を外れる場合は、上述のような加熱調理野菜に炒めた野菜のようなツヤやハリのある外観、及び/又は香ばしい風味が得られない。前記レシチンを含む場合の前記レシチンの含有量は、前記食用油脂100質量部に対して、0.5~12質量%が好ましく、1~9質量%がより好ましく、1.5~8質量%がさらに好ましい。前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを含む場合の前記ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの含有量は、前記食用油脂100質量部に対し、0.05~2質量部が好ましく、0.08~1.5質量部がより好ましく、0.1~1質量部がさらに好ましい。また、レシチン、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステルいずれか一方を含む場合よりも、レシチンとポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを両方含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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