TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025104855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223000
出願日2023-12-28
発明の名称まぶし用ミックス用油脂組成物およびまぶし用ミックス
出願人昭和産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23D 9/00 20060101AFI20250703BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】具材にまぶすだけで、油ちょう後の揚げ物の歯切れが良くサクサクした食感のよい揚げ物を製造することのできるまぶし用ミックス、およびまぶし用ミックスに混合するための油脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明のまぶし用ミックス用油脂組成物は、油脂と乳化剤を含み、これをまぶし用ミックス用粉粒体材料に混合したまぶし用ミックスを揚げ物具材の衣材に用いることで、油ちょう後の揚げ物の食感を向上させたり、表面に凹凸感を出すことができる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
まぶし用ミックス用粉粒体材料に混合するためのまぶし用ミックス用油脂組成物であって、油脂および乳化剤0.05~35質量%を含有することを特徴とする、まぶし用ミックス用油脂組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記まぶし用ミックスがブレッダーミックス、打ち粉ミックス、またはパン粉ミックスである、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項3】
前記乳化剤が、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、有機酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、蒸留モノグリセリド、レシチン、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載のまぶし用ミックス用油脂組成物と粉粒体材料とを含有する、まぶし用ミックス。
【請求項5】
前記まぶし用ミックス用油脂組成物を0.1~25質量%含有する、請求項4に記載のまぶし用ミックス。
【請求項6】
油ちょう用である、請求項4に記載のまぶし用ミックス。
【請求項7】
請求項4に記載のまぶし用ミックスが付着した揚げ物具材が、油ちょうされている食品。
【請求項8】
油脂と乳化剤を混合してまぶし用ミックス用油脂組成物を製造する工程、およびまぶし用ミックス用油脂組成物と粉粒体材料を混合する工程を含む、まぶし用ミックスの製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載のまぶし用ミックスを揚げ物具材に付着させることを含む、油ちょう食品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、揚げ物衣材のとして使用するまぶし用ミックスと、まぶし用ミックスに混合するための油脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
衣付揚げ物は、魚介類、畜肉類、野菜類等の具材に、穀粉類や澱粉類を主成分とする粉末状衣材を、ブレッダーとして具材表面にまぶして油ちょうしたり、打ち粉として具材表面にまぶしてから、粉末状衣材を水溶きした液状衣材であるバッターを具材に付着させて油ちょうしたり、打ち粉なしでバッターをそのまま具材表面に付着させて油ちょうしたり、バッターを付着させた具材にさらにパン粉等を主体とする粒状衣材などを付着させて油ちょうすることで調製される。
衣付揚げ物は、表面に衣材が付着した具材が油ちょうされるので、油に直接触れる衣はサクサクとした食感と風味を有し、中身の具材は衣の内側で蒸されたように火が通っていて、旨味が凝縮される。
【0003】
具材に付着させて用いる衣材には、ブレッダーや打ち粉やパン粉等のまぶすタイプの粉末状または粒状衣材と、バッター等の液状衣材がある。
粉末状衣材をブレッダーとして付着させる唐揚げや竜田揚げ等の唐揚げ類では、具材に衣材を均一に付着させにくく、また衣の割合が小さくて揚げ物の表面に凹凸感が出にくく、具材や外気からの水分により衣のサクサクとした食感が得られにくい。また、粒状衣材を付着させるカツ類やフライ類等においても、具材や外気からの水分により経時的に衣のサクサク感が低下する。
【0004】
そのため、粉末状または粒状衣材を用いる揚げ物の食感等の改良が試みられており、たとえば、竜田揚げの花咲感、粉吹き感を有する外観と、喫食時に噛み切りやすい食感を有する衣を有する竜田揚げを製造するために、油:水が50:30~60:20であり、且つ固形分を5%~15%配合したバッター液を肉表面に塗布し、次いで肉表面に馬鈴薯でん粉と油脂を20:1~20:3の割合で混合した混合物を付着させ、油ちょうする方法(特許文献1)が報告されている。
また、特許文献2には、まぶしタイプのから揚げ粉ミックスとして、ミックスに対して2~30重量%の油脂を含有するか、あるいは2~30重量%の油脂と併用して0.5~5重量%の膨張剤が含有することにより、具材の表面にまぶした後に、2個以上の種の単位で詰めて冷凍や冷蔵保存しても、油ちょう時に種同志が接着したまま揚がることがなく、また、油ちょうして製造後冷凍、冷蔵したものを、電子レンジやオーブンで再加熱できるミックスが記載されている。
【0005】
また、粉末状態のまま具材にまぶして電子レンジで加熱調理すると、具材にジューシー感があり、歯切れの良いしっかりとした衣の食感を有する唐揚げ様食品を製造するために、デュラム小麦粉及び/又はコーングリッツ40~60質量%と、デキストリン3~18質量%と、油脂1~14質量%とを含み、熱凝固性蛋白素材の含有量が1質量%以下である電子レンジ加熱調理用衣材(特許文献3)が報告されている。
さらに、軽いサクミのあるサクサクした食感の油ちょう済食品を作るために、パン粉に、グリセリンの1位~3位に炭素数10~22の脂肪酸残基Xを有する1種以上のXXX型トリグリセリドを含む油脂成分を含有する粉末油脂組成物が付着した粉末油脂組成物付着パン粉(特許文献4)が報告されている。
しかしながら、従来の油ちょうのためのまぶし用ミックスでは、油ちょう後の揚げ物の食感が顕著に良好となるものは、未だ得られていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-98号公報
特開平11-192064号公報
特開2013-220036号公報
特開2019-154420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、具材表面にまぶすだけで歯切れが良くサクサクした食感のよい揚げ物を製造することのできるまぶし用ミックス、およびまぶし用ミックスに混合するための油脂組成物およびそれらの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題の解決のために鋭意検討した結果、油脂に乳化剤を混合した油脂組成物をまぶし用ミックスに混合することにより、このまぶし用ミックスを揚げ物の衣材に使用して油ちょうすると、歯切れが良くサクサクした食感の揚げ物を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、以下(1)~(3)のまぶし用ミックス用油脂組成物、(4)~(6)のまぶし用ミックスに関する。
(1)まぶし用ミックス用粉粒体材料に混合するためのまぶし用ミックス用油脂組成物であって、油脂および乳化剤0.05~35質量%を含有することを特徴とする、まぶし用ミックス用油脂組成物。
(2)前記まぶし用ミックスがブレッダーミックス、打ち粉ミックス、またはパン粉ミックスである、上記(1)に記載の油脂組成物。
(3)前記乳化剤が、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、有機酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、蒸留モノグリセリド、レシチン、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種以上である、上記(1)に記載の油脂組成物。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のまぶし用ミックス用油脂組成物と粉粒体材料とを含有する、まぶし用ミックス。
(5)前記まぶし用ミックス用油脂組成物を0.1~25質量%含有する、上記(4)に記載のまぶし用ミックス。
(6)油ちょう用である、上記(4)に記載のまぶし粉ミックス。
【0010】
また、本発明は、以下(7)の油ちょうされている食品、(8)のまぶし用ミックスの製造方法、および(9)の油ちょう食品の製造方法に関する。
(7)上記(4)に記載のまぶし用ミックスが付着した揚げ物具材が、油ちょうされている食品。
(8)液状油脂と乳化剤を混合してまぶし用ミックス用油脂組成物を製造する工程、およびまぶし用ミックス用油脂組成物と粉粒体材料を混合する工程を含む、まぶし用ミックスの製造方法。
(9)上記(8)に記載のまぶし用ミックスを揚げ物具材に付着させることを含む、油ちょう食品の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

昭和産業株式会社
まぶし用ミックス用油脂組成物およびまぶし用ミックス
8日前
昭和産業株式会社
フィリング様食品用粉末状調製剤、及びフィリング様食品の製造方法
25日前
昭和産業株式会社
穀粉焼成和風食品用ミックス、穀粉焼成和風食品、及びその製造方法
1か月前
昭和産業株式会社
電子レンジ加熱調理用野菜、電子レンジ加熱調理用食品、及びそれらの製造方法
1か月前
昭和産業株式会社
惣菜食品用品質改良剤、惣菜食品、惣菜食品の製造方法、及び惣菜食品の品質改良方法
8日前
昭和産業株式会社
パン類用味質改良剤、パン類用組成物、パン類用生地、パン類、パン類の製造方法、及びパン類の味質改良方法
8日前
昭和産業株式会社
ベーカリー製品用品質改良剤、ベーカリー製品用組成物、ベーカリー製品用生地、ベーカリー製品、ベーカリー製品の製造方法、及びベーカリー製品の品質改良方法
1か月前
個人
ペットフード
3か月前
個人
古代食品塩梅醤
1か月前
個人
焼き魚の製造方法
3か月前
個人
血圧降下用組成物
3か月前
個人
具入り餅食品
2か月前
ライソン株式会社
焙煎機
1か月前
個人
ジャム
1か月前
不二製油株式会社
卵代替素材
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
24日前
第一工業製薬株式会社
組成物
3か月前
池田食研株式会社
風味改善剤
17日前
池田食研株式会社
微粉状食品
22日前
第一工業製薬株式会社
組成物
3か月前
株式会社ソディック
計量装置
1か月前
株式会社ソディック
計量装置
1か月前
有限会社丸繁商店
メカブ
2か月前
第一工業製薬株式会社
固形食品
3か月前
有限会社丸繁商店
メカブ
2か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
22日前
不二製油株式会社
チーズ様食品
1か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
3か月前
有限会社丸繁商店
メカブ
2か月前
株式会社東洋新薬
飲食用組成物
2か月前
不二製油株式会社
異風味抑制剤
2か月前
長谷川香料株式会社
苦味感増強剤
3か月前
SoPros株式会社
経口養毛剤
1か月前
株式会社寺田製作所
散茶装置
1か月前
大山食品株式会社
お好み焼き
2か月前
個人
天然マンゴー果汁色青汁
23日前
続きを見る