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公開番号2025083496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025040204,2023534890
出願日2025-03-13,2021-12-08
発明の名称スクロースエステル及び溶媒を含む化粧品組成物
出願人ザプロクターアンドギャンブルカンパニー,THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類A61K 8/60 20060101AFI20250523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本組成物からの新鮮な/軽い感触を提供しながら、スクロースエステルからの利益を提供する化粧品組成物の提供。
【解決手段】(a)0.1%から20%のジラウリン酸スクロースと、(b) 0.5%から30%のペンチレングリコールとを含む化粧品組成物であって、ジラウリン酸スクロースとペンチレングリコールとの重量比が2.5:1～1:10であり、ジラウリン酸スクロースは、組成物の連続水相中に溶解されている化粧品組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（ａ）０．１％から２０％のジラウリン酸スクロースと、
（ｂ）０．５％から３０％のペンチレングリコールと
を含む化粧品組成物であって、
ジラウリン酸スクロースとペンチレングリコールとの重量比が２．５：１～１：１０であり、
ジラウリン酸スクロースは、組成物の連続水相中に溶解されている
ことを特徴とする化粧品組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、化粧品組成物であって、（ａ）スクロースと脂肪酸との１つ以上のエステルであって、脂肪酸が、約１２～約２４個の炭素原子を有するものから選択され、スクロースエステルが、モノ－エステル、ジ－エステル、トリ－エステル、テトラ－エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、１つ以上のエステルと、（ｂ）１つ以上の溶媒であって、約２３～約３１．５（Ｊ／ｃｍ
3
）
1/2
のヒルデブランド溶解度パラメータ及び約４．５～約１０．５（Ｊ／ｃｍ
3
）
1/2
のハンセン溶解度パラメータの極性構成成分を有するものから選択される、１つ以上の溶媒と、を含む、化粧品組成物を対象とする。本発明の化粧品組成物は、スクロースエステルが本組成物中により高いレベルで含有される場合であっても、かつ／又はスクロースエステルが化粧品組成物の水相中に含有される場合であっても、スクロースエステルを化粧品組成物中に溶解する。
続きを表示（約 2,700 文字）【背景技術】
【０００２】
哺乳動物のケラチン組織、特にヒトの皮膚は、外因性要因及び内因性要因の両方による様々な損傷を受ける。そのような外因性要因としては、紫外線、環境汚染、風、熱、赤外線、低湿度、刺激の強い界面活性剤、研磨剤などが挙げられる。一方、内因性要因としては、経時的老化及び皮膚内からの他の生化学的変化が挙げられる。外因性であろうと内因性であろうと、これらの要因は、皮膚ダメージの目に見える徴候をもたらす。老化又はダメージを受けた皮膚における典型的な皮膚ダメージとしては、小じわ、しわ、色素沈着過剰、黄ばみ、たるみ、目の下のくま、腫れた目、毛穴の拡大、ターンオーバー速度の低下、及び異常な落屑又は剥離が挙げられる。外因性要因及び内因性要因の両方の結果として被る追加のダメージとしては、目に見える壊死した皮膚、即ち、剥がれ、剥落、乾燥、及び荒れが挙げられる。
【０００３】
現在、皮膚、毛髪、及び爪などのケラチン組織の健康及び物理的外観を改善することを対象とする、消費者に利用可能であるいくつかのパーソナルケア製品がある。これらの製品の大部分は、皮膚のしわ、しみ、及び典型的には皮膚の老化又はヒト皮膚に対する環境的ダメージに関連する他の組織学的変化を遅延させ、最小限に抑え、又は更には排除することを対象とする。消費者は、局所的に塗布される製品を好むが、その理由は、それらが有効であるだけでなく、安全で使い心地がよいためである。
【０００４】
様々な成分が、上記の利益を送達するためにそのような製品において使用される。そのような成分のうちの１つ、即ち、スクロースエステルは、特にスクロースエステルが生成物組成物中により高いレベルで含有される場合、かつ／又は特にスクロースエステルが生成物組成物の水相中に含有される場合、生成物組成物中に溶解することが困難であり得ることが本発明者らによって見出された。スクロースエステルからの利益を提供しながら、本組成物から新鮮な／軽い感触を提供する観点から、油相ではなく生成物組成物の水相にスクロースエステルを溶解することが好ましい場合があることも見出された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記に基づいて、特にスクロースエステルが本組成物中により高いレベルで含有される場合、かつ／又は特にスクロースエステルが化粧品組成物の水相中に含有される場合、化粧品組成物中にスクロースエステルを溶解する化粧品組成物が必要とされている。本組成物から新鮮な／軽い感触を提供しながら、スクロースエステルからの利益を提供する化粧品組成物の必要性も存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、化粧品組成物であって、
（ａ）約０．０１％～約５０％の、スクロースと脂肪酸との１つ以上のエステルであって、脂肪酸が、約１２～約２４個の炭素原子を有するものから選択され、スクロースエステルが、モノ－エステル、ジ－エステル、トリ－エステル、テトラ－エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、１つ以上のエステルと、
（ｂ）約０．０１％～約９０％の１つ以上の溶媒であって、当該１つ以上の溶媒は、約２３～約３１．５（Ｊ／ｃｍ
3
）
1/2
のヒルデブランド溶解度パラメータ及び約４．５～約１０．５（Ｊ／ｃｍ
3
）
1/2
のハンセン溶解度パラメータの極性構成成分を有するものから選択される、１つ以上の溶媒と、を含み、
組成物が、以下の条件：
スクロースエステルと溶媒との間の重量比が約２．５：１～１：１０であること、及び溶媒がペンチレングリコールであること、のうちの少なくとも１つを満たす、化粧品組成物を対象とする。
【０００７】
驚くべきことに、本発明の化粧品組成物は、スクロースエステルが本組成物中により高いレベルで含有される場合であっても、かつ／又はスクロースエステルが化粧品組成物の水相中に含有される場合であっても、スクロースエステルを化粧品組成物中に溶解することが今や見出された。
【０００８】
理論に限定されるものではないが、この組成物において、スクロースエステルの大部分は、本組成物が水性担体を含有する場合、本組成物の水相に含有されると考えられる。理論に限定されるものではないが、そのような組成物は、スクロースエステルからの利益を提供しながら、本組成物から軽く、べたつかない、かつ／又は新鮮な感触である感覚的感触を提供すると考えられる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本明細書中での「実施形態」などへの言及は、その実施形態と関連付けて説明される、特定の材料、特徴、構造、及び／又は特性が、少なくとも１つの実施形態、任意選択的に多数の実施形態に含まれていることを意味するが、全ての実施形態に、説明された材料、特徴、構造、及び／又は特性が組み入れられることを意味するものではない。更に、材料、特徴、構造、及び／又は特性は、異なる実施形態にわたって、任意の好適な方法で組み合わされてもよく、材料、特徴、構造、及び／又は特性は、説明されるものから除外されてもよいし、代用されてもよい。したがって、本明細書に記載されている実施形態及び態様は、別段明記しない限り又は不適合性が明示されてされない限り、組み合わせて明示的に例示されていなくても、他の実施態様及び／又は態様の要素又は構成成分を含むか又はこれらと組み合わされることが可能である。
【００１０】
全ての実施形態において、別途記載のない限り、成分の百分率は全て化粧品組成物の重量を基準としている。特に記載のない限り、全ての比率は重量比である。有効桁数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に別途記載のない限り、全ての数量は、単語「約」によって修飾されるものと理解される。別途記載のない限り、全ての測定は、およそ２５℃の周囲条件でなされたと理解され、「周囲条件」は、約１気圧及び約５０％の相対湿度の条件を意味する。全ての数値範囲は包括的であり、明示的に開示されていない狭い範囲を形成するために組み合わせることが可能である。例えば、区切られた上下の範囲制限は、更なる範囲を作る上で互換性がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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