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公開番号
2025083456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025037378,2023121003
出願日
2025-03-10,2021-12-15
発明の名称
アツバノリ属抽出物及びその使用
出願人
國立中山大學
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
36/04 20060101AFI20250523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】
骨形成を促進するための薬物の製造における、組成物の使用であって、アツバノリ属抽出物の使用を提供する。
【解決手段】骨形成を促進するための薬物の製造における組成物の使用であって、当該組成物はアツバノリ属酢酸エチル抽出物を含み、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物の製造方法は、
(a)エタノールでアツバノリ属を抽出して、アツバノリ属エタノール抽出物を取得し、
及び、
(b)酢酸エチル及び水により当該アツバノリ属エタノール抽出物を分配抽出することで酢酸エチル層と水性層を形成し、続いて、当該酢酸エチル層を採取して当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物を取得する、
とのステップを含む使用である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
骨形成を促進するための薬物の製造における組成物の使用であって、当該組成物はアツバノリ属酢酸エチル抽出物を含み、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物の製造方法は、
(a)エタノールでアツバノリ属を抽出して、アツバノリ属エタノール抽出物を取得し、
及び、
(b)酢酸エチル及び水により当該アツバノリ属エタノール抽出物を分配抽出することで酢酸エチル層と水性層を形成し、続いて、当該酢酸エチル層を採取して当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物を取得する、
とのステップを含む使用。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物は、骨形成を促進することで骨疾患を予防又は治療する請求項1に記載の使用。
【請求項3】
当該骨疾患は、骨粗鬆症、骨欠損又は骨折疾患を含む請求項2に記載の使用。
【請求項4】
骨疾患を予防又は治療するための薬物の製造における組成物の使用であって、当該組成物はアツバノリ属酢酸エチル抽出物を含み、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物の製造方法は、
(a)エタノールでアツバノリ属を抽出して、アツバノリ属エタノール抽出物を取得し、
及び、
(b)酢酸エチル及び水により当該アツバノリ属エタノール抽出物を分配抽出することで酢酸エチル層と水性層を形成し、続いて、当該酢酸エチル層を採取して当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物を取得する、
とのステップを含む使用。
【請求項5】
当該骨疾患は、骨粗鬆症、骨欠損又は骨折疾患を含む請求項4に記載の使用。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アツバノリ属抽出物の新規な使用に関し、特に、神経保護、骨形成促進及びアレルギー性皮膚炎治療のための薬物の製造における当該アツバノリ属抽出物の使用に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
アツバノリ属(Sarcodia)は、主としてインド洋及び西太平洋地域に分布している。アツバノリ属は、従属栄養型(heterotroph)の海洋大型藻類であり、微量栄養素の含有量が高い。そのため、日本では長寿食材とも呼ばれており、欧米ではアツバノリ属が海の野菜の代表格とみなされている。現在、アツバノリ属の用途の多くは、そのまま食用とするか、食品添加物とされている。食用としてのアツバノリ属の歴史は長いが、その効果に関する研究は極めて少ない。
【0003】
骨格は、脊椎動物の内骨格を構成する堅固な器官であり、バイオミネラリゼーションされた骨格組織、骨髄、骨膜、神経、血管及び軟骨等の軟組織や、少数の骨格細胞を含んでいる。骨格の欠損又は欠陥は、先天性の欠陥や後天的に引き起こされた疾患、老衰又は外傷に起因すると考えられる。骨欠損が小さい場合には自然に癒合可能であるが、骨欠損が大きい場合や、小さな骨格の骨欠損は完全に癒合することが難しい。そのため、骨移植(自家骨移植、同種骨移植及び異種骨移植を含む)、人工骨(骨セメント及びバイオセラミックを含む)、組織工学骨、又は骨移動術等の手術により治療する必要がある。つまり、要因の異なる各種骨疾患(例えば、骨粗鬆症、骨欠損又は骨折疾患等)に対しては、異なる薬物の投与や手術の実施が必要である。
【0004】
そのほか、世界的な人口の高齢化に伴って、神経変性疾患の患者数が増加し続けており、高齢者の認知、記憶及び運動能力の損傷が増えている。報告によると、世界保健機関は、運動機能に影響を及ぼす神経変性疾患が、今後20年以内に主要な死因の第2位になると予測している。そのため、この種の疾患の治療方法の開発が、昨今のバイオメディカルにおける重要な研究プロジェクトの1つとなっている。多くの神経変性疾患の発現メカニズムはまだ明らかとなっておらず、今のところ、これらの疾患については有効な治療方法が不足している。また、適用可能な治療は症状コントロールと疾患進行の抑制に限られている。
【0005】
一方、アトピー性皮膚炎は、免疫と炎症が深く関わる慢性疾患である。アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う炎症性皮膚疾患であるとともに、慢性疾患でもあり、通常は乳児期に発症する。アトピー性皮膚炎は、主な症状として持続的な痒みを有し、且つ、特定の原因なく回復と悪化を繰り返す性質がある。最近は、アトピー性皮膚炎に関する多くの研究がなされてはいるが、今のところアトピー性皮膚炎の原因ははっきりしていない。
【0006】
ところで、海藻から精製される天然化合物は、例えば、抗凝固、抗ウィルス、抗酸化、抗アレルギー、抗ガン、抗炎症及び抗肥満等の数多くの生物活性を有することが実証されている。そのため、海藻の一種であるアツバノリ属もまた極めて高い研究開発の可能性を秘めており、医療応用において多大な研究開発の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では、アツバノリ属を乾燥させたあと、アルコールで抽出することでアルコール抽出物を取得する。次に、当該アルコール抽出物を水中に浸漬し、浮遊させたあと、酢酸エチルを用いて分配抽出する。最後に、酢酸エチル層からアツバノリ属酢酸エチル抽出物EEを取得する。
【0008】
神経保護実験において、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEは、6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)により傷付けられたSH-SY5Y神経細胞の生存率を向上可能であった。且つ、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEは、パーキンソン病様行動を有するゼブラフィッシュについて遊泳能力を改善可能であった。この結果より、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEが、神経保護作用を有するとともに、神経変性疾患の症状を改善可能なことが示された。
【0009】
骨形成実験において、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEは、ゼブラフィッシュの骨節数の増加を促進した。且つ、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物は、ラットの頭蓋骨欠損箇所の回復率を向上可能であった。この結果より、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEが、骨形成を促進することで、骨欠損の治療に適用し得ることが示された。
【0010】
アトピー性皮膚炎実験において、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEは、マウスのアトピー性皮膚炎の症状(例えば、紅斑、浮腫、表皮 離及び乾燥等の症状)を改善可能であった。且つ、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEは、アトピー性皮膚炎に起因して上昇したIgE発現量を低下させることが可能であった。このほか、アトピー性皮膚炎は脾臓及びリンパ節を腫大させるが、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEを投与することで、脾臓及びリンパ節の腫大を改善可能であった。この結果より、当該アツバノリ属酢酸エチル抽出物EEが、アトピー性皮膚炎を治療可能なことが示された。
(【0011】以降は省略されています)
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