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公開番号2025083407
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025036084,2023210705
出願日2025-03-07,2019-06-13
発明の名称キナーゼ阻害剤の塩およびその組成物
出願人ハンダ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07D 215/233 20060101AFI20250523BHJP(有機化学)
要約【課題】経口投与後のキナーゼ阻害剤の吸収を向上させ、食事あり、またはなしでキナーゼ阻害剤を経口投与した場合の吸収の変動を低減させ、および/または胃酸抑制剤などの他の薬剤と共投与した場合の吸収の変動を低減させる組成物を提供することである。
【解決手段】本発明は、キナーゼ阻害剤のC8-C16脂肪族硫酸エステル塩、キナーゼ阻害剤のC8-C16脂肪族硫酸エステル塩を含む組成物、およびそれらの使用に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カボザンチニブラウリル硫酸エステル塩。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
治療量の請求項1に記載の塩、および1種以上の添加物を含む、経口剤形。
【請求項3】
前記カボザンチニブラウリル硫酸エステル塩は、
(a)非晶質、
(b)結晶質、または、
(c)非晶質および結晶質の組み合わせである、
請求項2に記載の経口剤形。
【請求項4】
前記剤形は錠剤である、請求項3に記載の経口剤形。
【請求項5】
前記剤形はカプセルである、請求項3に記載の経口剤形。
【請求項6】
(i)約3重量%~約50重量%のカボザンチニブ硫酸エステル塩、および、
(ii)約1重量%~約90重量%の1種以上の、約10以上のHLB値を示す湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、界面活性剤、またはそれらの組み合わせ
を含む、請求項5に記載の経口剤形。
【請求項7】
前記1種以上の、約10以上のHLB値を示す湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、界面活性剤、またはそれらの組み合わせは、脂肪アルコール酸もしくはアミドエトキシレート、モノグリセリドエトキシレート、ソルビタンエステルエトキシレートアルキルポリグリコシド、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセリド、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、オキシアルキレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシルグリセリド、ポリオキシルエチレンステアレート、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項6に記載の経口剤形。
【請求項8】
(i)約10重量%~約33重量%のカボザンチニブラウリル硫酸エステル塩、および、
(ii)約19重量%~約90重量%の、ビタミンEポリエチレングリコールサクシネート、ポロキサマー、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシルグリセリド、ポリオキシエチレンステアレート、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、親水性-親油性バランス(HLB)値が10以上である少なくとも1種の薬学的に許容される非イオン性界面活性剤
を含む、請求項5に記載の経口剤形。
【請求項9】
前記1種以上の、約10以上のHLB値を示す湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、界面活性剤、またはそれらの組み合わせは、融点が25℃~120℃の固体である、請求項6に記載の経口剤形。
【請求項10】
前記剤形は、親水性-親油性バランス(HLB)値が10未満である少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤をさらに含む、請求項2~9のいずれか1項に記載の経口剤形。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年6月15日に出願された米国仮出願番号第62/685,411号、2019年1月11日に出願された米国仮出願番号第62/791,356号、および2019年2月27日に出願された米国仮出願番号第62/811,368号に基づく優先権を主張すし、これらのそれぞれは、その全体を参照することで本明細書に援用される。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
(技術分野)
本発明は、キナーゼ阻害剤とC

-C
16
脂肪族硫酸塩との反応により形成されるキナーゼ阻害剤の塩に関する。キナーゼ阻害剤の塩は、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤との組み合わせで対象に経口投与してもよい。
【0003】
本発明は、キナーゼ阻害剤のC

-C
16
脂肪族硫酸エステル塩を含む薬学的に許容される組成物および剤形、組成物および剤形を調製する方法、ならびに、組成物および剤形を経口投与することを含む、癌などの様々な症状を治療する方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
キナーゼ阻害剤(KI)は、キナーゼ酵素を阻害し、それによりタンパク質の活性化を妨げる化合物である。KIは一般的に癌の治療に使用されるが、関節リウマチやクローン病などのような炎症および自己免疫疾患にも使用される。
【0005】
KIはたびたびpH依存的な溶解性を示し、したがって経口投与での生物学的利用能が不安定である。
【0006】
KIは、高脂肪食の存在下での投与、または胃酸抑制剤、すなわち制酸剤、H

拮抗薬、およびプロトンポンプ阻害薬などの他の薬とともに投与される場合に比べ、絶食状態での投与の際には吸収が大きく変動することが知られている。たとえば、いくつかのKIは、絶食状態下での投与に比べ、高脂肪食の存在下での経口投与の際に、C
max
(最高血中濃度)およびAUC(血中濃度曲線下面積)などのような薬物動態値が著しく上昇することが知られている。同様に、胃酸抑制剤または胃のpHを上昇させる薬剤とKIとの共投与により、KIの吸収が減少することが知られている。大きく変動する可能性があるため、KI投与の時間や条件の制限が必要となり、結果的に患者にとって不便であり、正しく投与しないと望ましくない副作用があったり、効果がなくなったりする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、経口投与後のKIの吸収を向上させ、食事あり、またはなしでKIを経口投与した場合の吸収の変動を低減させ、および/または胃酸抑制剤などの他の薬剤と共投与した場合の吸収の変動を低減させる、新規のKIの塩およびKIの塩を含む組成物を提供することである。
【0008】
本発明は、上記の目的および他の目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、KIの塩を含み、塩はKIとC

-C
16
脂肪族硫酸エステルとの反応により形成される。ある実施形態では、KIの塩は、KIと、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のラウリル硫酸塩、またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のテトラデシル硫酸塩との反応により形成される。
【0010】
本発明はまた、KIのC

-C
16
脂肪族硫酸エステル塩および少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤を含む組成物および剤形を含み、好ましくは対象に経口投与するためのものである。
(【0011】以降は省略されています)

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