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公開番号2025083406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025036016,2023076265
出願日2025-03-07,2018-02-15
発明の名称操作されたトランスフェリン受容体結合ポリペプチド
出願人デナリ セラピューティクス インコーポレイテッド,Denali Therapeutics Inc.
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20250523BHJP(有機化学)
要約【課題】トランスフェリン受容体に結合するポリペプチドを提供する。
【解決手段】本発明は、トランスフェリン受容体に特異的に結合するポリペプチド、かかるポリペプチドを作製する方法、及びかかるポリペプチドを使用して組成物をトランスフェリン受容体発現細胞にターゲティングする方法が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
発明の背景
タンパク質を操作して通常は結合しない標的に結合させるための様々な方法が開発されている。例えば、ライブラリーを作製して所望の結合活性または酵素活性によって操作されたタンパク質についてスクリーニングすることができる。
続きを表示(約 3,300 文字)【0002】
トランスフェリン受容体は、他の機能の中でもとりわけ細胞内への鉄の輸送に必要とされ、細胞内の鉄濃度に応じて調節されるトランスフェリンの輸送タンパク質である。トランスフェリン受容体は、血液脳関門の内皮をはじめとする内皮で発現され、様々ながん細胞及び炎症性細胞で高レベルに発現される。トランスフェリンは、血液脳関門を通過する同族リガンドのトランスサイトーシスに介在する受容体の1つである。そのため、トランスフェリン受容体は、細胞内へのエンドサイトーシスまたは細胞を通過するトランスサイトーシスで細胞内に物質を導入するための望ましい標的となり得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明者らは、トランスフェリン受容体(TfR)に結合可能なCH2及びCH3ドメインを含むポリペプチドを開発した。これらのポリペプチドは、新規なTfR結合部位を生成するCH2またはCH3ドメイン内の置換により操作されている。TfRは血液脳関門(BBB)で高度に発現され、TfRはトランスフェリンを血液から脳内に自然に移動させる。これらのポリペプチドはTfRに結合することから、これらのポリペプチドもまた、BBBを通過して輸送され得て、これらのポリペプチドを更に利用して、結合させた治療剤(例えば、治療ポリペプチド、Fabのような抗体可変領域、及び小分子など)をBBBを通過して輸送することができる。このアプローチは、治療剤の脳への取り込みを大幅に改善することができるため、脳への送達が効果的である障害及び疾病を治療するうえで極めて有用である。
【0004】
一態様では、トランスフェリン受容体に特異的に結合する改変CH3ドメインを含むポリペプチドであって、改変CH3ドメインが、157位、159位、160位、161位、162位、163位、186位、189位、及び194位を含むアミノ酸位置の組において4個、5個、6個、7個、8個、または9個の置換を含み、該置換及び該位置はSEQ ID NO:1のアミノ酸114~220を基準として決められる、ポリペプチドが提供される。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位、164位、165位、及び188位を含む位置に1個、2個、3個、または4個の置換を更に含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、トランスフェリン受容体のアピカルドメインに結合する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、トランスフェリンのトランスフェリン受容体への結合を阻害することなくトランスフェリン受容体に結合する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、トランスフェリン受容体配列のアミノ酸208を含むエピトープに結合する。
【0005】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、161位にTrpを含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、194位に芳香族アミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、194位の芳香族アミノ酸はTrpまたはPheである。
【0006】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、以下から選択される少なくとも1つの位置を含む。すなわち、157位がLeu、Tyr、Met、またはVal、159位がLeu、Thr、His、またはPro、160位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、161位がTrpまたはGly、162位がVal、Ser、またはAla、186位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro、189位がThr、または酸性アミノ酸、及び、194位がTrp、Tyr、His、またはPhe。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、以下から選択される2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つの位置を含む。すなわち、157位がLeu、Tyr、Met、またはVal、159位がLeu、Thr、His、またはPro、160位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、161位がTrpまたはGly、162位がVal、Ser、またはAla、186位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro、189位がThr、または酸性アミノ酸、及び、194位がTrp、Tyr、His、またはPhe。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、157位にLeuまたはMetを、159位にLeu、His、またはProを、160位にValを、161位にTrpまたはGlyを、162位にValまたはAlaを、186位にProを、189位にThrを、及び/または194位にTrpを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、以下から選択される少なくとも1つの位置を含む。すなわち、157位がLeu、Tyr、Met、またはVal、159位がLeu、Thr、His、またはPro、160位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、161位がTrp、162位がVal、Ser、またはAla、186位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro(例えば、ThrまたはPro)、189位がThr、または酸性アミノ酸、及び、194位がTrp、Tyr、His、またはPhe。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、以下から選択される2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つの位置を含む。すなわち、157位がLeu、Tyr、Met、またはVal、159位がLeu、Thr、His、またはPro、160位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、161位がTrp、162位がVal、Ser、またはAla、186位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro(例えば、ThrまたはPro)、189位がThrまたは酸性アミノ酸、及び、194位がTrp、Tyr、His、またはPhe。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、157位にLeuまたはMetを、159位にLeu、His、またはProを、160位にValを、161位にTrpを、162位にValまたはAlaを、186位にProを、189位にThrを、及び/または194位にTrpを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、164位にSer、Thr、Gln、またはPheを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位にTrp、Tyr、Leu、またはGlnを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、165位にGln、Phe、またはHisを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位にTrpを、及び/または165位にGlnを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、188位にGluを更に含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、157位にTyrを、159位にThrを、160位にGluまたはValを、161位にTrpを、162位にSerを、186位にSerまたはThrを、189位にGluを、及び/または194位にPheを含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位にTrp、Tyr、Leu、またはGlnを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、188位にGluを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位にTrpを、及び/または188位にGluを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、153位にLeuを、及び/または188位にGluを更に含む。いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、163位にAsnを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、改変CH3ドメインは、以下の置換のうちの1つ以上を含む。すなわち、153位にTrp、159位にThr、161位にTrp、162位にVal、186位にSerまたはThr、188位にGlu、及び/または194位にPhe。
(【0011】以降は省略されています)

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