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公開番号2025083038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196696
出願日2023-11-20
発明の名称複合熱源機
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F24H 1/14 20220101AFI20250523BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】給湯用の第1熱交換器2₁と、その加熱源となる第1バーナ3₁と、暖房用の第2熱交換器2₂と、その加熱源となる第2バーナ3₂とを備える複合熱源機であって、給湯運転と、暖房運転と、給湯運転と暖房運転とを同時に実行する同時運転とが実行可能であるものにおいて、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時の共鳴音の発生を抑制して、且つ、使用者に違和感を与えにくくすることができるようにする。
【解決手段】暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時に、所定期間、暖房運転と給湯運転との何れか一方の運転を優先して他方の運転を制限する優先運転制御を実行するようにする。優先運転制御で優先させる運転は、暖房運転で動作中の暖房端末の種類に基づいて決定する。例えば、動作中の暖房端末がミスト装置72であれば、暖房運転を優先させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
給湯端末に供給される水を加熱する給湯用の第１熱交換器と、第１熱交換器の加熱源となる第１バーナと、内部に第１熱交換器及び第１バーナが配置された第１燃焼室と、暖房回路に循環される熱媒体を加熱する暖房用の第２熱交換器と、第２熱交換器の加熱源となる第２バーナと、内部に第２熱交換器及び第２バーナが配置された第２燃焼室と、第１燃焼室と第２燃焼室に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、制御手段とを備える複合熱源機であって、第１バーナを燃焼させて第１熱交換器で加熱された水を給湯端末に供給する給湯運転と、第２バーナを燃焼させて熱媒体を暖房回路に循環させつつ第２熱交換器で加熱する暖房運転と、給湯運転と暖房運転とを同時に実行する同時運転とが実行可能であるものにおいて、
制御手段は、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時に、所定期間、暖房運転と給湯運転との何れか一方の運転を優先して他方の運転に対応するバーナの燃焼量が要求燃焼量以下になるように他方の運転を制限する優先運転制御を実行するように構成され、優先運転制御で優先させる運転は、暖房運転で動作中の暖房端末の種類に基づいて決定されることを特徴とする複合熱源機。
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
前記暖房運転で動作中の前記暖房端末が、前記暖房回路に循環する熱媒体との熱交換で加熱された水を浴室内に噴霧するミスト装置である場合、前記優先運転制御で優先させる運転を暖房運転とすることを特徴とする請求項１記載の複合熱源機。
【請求項３】
前記優先運転制御を実行する前記所定期間は、前記第１バーナの燃焼量に応じて当該燃焼量が大きいほど短く設定されることを特徴とする請求項１又は２記載の複合熱源機。
【請求項４】
前記第１燃焼室の温度を検出する燃焼室温度検出手段を備え、燃焼室温度検出手段の検出温度が所定温度以上になった場合、前記優先運転制御を終了することを特徴とする請求項１又は２記載の複合熱源機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、給湯端末に供給される水を加熱する給湯用の第１熱交換器と、第１熱交換器の加熱源となる第１バーナと、内部に第１熱交換器及び第１バーナが配置された第１燃焼室と、暖房回路に循環される熱媒体を加熱する暖房用の第２熱交換器と、第２熱交換器の加熱源となる第２バーナと、内部に第２熱交換器及び第２バーナが配置された第２燃焼室と、第１燃焼室と第２燃焼室に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、制御手段とを備える複合熱源機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
この種の複合熱源機では、第１バーナを燃焼させて第１熱交換器で加熱された水を給湯端末に供給する給湯運転と、第２バーナを燃焼させて熱媒体を暖房回路に循環させつつ第２熱交換器で加熱する暖房運転と、給湯運転と暖房運転とを同時に実行する同時運転とが実行可能である。
【０００３】
ところで、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時には、第１バーナの燃焼が安定するまでの間、共鳴音が発生しやすい。そこで、従来、特許文献１により、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時に、所定期間、暖房運転に対応するバーナである第２バーナの燃焼量が要求燃焼量以下になるように煖房運転を制限して、共鳴音の発生を抑制するようにしたものが知られている。
【０００４】
然し、このように暖房運転を制限した場合、暖房運転で動作中の暖房端末の種類によっては使用者に違和感を与えてしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１７－１５６０３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、以上の点に鑑み、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時の共鳴音の発生を抑制して、且つ、使用者に違和感を与えにくくすることができるようにした複合熱源機を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明は、給湯端末に供給される水を加熱する給湯用の第１熱交換器と、第１熱交換器の加熱源となる第１バーナと、内部に第１熱交換器及び第１バーナが配置された第１燃焼室と、暖房回路に循環される熱媒体を加熱する暖房用の第２熱交換器と、第２熱交換器の加熱源となる第２バーナと、内部に第２熱交換器及び第２バーナが配置された第２燃焼室と、第１燃焼室と第２燃焼室に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、制御手段とを備える複合熱源機であって、第１バーナを燃焼させて第１熱交換器で加熱された水を給湯端末に供給する給湯運転と、第２バーナを燃焼させて熱媒体を暖房回路に循環させつつ第２熱交換器で加熱する暖房運転と、給湯運転と暖房運転とを同時に実行する同時運転とが実行可能であるものにおいて、制御手段は、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時に、所定期間、暖房運転と給湯運転との何れか一方の運転を優先して他方の運転に対応するバーナの燃焼量が要求燃焼量以下になるように他方の運転を制限する優先運転制御を実行するように構成され、優先運転制御で優先させる運転は、暖房運転で動作中の暖房端末の種類に基づいて決定されることを特徴とする。
【０００８】
本発明によれば、優先運転制御で優先させる運転を、例えば、動作中の暖房端末が、第２バーナの大きな燃焼量を必要とする端末である場合には暖房運転、第２バーナの大きな燃焼量を必要としない端末である場合には給湯運転とすることが可能になる。これにより、暖房運転のみを実行する状態から同時運転を実行する状態への切換え時の共鳴音の発生を優先運転制御で抑制することができると共に、使用者に違和感を与えにくくすることができ、快適性が向上する。
【０００９】
また、本発明において、暖房運転で動作中の暖房端末が、暖房回路に循環する熱媒体との熱交換で加熱された水を浴室内に噴霧するミスト装置である場合、優先運転制御で優先させる運転を暖房運転とすることが望ましい。ここで、ミスト装置の動作中は、噴霧された水が浴室内の使用者に触れるため、使用者は噴霧された水の温度変化を認識しやすくなる。従って、ミスト装置の動作中の優先運転制御で給湯運転を優先させた場合、第２バーナの燃焼量が噴霧される水の温度を適温に維持するのに必要な要求燃焼量以下になって、噴霧される水の温度が適温以下になり、使用者に違和感を与えてしまう。これに対し、ミスト装置の動作中の優先運転制御で上記の如く暖房運転を優先させれば、噴霧される水の温度は適温に維持され、使用者に違和感を与えにくくすることができる。
【００１０】
ところで、共鳴音は、第１燃焼室が冷えているほど発生しやすく、第１燃焼室が温まると発生しにくくなる。そのため、本発明において、優先運転制御を実行する所定期間は、第１バーナの燃焼量に応じて当該燃焼量が大きいほど短く設定されることが望ましい。これによれば、第１バーナの燃焼量が大きくて、第１燃焼室がより早く温まる状態では、上記所定期間がより短く設定されることになる。そのため、第１燃焼室が温まって、共鳴音が発生しにくくなった後も、無駄に優先運転制御が継続されることを回避でき、利便性が向上する。
（【００１１】以降は省略されています）

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