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公開番号2025082668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196158
出願日2023-11-17
発明の名称油量調整機構及び油量調整方法
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250522BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】オイルが無駄に消費されることを抑制し、かつ作業時間を短縮することができる油量調整機構を提供すること。
【解決手段】差動ギヤ機構21を収容するハウジング12に設けられ、該ハウジングの給油孔14から供給されるオイル70の量を調整する油量調整機構10において、前記ハウジング内に収容され、軸まわりに揺動可能な揺動部材30を備え、前記揺動部材は、前記オイルの油面に浮き、前記油面の高さの変化に伴って上下動することにより前記揺動部材に揺動力を付与するフロート部34と、前記差動ギヤ機構のリングギヤ22に当接可能であって、前記フロート部の下降により前記リングギヤに接近する方向へ移動し、前記フロート部の上昇により前記リングギヤから離間する方向へ移動するギヤ当接部32と、を備え、前記ギヤ当接部は、前記フロート部の高さレベルが規定レベルに達した際に、前記リングギヤに対して当接状態から離間状態に変位する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力を車輪に伝達する差動ギヤ機構を収容するハウジングに設けられ、該ハウジングの給油孔から供給されるオイルの量を調整する油量調整機構において、
前記ハウジング内に収容され、軸まわりに揺動可能な揺動部材を備え、
前記揺動部材は、
前記オイルの油面に浮き、前記油面の高さの変化に伴って上下動することにより前記揺動部材に揺動力を付与するフロート部と、
前記差動ギヤ機構を構成するリングギヤに当接可能であって、前記フロート部の下降により前記リングギヤに接近する方向へ移動し、前記フロート部の上昇により前記リングギヤから離間する方向へ移動するギヤ当接部と、を備え、
前記ギヤ当接部は、前記フロート部の高さレベルが規定レベルに達した際に、前記リングギヤに対して当接状態から離間状態に変位することを特徴とする油量調整機構。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記揺動部材は、前記リングギヤの外周の一部を覆うバッフルを構成していることを特徴とする請求項1に記載の油量調整機構。
【請求項3】
前記給油孔を閉塞するフィラープラグを備え、
前記フィラープラグは、前記給油孔を閉塞した状態で、前記ギヤ当接部を係合固定する係合部を先端部に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の油量調整機構。
【請求項4】
前記フィラープラグの前記係合部は、磁石であることを特徴とする請求項3に記載の油量調整機構。
【請求項5】
請求項1に記載の油量調整機構を用いた油量調整方法であって、
前記リングギヤを回転させながら、前記給油孔から前記ハウジング内にオイルを供給する工程と、
前記リングギヤと前記ギヤ当接部の当接音が消失したタイミングでオイルの供給を停止する工程と、
を含むことを特徴とする油量調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油量調整機構及び油量調整方法に関し、特に、ハウジング内に供給されるオイルの量を調整する油量調整機構及び該油量調整機構を用いた油量調整方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、左右の車輪に動力を伝達する差動ギヤ機構を備えたデファレンシャル装置が搭載されている。デファレンシャル装置には、各種の部品を潤滑するためにオイルが使用される。このオイルは、デファレンシャル装置を収容するハウジング内に貯留されており、メンテナンス等の際に、新しいオイルと交換される。
【0003】
ハウジング内に供給される油量を調整するための構造として、特許文献1には、ハウジング内のオイルの油面レベルを検知する油面センサを設けた構造が記載されている。油面センサは、ハウジング内のオイルから浮力を受けて上下動するフロートと、フロートが上昇限界位置に至った際に差動するリードスイッチ、リードスイッチに接続されるリレー等を備えて構成されている。
【0004】
特許文献1に記載の装置では、油面レベルを検知するために多数の電気部品が必要となるため構造が複雑化してしまう。そのため、図7に示すように、給油孔114からハウジング112内に供給されたオイル70の油面72が、規定レベルとなる高さ位置に、オイル70を外部へ排出するためのドレン孔116を設けた油量調整構造が多く採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-58392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図7に示す従来の油量調整構造では、オイル交換時に、オイルが規定レベルに達したことを作業者が知るために、ハウジング内に供給されたオイルをドレン孔からオーバーフローさせる必要がある。そのため、オイル交換時には、ドレン孔から零れたオイルが無駄に消費されることとなる。また、零れたオイルがハウジングの表面に付着するため、これを拭き取る作業が発生し、作業時間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、オイルが無駄に消費されることを抑制し、かつ作業時間を短縮することができる油量調整機構及び油量調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、駆動力を車輪に伝達する差動ギヤ機構を収容するハウジングに設けられ、該ハウジングの給油孔から供給されるオイルの量を調整する油量調整機構において、前記ハウジング内に収容され、軸まわりに揺動可能な揺動部材を備え、前記揺動部材は、前記オイルの油面に浮き、前記油面の高さの変化に伴って上下動することにより前記揺動部材に揺動力を付与するフロート部と、前記差動ギヤ機構を構成するリングギヤに当接可能であって、前記フロート部の下降により前記リングギヤに接近する方向へ移動し、前記フロート部の上昇により前記リングギヤから離間する方向へ移動するギヤ当接部と、を備え、前記ギヤ当接部は、前記フロート部の高さレベルが規定レベルに達した際に、前記リングギヤに対して当接状態から離間状態に変位することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施の形態は、前記油量調整機構を用いた油量調整方法であって、前記リングギヤを回転させながら、前記給油孔から前記ハウジング内にオイルを供給する工程と、前記リングギヤと前記ギヤ当接部の当接音が消失したタイミングでオイルの供給を停止する工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る油量調整機構及び油量調整方法によれば、オイルが無駄に消費されることを抑制し、かつ作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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