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公開番号2025082091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195332
出願日2023-11-16
発明の名称乾式吹付け工法、及び、乾式吹付け装置
出願人住友大阪セメント株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B28B 1/32 20060101AFI20250521BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】ラミネート層の形成を抑制し、かつ、圧縮強度に優れた吹付け物を得ることが可能な乾式吹付け工法、及び、乾式吹付け装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る乾式吹付け工法は、吹付け対象物に向けて流れる搬送気体の流路に、搬送気体を供給する搬送気体供給工程と、搬送気体の流路にセメントを含む粉体材料を供給する粉体材料供給工程と、搬送気体の流路に供給される粉体材料を搬送気体によって吹付け対象物に向けて搬送する搬送工程と、搬送工程で搬送される粉体材料を、水を含む液体材料と混合して吹付け材を形成しつつ該吹付け材を搬送気体と共に吹付け対象物に吹付ける吹付け工程と、を備える乾式吹付け工法であって、搬送工程において、搬送気体に対する粉体材料の質量比である固気比が、0.50~1.50kg/kg-Airであり、搬送工程における初期圧力が、30~100kPaである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
吹付け対象物に向けて流れる搬送気体の流路に、搬送気体を供給する搬送気体供給工程と、
搬送気体の流路にセメントを含む粉体材料を供給する粉体材料供給工程と、
搬送気体の流路に供給される粉体材料を搬送気体によって吹付け対象物に向けて搬送する搬送工程と、
搬送工程で搬送される粉体材料を、水を含む液体材料と混合して吹付け材を形成しつつ該吹付け材を搬送気体と共に吹付け対象物に吹付ける吹付け工程と、
を備える乾式吹付け工法であって、
搬送工程において、搬送気体に対する粉体材料の質量比である固気比が、0.50kg/kg-Air以上1.50kg/kg-Air以下であり、
搬送工程における初期圧力が、30kPa以上100kPa以下である、乾式吹付け工法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
搬送工程における初期圧力が、30kPa以上90kPa以下である、請求項1に記載の乾式吹付け工法。
【請求項3】
搬送工程において、搬送気体に対する粉体材料の質量比である固気比が、0.60kg/kg-Air以上1.35kg/kg-Air以下である、請求項1又は2に記載の乾式吹付け工法。
【請求項4】
搬送気体供給工程において、搬送気体の供給量が、4.0m

/min以上6.5m

/min以下である、請求項1又は2に記載の乾式吹付け工法。
【請求項5】
粉体材料供給工程において、粉体材料の供給量が、4.0kg/min以上13.5kg/min以下である、請求項1又は2に記載の乾式吹付け工法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の乾式吹付け工法で用いる乾式吹付け装置であって、
吹付け対象物に向けて流れる搬送気体の流路に、搬送気体を供給する気体供給機と、
搬送気体の流路にセメントを含む粉体材料を供給する粉体供給機と、
粉体材料を、水を含む液体材料と混合して形成された吹付け材を噴射する噴射機と、
を備え、
気体供給機及び粉体供給機は、搬送気体に対する粉体材料の質量比である固気比が0.50kg/kg-Air以上1.50kg/kg-Air以下となるように、それぞれ、搬送気体及び粉体材料の供給量を調整する供給手段を有し、
粉体供給機の出口圧力が、30kPa以上100kPa以下である、乾式吹付け装置。
【請求項7】
気体供給機が、低圧力式送風機である、請求項6に記載の乾式吹付け装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乾式吹付け工法、及び、乾式吹付け装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート構造物の補修及び補強には、コンクリート、モルタル等を対象物に吹き付ける工法が広く用いられている。
【0003】
このような吹付け工法として、コンクリート、モルタル等のセメントを含む粉体材料を、コンプレッサー(空気圧縮機)で圧縮された搬送気体と共にホースで圧送して吹付け用ノズルへ供給し、該吹付け用ノズル内で水を含む液体材料と混練して吹付け材を形成した後、この吹付け材を圧縮された搬送気体と共に高圧力で対象物に吹付ける乾式吹付け工法が知られている。
【0004】
乾式吹付け工法では、吹付けられた吹付け物の圧縮強度を高くする観点から、粉体材料と液体材料との混練性を向上させることが求められる。そのため、粉体材料と液体材料との混練性を向上させた吹付け用ノズルが、種々提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-255370号公報
特開昭51-148935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、乾式吹付け工法では、搬送空気を使用して粉体材料を連続的に圧送するため、連続的な粉体圧送中の固気比(粉体材料の質量/搬送気体の質量)は瞬間的に変動している。そのため、液体材料を一定の割合で添加した場合には、瞬時における粉体材料と液体材料との配合比が変動することになり、その結果、不均一な配合比の吹付け材が連なったラミネート層が形成されるという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に記載の乾式吹付け工法では、吹付け物への空気の巻き込みについて何ら検討がされていないため、吹付け物の圧縮強度を十分に向上させることができない。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ラミネート層の形成を抑制し、かつ、圧縮強度に優れた吹付け物を得ることが可能な乾式吹付け工法、及び、乾式吹付け装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る乾式吹付け工法は、吹付け対象物に向けて流れる搬送気体の流路に、搬送気体を供給する搬送気体供給工程と、
搬送気体の流路にセメントを含む粉体材料を供給する粉体材料供給工程と、
搬送気体の流路に供給される粉体材料を搬送気体によって吹付け対象物に向けて搬送する搬送工程と、
搬送工程で搬送される粉体材料を、水を含む液体材料と混合して吹付け材を形成しつつ該吹付け材を搬送気体と共に吹付け対象物に吹付ける吹付け工程と、
を備える乾式吹付け工法であって、
搬送工程において、搬送気体に対する粉体材料の質量比である固気比が、0.50kg/kg-Air以上1.50kg/kg-Air以下であり、
搬送工程における初期圧力が、30kPa以上100kPa以下である。
【0010】
前記乾式吹付け工法は、前記搬送工程における前記固気比及び前記初期圧力を所定の範囲内とすることにより、ラミネート層の形成を抑制し、かつ、圧縮強度に優れた吹付け物を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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