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公開番号2025081646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025028607,2021032780
出願日2025-02-26,2021-03-02
発明の名称減圧特性、飽和特性、及び脱飽和特性を有する送達タンク
出願人チャート・インコーポレーテッド
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 9/00 20060101AFI20250520BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】液化天然ガスの貯蔵及びそれに付帯する液化天然ガス車両タンクの燃料注入と燃料抜き取りのための運搬可能な極低温液体送達タンクを提供する。
【解決手段】極低温送達タンクが、内シェル及び外シェルを有する容器と、極低温液体を上方にヘッドスペースを設けて収容し得る内部と、含んでいる。移送管が容器の内部を通っていて、内部の上側部分内に位置づけられたヘッドスペースコイル及び内部の下側部分に位置づけられた液体側コイルを含んでいる。移送管は、ヘッドスペースコイルに隣接する第1のポート及び液体側コイルに隣接する第2のポートを有している。移送管の第1のポート及び第2のポートは第2のタンクへ取り外し可能に取り付けられるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内シェル及び外シェルを備える容器であって、前記内シェルが極低温液体を当該極低温液体の上方にヘッドスペースを設けて収容するように構成された内部を画定している、容器と、
前記容器の前記内部を通過している移送管であって、当該移送管は前記内部の上側部分内に位置づけられたヘッドスペースコイル及び前記内部の下側部分に位置づけられた液体側コイルを含んでおり、
当該移送管は前記ヘッドスペースコイルに隣接する第1のポート及び前記液体側コイルに隣接する第2のポートを有している、移送管と、
を備えている極低温液体送達タンクにおいて、
前記移送管の前記第1のポート及び前記第2のポートは第2のタンクへ取り外し可能に取り付けられるように構成されている、極低温液体送達タンク。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1のポートは前記外シェルの最上部分に位置づけられているか又は最上部分から延びており、前記第2のポートは前記外シェルの側面に位置づけられているか又は側面から延びている、請求項1に記載の送達タンク。
【請求項3】
前記第2のポートは前記外シェルの前記側面の最下部分に位置づけられているか又は最下部分から延びている、請求項2に記載の送達タンク。
【請求項4】
前記極低温液体は液化天然ガスである、請求項1に記載の極低温液体送達タンク。
【請求項5】
単一のコイルが前記ヘッドスペースコイル及び前記液体側コイルを含んでいる、請求項1に記載の極低温液体送達タンク。
【請求項6】
前記ヘッドスペースコイルは前記液体側コイルから分離され離間されているが前記液体側コイルと流体連通している、請求項1に記載の極低温液体送達タンク。
【請求項7】
内シェル及び外シェルを備える容器であって、前記内シェルが第1の極低温液体を当該第1の極低温液体の上方に第1の極低温液体ヘッドスペースを設けて収容するように構成された内部を画定している、容器と、
前記容器の前記内部を通過している移送管であって、当該移送管は前記内部の上側部分内に位置づけられたヘッドスペースコイル及び前記内部の下側部分に位置づけられた液体側コイルを含んでおり、
当該移送管は前記ヘッドスペースコイルに隣接する第1のポート及び前記液体側コイルに隣接する第2のポートを有している、移送管と、
第2の極低温タンクであって、
第2の極低温液体を当該第2の極低温液体の上方に第2のヘッドスペースを設けて保持するように構成されている第2のタンク内部、
前記第2のタンク内部の最上部分と流体連通していて前記第2のポートへ取り外し可能に接続するように構成されている気体出口管、及び、
前記第2のタンク内部の最下部分と流体連通していて前記第1のポート及び/又は前記第2のポートへ取り外し可能に接続するように構成されている液体出口管、を含んでいる第2の極低温タンクと、
を備えている極低温液体送達タンクシステム
【請求項8】
前記第2の極低温液体は前記第1の極低温液体と同じである、請求項7に記載の極低温液体送達システム。
【請求項9】
前記第2の極低温液体は前記第1の極低温液体とは異なる、請求項7に記載の極低温液体送達システム。
【請求項10】
第1の極低温液体は液化天然ガスである、請求項7に記載の極低温液体送達タンクシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[0001](優先権の主張)本願は、2020年3月2日出願の米国仮特許出願第62/983901号の恩典を主張し、同仮特許出願の内容をこれにより参考文献として援用する。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
[0002]本開示は概括的には車載型車両タンク又は他の使用デバイスに極低温燃料を注入する又は抜き取るための極低温タンクに関するものであり、より具体的には液化天然ガスの注入又は抜き取りのための極低温送達タンクに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]天然ガスは車両エンジンにパワー供給するための代替燃料源として有用である。それは液化天然ガス(LNG)として貯蔵及び輸送されるのが典型的であり、というのも液化天然ガスならはるかに小さい体積(気体状態の大凡600分の1)を占めるからである。液化天然ガスの温度及び圧力の調整は極めて重要である。液化天然ガスは、低温(~-160℃)を必要条件とするせいで絶縁された極低温タンクに貯蔵され、典型的には低い圧力にて貯蔵される。また、貯蔵される極低温液体は所望の温度及び圧力にて気体状態と液体状態が同時に存在するように飽和されているのが典型的である。
【0004】
[0004]天然ガスを利用する車両は車載型車両タンクを含んでいるのが典型的である。車載型車両タンクは固有の圧力及び温度必要条件を有していることもある。車載型車両タンクの液化天然ガスの注入及び抜き取り中は、液化天然ガス送達タンクの蒸気空間を冷却するための減圧又は液化天然ガスの飽和圧力の上昇が典型的に必要である。したがってこれらの車両タンクの燃料注入は複雑なプロセスになることもある。
【0005】
[0005]極低温送達タンクの諸条件を制御するための先行技術のシステムは、図1に示されている様に、2つの追加のタンク即ち極低温液体51及び蒸気52を有する極低温タンク50と極低温蒸気を収容する高圧シリンダ40を利用している。極低温液体51は液体窒素を備え得る。シリンダ40内の蒸気は天然ガスを備え得る。全体を符号10で示されている送達タンクは内シェル30及び外シェル20を含んでいる。送達タンク10は極低温液体11と蒸気12を収容する。極低温タンク50は、送達タンク10の蒸気空間又はヘッド空間に設置される送達ライン52によって第1のコイル70へ永久的に接続されている。送達ライン52は、タンク50からの液体入力を調整する、全体を符号53で示された弁又は他の既知の方法を含んでいる。高圧シリンダ40は、送達ポンプ10の外シェルの内側面にはんだ付けされる送達ライン42を介して第2のコイル80へ永久的に接続されている。第2の送達ライン42は、タンク40からの気体入力を調整する、全体を符号43で示された弁又は他の既知の方法を含んでいる。
【0006】
[0006]図1の送達タンク10内の減圧は、液化窒素51をタンク50から送達タンク内のコイル状の管70を通して導入することによって達成される。これが蒸気12の一部を凝縮させ、タンク内の圧力を減少させる。液化窒素は、低温窒素ガスへ転化し、送達タンクの最上部からコイル状の管70の第2端を通って外に出て、ベント71を介して吐き出される。
【0007】
[0007]飽和は、天然ガスをタンク40から送達タンクの中へ第2のコイル80を通して導入することによって達成される。タンク40からの天然ガスは、コイル80を通って進み、外シェル20及びコイル80を介した雰囲気からの熱移動によって加温される。加温された天然ガスは送達タンク10の最下部へ送られ、液体中に泡を立てながら液体を加温
する。この現在のシステムでは、脱飽和は送達タンク全体の減圧によってのみ可能である。メタン蒸気12を雰囲気中に脱気させるか又はメタン蒸気を燃焼させるかである。
【0008】
[0008]上述のシステムは、2つの追加のタンク及び追加のタンクそれぞれと送達タンクの間のライン接続を利用している。減圧のためのプロセス、飽和度を上昇させるためのプロセス、及び飽和度を低下させるためのプロセスは複雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
米国仮特許出願第62/983901号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
[0009]液化天然ガスの貯蔵及びそれに付帯する液化天然ガス車両タンクの燃料注入と燃料抜き取りのための単純で便利な解決策を提供するには運搬可能な極低温液体送達タンクを提供するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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