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公開番号2025081145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194718
出願日2023-11-15
発明の名称動力伝達装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B60K 6/383 20071001AFI20250520BHJP(車両一般)
要約【課題】エンジン始動時におけるダンパ機構の共振を抑える。
【解決手段】動力伝達装置は、エンジンのクランク軸に連結される第1ダンパプレートと、前記第1ダンパプレートにスプリングを介して連結される第2ダンパプレートと、を有する。前記動力伝達装置は、前記第2ダンパプレートに向けて突出する凸部を備える第1カムプレートと、電動モータに連結される回転体に取り付けられて且つ前記第1カムプレートに対向する第2カムプレートと、を有する。前記動力伝達装置は、前記第2ダンパプレートまたは前記第1カムプレートと前記回転体との間に取り付けられ、前記クランク軸から前記回転体に動力を伝達するワンウェイクラッチを有する。
【選択図】図9A
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと電動モータとの間に設けられる動力伝達装置であって、
前記エンジンのクランク軸に連結される第1ダンパプレートと、
前記第1ダンパプレートにスプリングを介して連結され、前記第1ダンパプレートと相対回転可能である第2ダンパプレートと、
前記第2ダンパプレートに軸方向に移動可能に連結され、前記第2ダンパプレートに向けて突出する凸部を備える第1カムプレートと、
前記第1カムプレートの第1カム面に対向する第2カム面を備え、前記第1カムプレートと相対回転可能であり、且つ前記電動モータに連結される回転体に取り付けられる第2カムプレートと、
前記第2ダンパプレートまたは前記第1カムプレートと前記回転体との間に取り付けられ、前記クランク軸から前記回転体に動力を伝達するワンウェイクラッチと、
を有し、
前記回転体から前記クランク軸に向けて動力が伝達される場合に、前記第1カムプレートと前記第2カムプレートとの相対回転により、前記第1カムプレートの前記凸部は前記第2ダンパプレートに向けて移動し、前記第1カムプレートの前記凸部は前記第1ダンパプレートと前記第2ダンパプレートとの相対回転を制限する、
動力伝達装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の動力伝達装置において、
前記第1カムプレートの前記凸部は、前記スプリングの線材間に挿入されて前記第1ダンパプレートと前記第2ダンパプレートとの相対回転を制限する、
動力伝達装置。
【請求項3】
請求項1に記載の動力伝達装置において、
前記クランク軸から前記回転体に向けて動力が伝達される場合に、前記第1カムプレートと前記第2カムプレートとは一体に回転し、前記第1ダンパプレートと前記第2ダンパプレートとの相対回転は許容される、
動力伝達装置。
【請求項4】
請求項1に記載の動力伝達装置において、
前記回転体は、トルクコンバータのタービンハブであり、
前記第1ダンパプレートは、前記トルクコンバータのロックアップピストンに連結されている、
動力伝達装置。
【請求項5】
請求項1に記載の動力伝達装置において、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記電動モータを制御する制御システム、を有し、
前記制御システムは、前記クランク軸の回転速度が閾値を上回る状態のもとで、前記回転体から前記クランク軸に向けて動力が伝達される場合に、前記電動モータを発電状態に制御する、
動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車両は、エンジンおよび電動モータからなるパワーユニットを有している。また、クランク軸から発せられる捩り振動の伝達を抑制するため、エンジンのクランク軸にはダンパ機構が連結されている(特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3579988号公報
特許第4882690号公報
特許第6976775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パワーユニットには電動モータが組み込まれることから、この電動モータを用いてクランク軸を始動回転させることがある。しかしながら、電動モータとクランク軸との間にはダンパ機構が設けられることから、電動モータによるエンジン始動時にダンパ機構を共振させてしまう虞がある。このダンパ機構の共振はパワーユニットの振動や騒音を増大させる要因であるため、エンジン始動時におけるダンパ機構の共振を抑えることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、動力伝達装置は、エンジンのクランク軸に連結される第1ダンパプレートと、前記第1ダンパプレートにスプリングを介して連結されて前記第1ダンパプレートと相対回転可能である第2ダンパプレートと、を有する。前記動力伝達装置は、前記第2ダンパプレートに軸方向に移動可能に連結され、前記第2ダンパプレートに向けて突出する凸部を備える第1カムプレートを有する。前記動力伝達装置は、前記第1カムプレートの第1カム面に対向する第2カム面を備え、前記第1カムプレートと相対回転可能であり、且つ電動モータに連結される回転体に取り付けられる第2カムプレートを有する。前記動力伝達装置は、前記第2ダンパプレートまたは前記第1カムプレートと前記回転体との間に取り付けられ、前記クランク軸から前記回転体に動力を伝達するワンウェイクラッチを有する。前記回転体から前記クランク軸に向けて動力が伝達される場合に、前記第1カムプレートと前記第2カムプレートとの相対回転により、前記第1カムプレートの前記凸部は前記第2ダンパプレートに向けて移動し、前記第1カムプレートの前記凸部は前記第1ダンパプレートと前記第2ダンパプレートとの相対回転を制限する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、エンジン始動時におけるダンパ機構の共振を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態である動力伝達装置が組み込まれたパワーユニットを備える車両の一例を示す図である。
パワーユニットの内部構造の一例を示す図である。
トルクコンバータおよびその近傍の構成例を示す図である。
図3のIV-IV線に沿ってロックアップダンパを示す図である。
パワーユニットを制御する制御システムの一例を示す図である。
制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
ドライブ状態のロックアップダンパを示す図である。
図7AのVII-VII線に沿ってロックアップダンパを示す図である。
ドライブ状態のロックアップダンパを示す図である。
クランキング状態のロックアップダンパを示す図である。
図9AのIX-IX線に沿ってロックアップダンパを示す図である。
クランキング状態のロックアップダンパを示す図である。
コースト制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
本開示の他の実施形態である動力伝達装置が組み込まれたパワーユニットの一例を示す図である。
動力伝達装置およびその近傍の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<第1実施形態>
<パワーユニット>
図1は本開示の一実施形態である動力伝達装置10が組み込まれたパワーユニット11を備える車両12の一例を示す図である。図1に示すように、車両12は、エンジン13およびモータジェネレータMG1,MG2からなるパワーユニット11を有している。パワーユニット11の後輪出力軸14は、プロペラ軸15およびリアデファレンシャル機構16を介して後輪17に連結されている。また、パワーユニット11はフロントデファレンシャル機構18を備えており、フロントデファレンシャル機構18は前輪19に連結されている。図示するパワーユニット11は、全輪駆動用のパワーユニットであるが、これに限られることはなく、前輪駆動用や後輪駆動用のパワーユニットであっても良い。
【0010】
図2はパワーユニット11の内部構造の一例を示す図である。図2に示すように、パワーユニット11は、エンジン動力やモータ動力を前後輪17,19に出力するため、モータジェネレータMG2の中央を貫通するメイン出力軸20を有している。メイン出力軸20は、ギヤ列21を介して前輪出力軸22に連結されるとともに、トランスファクラッチ23を介して後輪出力軸14に連結されている。また、メイン出力軸20は、ギヤ列24を介して遊星ギヤ列からなる動力分割機構25に連結されている。動力分割機構25は、モータジェネレータMG1に連結されるとともに、ギヤ列26およびトルクコンバータ27を介してエンジン13に連結されている。さらに、メイン出力軸20は、遊星ギヤ列28を介してモータジェネレータMG2に連結されている。なお、前輪出力軸22は前述したフロントデファレンシャル機構18に連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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