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公開番号2025080993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194448
出願日2023-11-15
発明の名称端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20250520BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子を電線に強固に取り付けることと、端子の加締部が電線の導体線を傷つける可能性を低くすることと、を両立可能な端子付き電線を提供すること。
【解決手段】端子付き電線1は、電線10と、電線10に取り付けられる端子20と、を備える。電線10は、導体線11と、導体線11の外周を覆う筒状の被覆体14と、を有するとともに、被覆体14の端部から導体線11が延出する。被覆体14は、その端部において、被覆体14が電線10の延出向きとは逆向きに折り返されて被覆体14が径方向に積層された積層構造15を有する。端子20は、積層構造15を有する被覆体14の端部に圧着される加締部23を有する。被覆体14は、被覆体14の軸方向に沿って延びる切り込み14aを、被覆体14が折り返された箇所に有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電線と、前記電線に取り付けられる端子と、を備える端子付き電線であって、
前記電線は、
一又は複数の導体線と、前記導体線の外周を覆う筒状の被覆体と、を有するとともに、前記被覆体の端部から前記導体線が延出し、
前記被覆体は、
前記端部において、当該被覆体が前記電線の延出向きとは逆向きに折り返されて当該被覆体が径方向に積層された積層構造を有し、
前記端子は、
前記積層構造を有する前記被覆体の前記端部に圧着される加締部を有する、
端子付き電線。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1に記載の端子付き電線において、
前記被覆体は、
当該被覆体の軸方向に沿って延びる切り込みを、前記端部において当該被覆体が折り返された箇所に有する、
端子付き電線。
【請求項3】
請求項1に記載の端子付き電線において、
前記電線は、
複数の前記導体線が螺旋状に撚り合わされたツイスト構造を有し、前記複数の前記導体線と前記被覆体との間に配置される筒状のシールド体を有する、
端子付き電線。
【請求項4】
電線と、前記電線に取り付けられる端子と、を備える端子付き電線を製造するための製造方法であって、
前記電線は、一又は複数の導体線と、前記導体線の外周を覆う筒状の被覆体と、を有し、
前記端子は、前記被覆体に圧着される加締部を有し、
当該製造方法は、
前記被覆体の端部から前記電線が延出する延出向きとは逆向きに前記被覆体を折り返すことにより、前記被覆体が径方向に積層された積層構造を、前記端部に構成する折り返し工程と、
前記積層構造を有する前記被覆体の前記端部に、前記端子の前記加締部を圧着する圧着工程と、を備える、
端子付き電線の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の製造方法であって、
前記折り返し工程の前に、前記被覆体の軸方向に沿って延びる切り込みを前記端部において前記被覆体が折り返される箇所に設ける工程を、更に備える、
端子付き電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線と、電線に圧着される端子と、を備える端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電線に端子が取り付けられた端子付き電線が提案されている。この種の端子付き電線では、一般に、電線の端部において、電線の被覆体(いわゆるシース)に端子が有する加締部が圧着されることで、端子が電線に固定されるようになっている(例えば、特許文献1~3を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-139932号公報
特開2013-051079号公報
特開2015-153458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の端子付き電線では、端子を電線に強固に取り付けるために、端子の加締部(特に、端子から延出する加締部の延出端部)を電線の被覆体に食い込ませるように、加締部を被覆体に圧着する場合がある。この場合、端子の加締部が電線の被覆体に深く食い込むほど、端子がより強固に電線に取り付けられる(即ち、加締め強度を高められる)ものの、加締部を被覆体に過度に食い込ませると、加締部が被覆体を貫通して、被覆体の内部にある導体線を加締部が傷つける可能性がある。特に、複数の導体線が螺旋状に撚り合わされた構造を有する電線(例えば、ツイストペア線)に端子を取り付ける場合、導体線同士の間に空間が存在することで被覆体が径方向に変形し易い(即ち、剛性が低い)ため、電線に端子を強固に取り付ける点では、加締部を大きな外力で圧着させることが好ましい。しかし、加締部を大きな外力で圧着させると、加締部が被覆体を貫通して導体線が傷つく可能性が高くなる。このように、端子を電線に強固に取り付けることと、端子の加締部が電線の導体線を傷つける可能性を低くすることとは、一般に両立が困難である。
【0005】
本発明の目的の一つは、端子を電線に強固に取り付けることと、端子の加締部が電線の導体線を傷つける可能性を低くすることと、を両立可能な端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法は、下記を特徴としている。
【0007】
電線と、前記電線に取り付けられる端子と、を備える端子付き電線であって、
前記電線は、
一又は複数の導体線と、前記導体線の外周を覆う筒状の被覆体と、を有するとともに、前記被覆体の端部から前記導体線が延出し、
前記被覆体は、
前記端部において、当該被覆体が前記電線の延出向きとは逆向きに折り返されて当該被覆体が径方向に積層された積層構造を有し、
前記端子は、
前記積層構造を有する前記被覆体の前記端部に圧着される加締部を有する、
端子付き電線であること。
【0008】
電線と、前記電線に取り付けられる端子と、を備える端子付き電線を製造するための製造方法であって、
前記電線は、一又は複数の導体線と、前記導体線の外周を覆う筒状の被覆体と、を有し、
前記端子は、前記被覆体に圧着される加締部を有し、
当該製造方法は、
前記被覆体の端部から前記電線が延出する延出向きとは逆向きに前記被覆体を折り返すことにより、前記被覆体が径方向に積層された積層構造を、前記端部に構成する折り返し工程と、
前記積層構造を有する前記被覆体の前記端部に、前記端子の前記加締部を圧着する圧着工程と、を備える、
端子付き電線の製造方法であること。
【発明の効果】
【0009】
本発明の端子付き電線及び端子付き電線の製造方法によれば、電線の被覆体が、その端部において、被覆体が電線の延出向きとは逆向きに折り返されて被覆体が径方向に積層された積層構造を有する。そして、積層構造を有する被覆体の端部に、端子の加締部が圧着される。被覆体が積層される分だけ径方向における被覆体の厚さが増すため、端子の加締部を被覆体に大きな外力で圧着したとしても、加締部が被覆体を貫通して導体線を傷つける可能性が低くなる。したがって、本構成の端子付き電線及び端子付き電線の製造方法は、端子を電線に強固に取り付けることと、端子の加締部が電線の導体線を傷つける可能性を低くすることと、を両立可能である。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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