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公開番号2025080291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193358
出願日2023-11-14
発明の名称スクロール圧縮機
出願人三菱重工サーマルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250519BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧縮部を収容する密閉力を確保するために圧縮部を収容する第1ハウジングを密閉する第2ハウジングの強度を高めつつ軽量化を実現する。
【解決手段】旋回スクロールが旋回する中心となる軸線X1に沿って筒状に形成される軸受ハウジングと、軸受ハウジングの一端を密閉するリアハウジング20と、を備え、リアハウジング20は、軸受ハウジングと対向して配置される端面と、端面よりも軸受ハウジングから遠ざかる位置に配置される底面22と、軸線X1に対して底面22の内周側に配置され、冷媒の吐出空間を形成する円筒部23と、軸線に対して底面22の外周側に配置され、環状に突出する環状部24と、軸線回りの周方向の複数箇所に配置されるとともに底面22に対して軸受ハウジングから遠ざかる方向に沿って突出し、円筒部23と環状部24とを連結する補強部25と、を有するスクロール圧縮機を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1端板の一側面に立設された渦巻状の第1壁体を有する固定スクロールと、第2端板の一側面に立設された渦巻状の第2壁体を有し、前記第1壁体に噛み合わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロールとを有する圧縮部と、
前記旋回スクロールが旋回する中心となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記圧縮部を収容する内部空間を有する第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの前記軸線に沿った一端を密閉する第2ハウジングと、を備え、
前記第1ハウジングに収容される前記固定スクロールの前記第1端板には、前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールによって圧縮された流体が吐出される吐出ポートが形成されており、
前記第2ハウジングは、
前記軸線に直交する平面に沿って配置されるとともに前記第1ハウジングと対向して配置される端面と、
前記軸線に直交する平面に沿って配置されるとともに前記端面よりも前記第1ハウジングから遠ざかる位置に配置される底面と、
前記軸線に対して前記底面の内周側に配置され、前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って円筒状に突出するとともに前記第1端板との間に前記吐出ポートから吐出された冷媒が導かれる吐出空間を形成する円筒部と、
前記軸線に対して前記底面の外周側に配置され、前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って環状に突出する環状部と、
前記軸線回りの周方向の複数箇所に配置されるとともに前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って突出し、前記円筒部と前記環状部とを連結する補強部と、を有するスクロール圧縮機。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記補強部は、前記環状部から前記円筒部へ向けて前記周方向の幅が漸次広くなるように形成されている請求項1に記載のスクロール圧縮機。
【請求項3】
前記補強部は、前記環状部から前記円筒部へ向けて前記底面に対する前記軸線に沿った長さが漸次長くなるように形成されている請求項1または請求項2に記載のスクロール圧縮機。
【請求項4】
前記環状部には、前記周方向の複数箇所に前記第2ハウジングを前記第1ハウジングに向けて押圧する押圧力を発生する締結ボルトを挿入する挿入穴が形成されており、
前記周方向で前記挿入穴に隣接しかつ前記挿入穴を挟む位置において、一対の前記補強部が前記円筒部および前記環状部に連結されている請求項1または請求項2に記載のスクロール圧縮機。
【請求項5】
前記旋回スクロールを駆動するモータと、
前記モータを収容するとともに前記締結ボルトが締結される締結穴が形成された第3ハウジングと、を備え、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングの前記挿入穴に挿入された前記締結ボルトを前記第3ハウジングに形成された前記締結穴に締結することにより、前記第2ハウジングと前記第3ハウジングとの間に前記軸線に沿って挟まれた状態で固定される請求項4に記載のスクロール圧縮機。
【請求項6】
前記周方向において、一対の前記補強部に挟まれる前記底面の幅が、前記締結ボルトが接触する座面の幅よりも狭い請求項4に記載のスクロール圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スクロール圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、固定スクロールと固定スクロールに噛み合わされる旋回スクロールとを有するスクロール圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、スクロール圧縮機構を収容するハウジングと、ハウジングの一端を密閉するフロントハウジングとを有し、ハウジングとフロントハウジングとの間に圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出チャンバーが形成されるスクロール圧縮機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-327436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スクロール圧縮機においては、軽量化が求められるが、同時に圧縮された冷媒ガスが外部へ漏出しないようにハウジングに十分な強度を持たせることも求められる。特許文献1に開示されるスクロール圧縮機においては、固定スクロールに挿入されるボルトがリアハウジングと固定スクロールを、フロントハウジングに挿入されるボルトがリアハウジングとフロントハウジングをそれぞれ直接的に締結しているため、スクロール圧縮機構を収容するリアハウジングの端部をフロントハウジングにより密閉する密閉力を確保することができる。
【0005】
しかしながら、例えば、フロントハウジングに挿入されるボルトのみでリアハウジングと固定スクロールおよびリアハウジングとフロントハウジングを締結するような機構を採用する場合(フロントハウジングに挿入されるボルトで固定スクロールを間接的に締結するような機構を採用する場合)、例えば、リアハウジングの強度が不足してスクロール圧縮機構を収容するリアハウジングの端部をフロントハウジングにより密閉する密閉力を十分に確保することができない可能性がある。例えば、リアハウジングを形成する金属材料の厚さを厚くすることで強度を高めることができるが、その場合はスクロール圧縮機の重量が増加してしまう。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧縮部を収容する密閉力を確保するために圧縮部を収容する第1ハウジングを密閉する第2ハウジングの強度を高めつつ軽量化を実現することが可能なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るスクロール圧縮機は、第1端板の一側面に立設された渦巻状の第1壁体を有する固定スクロールと、第2端板の一側面に立設された渦巻状の第2壁体を有し、前記第1壁体に噛み合わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された旋回スクロールとを有する圧縮部と、前記旋回スクロールが旋回する中心となる軸線に沿って筒状に形成されるとともに前記圧縮部を収容する内部空間を有する第1ハウジングと、前記第1ハウジングの前記軸線に沿った一端を密閉する第2ハウジングと、を備え、前記第1ハウジングに収容される前記固定スクロールの前記第1端板には、前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールによって圧縮された流体が吐出される吐出ポートが形成されており、前記第2ハウジングは、前記軸線に直交する平面に沿って配置されるとともに前記第1ハウジングと対向して配置される端面と、前記軸線に直交する平面に沿って配置されるとともに前記端面よりも前記第1ハウジングから遠ざかる位置に配置される底面と、前記軸線に対して前記底面の内周側に配置され、前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って円筒状に突出するとともに前記第1端板との間に前記吐出ポートから吐出された冷媒が導かれる吐出空間を形成する円筒部と、前記軸線に対して前記底面の外周側に配置され、前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って環状に突出する環状部と、前記軸線回りの周方向の複数箇所に配置されるとともに前記底面に対して前記第1ハウジングから遠ざかる方向に沿って突出し、前記円筒部と前記環状部とを連結する補強部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、圧縮部を収容する密閉力を確保するために圧縮部を収容する第1ハウジングを密閉する第2ハウジングの強度を高めつつ軽量化を実現することが可能なスクロール圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るスクロール圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。
図1に示すスクロール圧縮機の右側面図である。
図2に示すスクロール圧縮機のA-A矢視断面図である。
図2に示すスクロール圧縮機のB-B矢視断面図である。
図2に示すスクロール圧縮機のC-C矢視断面図である。
図2に示すリアハウジングを軸受ハウジング側からみた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一実施形態にかかるスクロール圧縮機100について、図面を参照して説明する。本実施形態のスクロール圧縮機100は、例えば、車両用空気調和機に用いられるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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