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公開番号2025080050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193027
出願日2023-11-13
発明の名称油性インクジェットインク及びその製造方法
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/36 20140101AFI20250516BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】印刷物の画像性とともにインクの保存安定性及び循環安定性を改善する油性インクジェットインクを提供することである。
【解決手段】着色樹脂粒子及び非水系溶剤を含み、着色樹脂粒子は、色材、(メタ)アクリル樹脂、及びウレタン樹脂を含み、(メタ)アクリル樹脂は、酸価120mgKOH/g以上であり、ノニオン性ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル樹脂(A)を含む、油性インクジェットインクである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色樹脂粒子及び非水系溶剤を含み、前記着色樹脂粒子は、色材、(メタ)アクリル樹脂、及びウレタン樹脂を含み、前記(メタ)アクリル樹脂は、酸価120mgKOH/g以上であり、ノニオン性ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル樹脂(A)を含む、油性インクジェットインク。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記(メタ)アクリル樹脂(A)のノニオン性ポリオキシアルキレン鎖は、ノニオン性ポリオキシエチレン鎖を含む、請求項1に記載の油性インクジェットインク。
【請求項3】
アルカノールアミン構造を有する塩基性分散剤をさらに含む、請求項1又は2に記載の油性インクジェットインク。
【請求項4】
(メタ)アクリル樹脂、色材、及び水を含む混合物を分散処理し樹脂組成物を作製すること、
前記樹脂組成物、及びウレタン樹脂を含む水相を作製すること、
前記水相及び油相を含む油中水型エマルションを作製すること、及び
前記油中水型エマルションから水を除去することを含み、
前記(メタ)アクリル樹脂は、酸価120mgKOH/g以上であり、ノニオン性ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル樹脂(A)を含む、油性インクジェットインクの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、油性インクジェットインク及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、流動性の高いインクジェットインクを微細なノズルから液滴として噴射し、ノズルに対向して置かれた基材に画像を記録するものであり、低騒音で高速印字が可能であることから、近年急速に普及している。このようなインクジェット記録方式に用いられるインクとして、水を主溶媒として含有する水性インク、重合性モノマを主成分として高い含有量で含有する紫外線硬化型インク(UVインク)、ワックスを主成分として高い含有量で含有するホットメルトインク(固体インク)とともに、非水系溶剤を主溶媒として含有する、いわゆる非水系インクが知られている。非水系インクは、主溶媒が揮発性有機溶剤であるソルベントインク(溶剤系インク)と、主溶媒が低揮発性あるいは不揮発性の有機溶剤である油性インク(オイル系インク)に分類できる。ソルベントインクは主に有機溶剤の蒸発によって基材上で乾燥するのに対して、油性インクは基材への浸透が主となって乾燥する。
【0003】
油性インクは、水性インクに比べて基材表面での乾燥性が良好であり、用紙等のカールが発生しにくく、印刷適正に優れている。特許文献1には、定着性及び発色性を改善するために、着色樹脂粒子、塩基性分散剤、及び非水系溶剤を含み、着色樹脂粒子が、色材、所定の単位によって特定される(メタ)アクリル系樹脂を含む着色樹脂粒子分散体及びこれを含むインクジェットインクが開示されている。特許文献2には、ローラ転写汚れを低減するために、着色樹脂粒子、イオン性分散剤、及び非水系溶剤を含み、着色樹脂粒子が、色材、及び、ウレタンウレア樹脂を含む油性インクジェットインクが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-053069号公報
特開2020-002302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先述のとおり、油性インクは、低揮発性あるいは不揮発性の非水系溶剤が基材に浸透することが主となって乾燥する。そのため、油性インクは、非水系溶剤、顔料分散剤等の影響によって、非水系溶剤とともに色材が基材の内部までに浸透して、裏抜けが発生することがある。また、基材表面に留まる色材量が低減すると、印刷物の画像濃度の低下を引き起こすことがある。また、非水系溶剤とともに色材が基材表面に濡れ広がることで、細字がぼやけて判読しづらくなることがある。
【0006】
特許文献1には、着色樹脂粒子において、(メタ)アクリル樹脂がカルボキシ基を有する単位、及び芳香環を有する単位とともに、リン酸基及び/またはリン酸エステル基を有する単位を有することで、多価の酸性基によって溶剤からの着色樹脂粒子の離脱性を高め、印刷物の発色性を得ようとしている。しかし、このようなインクは、印刷装置内でインクを循環させる際に、インク経路中で送液ポンプにより摺動がかかった場合等の、インクが外部からの力を受けた場合に、凝集物が生じることがあり、循環安定性に問題があった。また、インクの保存安定性にも問題があった。
【0007】
特許文献2では、ウレタンウレア樹脂の密着性、耐摩耗性、可撓性に着目し、着色樹脂粒子がウレタンウレア樹脂を含むことで、ローラ転写汚れを低減しようとしている。しかし、溶剤離脱性が不十分で、画像濃度や裏抜け、鮮鋭さ等の画像性に問題があった。
【0008】
本開示の実施形態は、印刷物の画像性とともにインクの保存安定性及び循環安定性を改善する油性インクジェットインクを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施形態の一つは、着色樹脂粒子及び非水系溶剤を含み、前記着色樹脂粒子は、色材、(メタ)アクリル樹脂、及びウレタン樹脂を含み、前記(メタ)アクリル樹脂は、酸価120mgKOH/g以上であり、ノニオン性ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル樹脂(A)を含む、油性インクジェットインクである。
【0010】
本開示の実施形態の他の一つは、(メタ)アクリル樹脂、色材、及び水を含む混合物を分散処理し樹脂組成物を作製すること、前記樹脂組成物、及びウレタン樹脂を含む水相を作製すること、前記水相及び油相を含む油中水型エマルションを作製すること、及び前記油中水型エマルションから水を除去することを含み、前記(メタ)アクリル樹脂は、酸価120mgKOH/g以上であり、ノニオン性ポリオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル樹脂(A)を含む、油性インクジェットインクの製造方法である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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