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公開番号2025081811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194822
出願日2023-11-16
発明の名称排紙機構
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人
主分類B65H 31/02 20060101AFI20250521BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】印刷媒体の飛び出しを防止することができる排紙機構を提供する。
【解決手段】搬送された印刷済みの印刷媒体を受け入れ、印刷媒体の搬送方向上流側よりも搬送方向下流側の方が鉛直方向下方に傾いた底板部71と、底板部71の搬送方向下流側に設けられ、底板部71を滑り落ちた印刷媒体の搬送方向下流側の先端を受け止めるエンドフェンス部72とを備え、エンドフェンス部72の印刷媒体を受け止める受止め面72aと底板部71の印刷媒体を積載する積載面71aとがなす角度が、受止め面72aへの印刷媒体の衝突によって生じる撓みを規制するような角度である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
搬送された印刷済みの印刷媒体を受け入れ、前記印刷媒体の搬送方向上流側よりも搬送方向下流側の方が鉛直方向下方に傾いた底板部と、
前記底板部の搬送方向下流側に設けられ、前記底板部を滑り落ちた前記印刷媒体の搬送方向下流側の先端を受け止めるエンドフェンス部とを備え、
前記エンドフェンス部の前記印刷媒体を受け止める受止め面と前記底板部の前記印刷媒体を積載する積載面とがなす角度が、前記受止め面への前記印刷媒体の衝突によって生じる撓みを規制するような角度である排紙機構。
続きを表示（約 370 文字）【請求項２】
前記受止め面と前記積載面とがなす角度が鋭角であって、かつ前記受止め面が、鉛直方向よりも前記底板部側に傾いている請求項１記載の排紙機構。
【請求項３】
水平面に対する前記積載面の角度θ１（θ１＜９０°）と、前記積載面に対する前記受止め面の角度θ２（θ２＜９０°）が、θ１＋θ２＜９０°を満たす角度である請求項１記載の排紙機構。
【請求項４】
前記積載面に対する前記受止め面の角度θ２が、２０°≦θ２≦４０°である請求項３記載の排紙機構。
【請求項５】
前記積載面に対する前記受止め面の角度を変更する角度変更機構を有する請求項１記載の排紙機構。
【請求項６】
前記搬送方向について前記エンドフェンス部の位置が変更可能に構成されている請求項１記載の排紙機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷済みの印刷媒体が排紙される排紙機構に関するものである。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、インクジェット印刷装置などの印刷装置において印刷済みの印刷媒体は、排紙台、エンドフェンスおよびサイドフェンスなどを備えた排紙機構に排紙される。
【０００３】
たとえば特許文献１および特許文献２においては、水平に配置された底板と底板に対して垂直に設けられたエンドフェンスで構成された排紙機構が提案されている。
【０００４】
しかしながら、特許文献１および特許文献２に記載のような排紙機構の場合、底板の水平方向の長さを印刷媒体の最大サイズよりも長くする必要があるため、装置全体の小型化を図ることが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第３９７３７４６号公報
特開２００２－１７９３１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
そこで、たとえば印刷媒体の搬送方向下流側が鉛直方向下方に傾いた斜めの底板とし、排紙された印刷媒体が底板を滑り落ち、エンドフェンスによって印刷媒体の先端を受け止める排紙機構が考えられる。
【０００７】
ここで、上述したように底板を傾けて設置する場合、底板の角度が浅すぎると印刷媒体の摩擦力や静電気によって印刷媒体が滑らずに止まってしまい、排紙ジャムが発生するおそれがある。また、底板の角度を立てすぎると、印刷媒体の先端がエンドフェンスに突き当たる際の衝撃が大きくなり、印刷媒体が変形もしくはエンドフェンスを乗り越えやすくなるため、底板の角度は適切な範囲に設定する必要がある。
【０００８】
しかしながら、底板の角度を適切に設定したとしても、図１１Ａに示すようにエンドフェンスＥＦを底板ＢＰに対して垂直に立設した場合、印刷媒体Ｐ０のコシが弱い場合には、印刷媒体Ｐ０の先端がエンドフェンスＥＦに突き当たった衝撃で先端部が撓み、図１１Ｂに示すように撓みが徐々に大きくなり、図１１Ｃに示すように印刷媒体Ｐ０の先端を中心にひっくり返りながらエンドフェンスＥＦを乗り越えて排紙機構から飛び出してしまう問題が発生した。
【０００９】
本発明は、上記事情に鑑み、印刷媒体の飛び出しを防止することができる排紙機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の排紙機構は、搬送された印刷済みの印刷媒体を受け入れ、印刷媒体の搬送方向上流側よりも搬送方向下流側の方が鉛直方向下方に傾いた底板部と、底板部の搬送方向下流側に設けられ、底板部を滑り落ちた印刷媒体の搬送方向下流側の先端を受け止めるエンドフェンス部とを備え、エンドフェンス部の印刷媒体を受け止める受止め面と底板部の印刷媒体を積載する積載面とがなす角度が、受止め面への印刷媒体の衝突によって生じる撓みを規制するような角度である。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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