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公開番号2025079655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192471
出願日2023-11-10
発明の名称土留壁および土留壁の構築方法
出願人豊田興産株式会社
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類E02D 29/02 20060101AFI20250515BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】コンクリートブロックの吊材の配設部分を土留壁の排水経路の一部として利用することで、迅速に土留壁を構築することが可能なコンクリートブロックと土留壁の構築方法を提供すること。
【解決手段】コンクリートにより直方体形状に形成されたブロック部12と、ブロック部12の上面から突出させた状態で埋設された吊材14と、を有するコンクリートブロック10を幅方向および高さ方向に配設してなる土留壁100であって、N(Nは2以上の整数)段目におけるコンクリートブロック10は、ブロック部12によって(N-1)段目に配設されたコンクリートブロック10における吊材14を挟持する配置で配設されていることを特徴とする土留壁100である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートにより直方体形状に形成されたブロック部と、前記ブロック部の上面から突出させた状態で埋設された吊材と、を有するコンクリートブロックを幅方向および高さ方向に配設してなる土留壁であって、
N(Nは2以上の整数)段目における前記コンクリートブロックは、前記ブロック部によって(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける前記吊材を挟持する配置で配設されていることを特徴とする土留壁。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記N段目に配設された前記コンクリートブロックの正面は、前記(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける正面よりも背面側にセットバックしており、
前記(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける上面にはずれ止め部が配設されていることを特徴とする請求項1記載の土留壁。
【請求項3】
コンクリートにより直方体形状に形成されたブロック部と、前記ブロック部の上面から突出させた状態で埋設された吊材と、を有するコンクリートブロックを幅方向および高さ方向に配設してなる土留壁の構築方法であって、
原地盤に前記コンクリートブロックを前記幅方向に複数配設する工程と、
各前記コンクリートブロックにおける前記ブロック部の上面にN(Nは2以上の整数)段目の前記コンクリートブロックを前記幅方向に配設する工程を予め設定した段数になるまで繰り返し実行し、
前記N段目の前記コンクリートブロックを前記幅方向に配設する工程は、前記N段目の前記コンクリートブロックにおける前記ブロック部で前記(N-1)段目の前記コンクリートブロックにおける前記吊材を前記幅方向に挟持させながら配設する工程であることを特徴とする土留壁の構築方法。
【請求項4】
前記N段目の前記コンクリートブロックを前記幅方向に配設する工程は、前記(N-1)段目の前記コンクリートブロックにおける前記ブロック部の正面位置よりも背面側位置にセットバックさせた位置に配設する工程であって、
前記(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける上面にずれ止め部が配設される工程をさらに有することを特徴とする請求項3記載の土留壁の構築方法。
【請求項5】
前記コンクリートブロックを前記幅方向に配設する工程の後に、前記コンクリートブロックの背面側に吸出し防止シートおよび裏込め材を敷設する工程をさらに有していることを特徴とする請求項3または4記載の土留壁の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は土留壁および土留壁の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートブロックを用いた土留壁の構造は公知である。このような土留壁としては、例えば特許文献1(特開2013―11153号公報)に開示されているような構成が知られている。
【0003】
特許文献1に開示されている土留壁は、施工スピードアップのため、大小2種類のコンクリートブロック体を上下左右一方向にずらして配設した後に両者を一体化する手法が採用されている。これにより一つのコンクリートブロックの上下方向に傾斜がつけられることになり、土留壁を敷設する際の法長比を最小限にすることができ、土留壁の構築面積を削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-11153号公報(段落0004-0006,図1,図3-4他)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
土砂災害等の仮復旧工事においては、二次的な土砂崩れが発生した場合に備え迅速な工事の進捗が望まれているため、土留壁を構築するためのコンクリートブロックを大型化する傾向にある。また、仮復旧工事とはいえ、土留壁には適宜間隔で排水経路を敷設する必要があるため、単純にコンクリートブロックを大型化しただけでは土留壁の構築は迅速化できないといった課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは、コンクリートブロックを吊り上げるための吊材の配設部分を土留壁の排水経路の一部として利用することで、迅速に土留壁を構築することが可能なコンクリートブロックと土留壁の構築方法を提供することにある。
【0007】
上記課題を解決するために本発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち本発明は、コンクリートにより直方体形状に形成されたブロック部と、前記ブロック部の上面から突出させた状態で埋設された吊材と、を有するコンクリートブロックを幅方向および高さ方向に配設してなる土留壁であって、N(Nは2以上の整数)段目における前記コンクリートブロックは、前記ブロック部によって(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける前記吊材を挟持する配置で配設されていることを特徴とする土留壁である。
【0008】
これにより、コンクリートブロックを吊り上げるための吊材の配設部分を土留壁の排水経路の一部として利用することで、迅速に土留壁を構築することが可能になる。
【0009】
また、前記N段目に配設された前記コンクリートブロックの正面は、前記(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける正面よりも背面側にセットバックしており、前記(N-1)段目に配設された前記コンクリートブロックにおける上面にはずれ止め部が配設されていることが好ましい。
【0010】
これにより、土圧による土留壁の位置ずれを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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