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公開番号2025078293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190754
出願日2023-11-08
発明の名称電気自動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250513BHJP(車両一般)
要約【課題】電気モータを駆動源として有する電気自動車において、大駆動力が求められる場面での駆動力不足によるドライバビリティの低下を抑制する。
【解決手段】本開示の実施形態に係る車両100は電気モータ6を駆動源として有する電気自動車である。車両100は、その運転に用いるアクセルペダル52に加えて、手動変速式内燃機関車の変速操作に用いるH型シフターを模した疑似シフター50を備える。また、車両100は、運転者によるシフト装置10の操作によってハイギアとローギアを切り替え可能なトランスファケース8を備える。車両100の制御装置101は、アクセルペダル52の操作に対する車両100の動作を、疑似シフター50で選択されたシフトポジションとトランスファケース8で選択されたギア段とに応じて制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータを駆動源として有する電気自動車であって、
前記電気自動車の運転に用いる運転操作部材と、
手動変速式内燃機関車の変速操作に用いる操作部材を模した疑似変速操作部材と、
前記電気モータと駆動輪との間に設けられた運転者の手動により常用変速比と低速変速比とを切り替え可能な変速機と、
前記運転操作部材の操作に対する前記電気自動車の動作を、前記疑似変速操作部材の操作状態と前記変速機で選択された変速比とに応じて制御する制御装置と、を備える
ことを特徴とする電気自動車。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記変速機は、四輪駆動ローギア、四輪駆動ハイギア、及び二輪駆動ハイギアを選択可能なトランスファケースである
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項3】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記運転操作部材はアクセルペダルを含み、
前記疑似変速操作部材は手動変速機のシフターを模した疑似シフターを含み、
前記制御装置は、前記アクセルペダルの操作量と、前記疑似シフターの操作で選択されたシフトポジションと、前記変速機で選択された変速比とに応じて前記電気モータのトルクを変化させるように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項4】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記運転操作部材はアクセルペダルを含み、
前記疑似変速操作部材は、
手動変速機のシフターを模した疑似シフターと、
クラッチ操作装置を模した疑似クラッチ操作装置と、を含み、
前記制御装置は、前記アクセルペダルの操作量と、前記疑似シフターの操作で選択されたシフトポジションと、前記疑似クラッチ操作装置の操作量と、前記変速機で選択された変速比とに応じて前記電気モータのトルクを変化させるように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の電気自動車において、
前記疑似シフターは複数のシフトポジションを選択可能であり、
前記複数のシフトポジションのそれぞれには、異なる値の仮想変速比が割り当てられ、
前記仮想変速比のそれぞれは、前記仮想変速比と前記変速機で選択された変速比との全ての組み合わせの間で、前記仮想変速比に前記変速機の変速比を乗算して得られる総合変速比に重複が生じないように設定されている
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項6】
請求項4に記載の電気自動車において、
車室内に人工的に音を発生させる音発生器をさらに備え、
前記音発生器は、前記疑似クラッチ操作装置の操作量が大きいほど前記音の音圧を大きくすることと、前記疑似クラッチ操作装置の操作量が大きいほど前記音の周波数を高くすることの少なくとも一方を実行するように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は電気モータを駆動源として有する電気自動車に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許第6787507号公報には、内燃機関を動力源とする手動変速機を備えた車両(以下、手動変速式内燃機関車という)の手動変速動作を電気モータの制御によって疑似的に再現可能な電気自動車に関する従来技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6787507号公報
特開2022-030840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術によれば、手動変速式内燃機関車の操作を電気自動車で体験することができる。しかし、上記従来技術において操作される手動変速機はあくまでも仮想的なものであるため、電気モータの最大トルクと電気モータから駆動輪までの減速比とで決まる駆動力の範囲内でしか電気自動車の駆動力を変化させることはできない。このため、大駆動力が求められる場面に遭遇した場合の駆動力不足によるドライバビリティの低下が懸念される。
【0005】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものである。本開示の一つの目的は、電気モータを駆動源として有する電気自動車において、大駆動力が求められる場面での駆動力不足によるドライバビリティの低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は上記目的を達成するための電気自動車を提供する。本開示の一つの態様によれば、電気自動車はその運転に用いる運転操作部材と、手動変速式内燃機関車の変速操作に用いる操作部材を模した疑似変速操作部材とを備える。さらに、電気自動車は電気モータと駆動輪との間に設けられた変速機を備える。変速機は運転者の手動により常用変速比と低速変速比を切り替え可能な変速機である。変速機は、例えば、四輪駆動ローギア、四輪駆動ハイギア、及び二輪駆動ハイギアを選択可能なトランスファケースであってもよい。電気自動車は制御装置を備える。制御装置は疑似変速操作部材の操作状態と変速機で選択された変速比とに応じて運転操作部材の操作に対する電気自動車の動作を制御する。
【0007】
本開示の一つの態様によれば、運転操作部材はアクセルペダルを含んでもよく、疑似変速操作部材は手動変速機のシフターを模した疑似シフターを含んでもよい。制御装置は、アクセルペダルの操作量と、疑似シフターの操作で選択されたシフトポジションと、変速機で選択された変速比とに応じて電気モータのトルクを変化させるように構成されてもよい。疑似シフターはそれぞれに異なる値の仮想変速比が割り当てられた複数のシフトポジションを選択可能であってもよい。そして、仮想変速比のそれぞれは、仮想変速比と変速機で選択された変速比との全ての組み合わせの間で、仮想変速比に変速機の変速比を乗算して得られる総合変速比に重複が生じないように設定されていてもよい。
【0008】
本開示の別の態様によれば、運転操作部材はアクセルペダルを含んでもよく、疑似変速操作部材は手動変速機のシフターを模した疑似シフターとクラッチ操作装置を模した疑似クラッチ操作装置とを含んでもよい。制御装置は、アクセルペダルの操作量と、疑似シフターの操作で選択されたシフトポジションと、疑似クラッチ操作装置の操作量と、変速機で選択された変速比とに応じて電気モータのトルクを変化させるように構成されてもよい。疑似シフターはそれぞれに異なる値の仮想変速比が割り当てられた複数のシフトポジションを選択可能であってもよい。そして、仮想変速比のそれぞれは、仮想変速比と変速機で選択された変速比との全ての組み合わせの間で、仮想変速比に変速機の変速比を乗算して得られる総合変速比に重複が生じないように設定されていてもよい。
【0009】
本開示の別の態様によれば、車室内に人工的に音を発生させる音発生器をさらに備えてもよい。音発生器は、疑似クラッチ操作装置の操作量が大きいほど音の音圧を大きくすることと、疑似クラッチ操作装置の操作量が大きいほど音の周波数を高くすることの少なくとも一方を実行するように構成されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の車両によれば、運転者は運転操作部材と疑似変速操作部材とを操作することで電気自動車をあたかも手動変速式内燃機関車のように運転することができる。そして、運転者は変速機を手動操作して変速比を常用変速比から低速変速比に切り替えることで、常用ギアでの運転時よりも大きな駆動力を電気自動車に発生させることができる。これにより、大駆動力が求められる場面での駆動力不足によるドライバビリティの低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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