特許ウォッチ

公開番号2025077565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189846
出願日2023-11-07
発明の名称遠隔医療提供システム、サーバ及びプログラム
出願人学校法人獨協学園獨協医科大学
代理人個人,個人,個人
主分類G16H 10/00 20180101AFI20250512BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】遠隔での医療サービスを従来よりも対面に近い臨場感で行うこと
【解決手段】遠隔医療提供システムは、仮想現実空間を提供するサーバと、
患者の動作情報を検出する第1のセンサユニットと、医療従事者により用いられ、仮想現実空間を表示する表示部を有する第1のVRデバイスと、を備える。サーバは、第1のセンサユニットが検出した動作情報に同期したアバターを仮想現実空間上に表示する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
遠隔医療提供システムであって、
仮想現実空間を提供するサーバと、
患者の動作情報を検出する第１のセンサユニットと、
医療従事者により用いられ、前記仮想現実空間を表示する表示部を有する第１のＶＲデバイスと、
を備え、
前記サーバは、前記第１のセンサユニットが検出した前記動作情報に同期したアバターを前記仮想現実空間上に表示する、
遠隔医療提供システム。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
前記センサユニットは、前記動作情報として、骨格、表情、及び視線を検出するモーションキャプチャである、
遠隔医療提供システム。
【請求項３】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
患者の状態を検査する検査機器をさらに備え、
前記サーバは、前記検査機器から取得した検査情報を、前記仮想現実空間に表示する、
遠隔医療提供システム。
【請求項４】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
医療従事者の動作情報を検出する第２のセンサユニットと、
患者により用いられ、前記仮想現実空間を表示する表示部を有する第２のＶＲデバイスと、をさらに備え、
前記サーバは、前記第２のセンサユニットが検出した前記動作情報に同期したアバターを前記仮想現実空間上に表示する、
遠隔医療提供システム。
【請求項５】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
前記第１のセンサユニットを複数、備え、
前記サーバは、複数の前記第１のセンサユニットが検出した前記動作情報にそれぞれ同期した複数の患者のアバターを、前記仮想現実空間上に表示する、
遠隔医療提供システム。
【請求項６】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
前記サーバは、前記仮想現実空間を前記第１のＶＲデバイスに表示させるための表示情報を記憶する記憶部を含み、
前記サーバは、前記記憶部に記憶された過去の前記仮想現実空間についての前記表示情報を前記第１のＶＲデバイスに提供可能である、
遠隔医療提供システム。
【請求項７】
請求項１に記載の遠隔医療提供システムであって、
前記サーバは、前記患者の医療記録を取得する取得部を含み、
前記サーバは、前記医療記録を、前記仮想現実空間に表示する、
遠隔医療提供システム。
【請求項８】
遠隔医療システムを提供するためのサーバであって、
患者の動作情報を検出する第１のセンサユニットにより検出された前記動作情報を受け付ける受付部と、
前記仮想現実空間を表示する表示部を有する第１のＶＲデバイスが前記仮想現実空間を表示するための表示情報を出力する出力部と、
を備え、
前記第１のＶＲデバイスは医療従事者により用いられ、
表示情報は、前記第１のセンサユニットから受け付けた前記動作情報に同期したアバターを前記仮想現実空間上に表示するための情報を含む、
サーバ。
【請求項９】
コンピュータを、
患者の動作情報を検出する第１のセンサユニットにより検出された前記動作情報を受け付ける受付手段、
前記仮想現実空間を表示する表示部を有する第１のＶＲデバイスが仮想現実空間を表示するための表示情報を出力する出力手段、
の各手段として機能させ、
前記仮想現実空間が遠隔医療提供システムに用いられ、
前記第１のＶＲデバイスは医療従事者により用いられ、
表示情報は、前記第１のセンサユニットから受け付けた前記動作情報に同期したアバターを前記仮想現実空間上に表示するための情報を含む、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、遠隔医療提供システム、サーバ及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ＶＲ（仮想現実：Virtual Reality）等の技術が医療分野にも応用されている。例えば、特許文献１では、３次元（３Ｄ）アバターを用いて患者の医療情報をユーザに表示して記録するための装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表２０１９－５１４１０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ＶＲ技術の発展などを背景に、遠隔にいる他者と臨場感のあるコミュニケーションを取ることが可能になってきている。しかしながら、上記従来技術は、患者の医療情報を患者のアバターに関連付けた形で記録するものであり、遠隔で患者に対して医療サービスを提供するものではない。
【０００５】
本発明は、遠隔での医療サービスを従来よりも対面に近い臨場感で行うための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様によれば、
遠隔医療提供システムであって、
仮想現実空間を提供するサーバと、
患者の動作情報を検出する第１のセンサユニットと、
医療従事者により用いられ、前記仮想現実空間を表示する表示部を有する第１のデバイスと、
を備え、
前記サーバは、前記第１のセンサユニットが検出した前記動作情報に同期したアバターを前記仮想現実空間上に表示する、
遠隔医療提供システム、
が提供される。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、遠隔での医療サービスを従来よりも対面に近い臨場感で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施形態に係る遠隔医療提供システムを表す構成図
（ａ）及び（ｂ）はＶＲデバイスを表す構成図
仮想現実空間を表す図
システムの処理例を示すシーケンス図
システムの処理例を示すシーケンス図
仮想現実空間のデータリストの表示例を示す図
医療記録の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
＜遠隔医療提供システム＞
図１は、一実施形態に係る遠隔医療提供システムＳＹ（以下、システムＳＹ）を表す構成図である。システムＳＹは、医療従事者が患者に対して遠隔で医療サービスを提供するためのシステムである。システムＳＹでは、患者の動作に同期したアバターが投影された仮想現実空間を用いることで、遠隔でありながら対面時に近い臨場感で医療サービスを提供することができる。医療従事者は、例えば、医師、看護師、理学療法士等である。提供される医療サービスは、例えば、診察、リハビリテーション指導、その他の医療・看護行為等である。システムＳＹにより、患者は自宅や介護施設等にいながら、病院等の医療施設にいる医療従事者から医療サービスを受けることができる。
【００１０】
システムＳＹは、サーバ１と、医療従事者側のサブシステムＳＳ２と、患者側のサブシステムＳＳ３と、を含む。サブシステムＳＳ２は情報処理装置２０を含み、サブシステムＳＳ３は情報処理装置３０を含む。サーバ１と、情報処理装置２０と、情報処理装置３０とは、ネットワークＮＴを介して互いに通信可能である。ネットワークＮＴの構成は適宜設計可能である。例えば、サーバ１と情報処理装置２０とが医療施設内のＬＡＮで通信可能であり、サーバ１と情報処理装置３０とがインターネットを介して通信可能あってもよい。また例えば、サーバ１と、情報処理装置２０と、情報処理装置３０とがインターネットを介して通信可能であってもよい。図１には１つの医療従事者側のサブシステムＳＳ２と、２つの患者側のサブシステムＳＳ３が示されているが、それぞれの数は適宜設定可能である。例えば、医師が診察を行う場合は、１つのサブシステムＳＳ２と１つのサブシステムＳＳ３がシステムＳＹに含まれてもよい。また、理学療法士がリハビリテーション指導を行う場合は、１つのサブシステムＳＳ２と複数のサブシステムＳＳ３がシステムＳＹに含まれてもよい。また、医療従事者側のサブシステムＳＳ２がシステムＳＹに複数含まれてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許