特許ウォッチ

公開番号2025077563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189844
出願日2023-11-07
発明の名称ペット用おむつ
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01K 23/00 20060101AFI20250512BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ペットの尻尾を振る動作に伴う装着ずれの発生を抑制することができるペット用おむつを提供する。
【解決手段】ペット用おむつ1は、本体部2を備える。本体部2は、表面シート3と、裏面シート4と、吸収性コア11と、本体部2の外縁部2cに沿って延在して配置され、長手方向Yに収縮する弾性部材8と、を有する。本体部2における吸収性コア11よりも背側の部分には、尻尾挿通部6が設けられている。弾性部材8に沿って長手方向Yに延在するラインL1と本体部2の背側の端部2bとの交点P1と、尻尾挿通部6の背側の端部P2と、を結ぶラインL2よりも腹側であって、且つ、幅方向Xにおいて弾性部材8よりも内側の領域に、長手方向Yに所定長さを有すると共に厚さ方向Zに本体部2を貫通する一対の切断部9が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ペットに装着されるペット用おむつであって、
前記ペットの腹側から背側を繋ぐ長手方向、及び前記長手方向に直交する幅方向を有する本体部を備え、
前記本体部は、
前記ペット用おむつが前記ペットに装着された装着状態において前記ペットの肌に面する位置に配置される表面シートと、
前記装着状態において前記ペットの肌側とは反対側に配置される裏面シートと、
前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収性コアと、
前記本体部の前記幅方向における外縁部に沿って前記長手方向に延在して配置され、前記長手方向に収縮する弾性部材と、を有し、
前記本体部における前記吸収性コアよりも背側の部分には、前記ペットの尻尾を挿通させるための尻尾挿通部が設けられており、
前記本体部を伸長させた伸長状態において、前記弾性部材に沿って前記長手方向に延在する第１ラインと前記本体部の背側端部との交点と、前記幅方向における前記尻尾挿通部の中央部の背側端部と、を結ぶ第２ラインよりも腹側であって、且つ、前記幅方向において前記弾性部材よりも内側の領域に、前記幅方向における前記本体部の中心線を挟んで前記幅方向の両側に配置された一対の切断部が設けられており、
前記一対の切断部の各々は、前記長手方向に所定長さを有すると共に前記本体部の厚さ方向に前記本体部を貫通している、ペット用おむつ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記弾性部材のうち前記長手方向に収縮可能に構成された有効部分の背側端部は、前記長手方向において、前記尻尾挿通部の背側端部よりも背側に位置する、
請求項１に記載のペット用おむつ。
【請求項３】
前記弾性部材のうち前記長手方向に収縮可能に構成された有効部分の背側端部は、前記長手方向において、前記切断部の背側端部よりも背側に位置する、
請求項１に記載のペット用おむつ。
【請求項４】
前記本体部は、前記幅方向において前記弾性部材よりも内側に配置され、前記長手方向における両端部が固定されて前記両端部の間の部分が前記長手方向に収縮することによって起立可能に構成された起立弾性部材を有し、
前記起立弾性部材のうち前記長手方向に収縮可能に構成された有効部分は、前記長手方向において前記切断部が配置された領域のうち前記幅方向において前記切断部よりも内側の領域には配置されていない、
請求項１に記載のペット用おむつ。
【請求項５】
前記起立弾性部材の前記有効部分は、前記長手方向において、前記切断部よりも腹側に配置されている、
請求項４に記載のペット用おむつ。
【請求項６】
前記起立弾性部材の前記有効部分は、前記幅方向において、前記切断部よりも外側に配置されている、
請求項４に記載のペット用おむつ。
【請求項７】
前記切断部は、前記長手方向において、前記吸収性コアよりも背側に配置されている、
請求項１に記載のペット用おむつ。
【請求項８】
前記切断部は、前記長手方向において、前記尻尾挿通部の腹側端部よりも背側に配置されている、
請求項７に記載のペット用おむつ。
【請求項９】
前記幅方向における前記本体部の両端部から前記幅方向の外側に延びる一対のファスニングタブと、
前記本体部における前記一対のファスニングタブよりも背側の領域に配置され、前記一対のファスニングタブと係合するターゲット部と、を更に備え、
前記切断部は、前記長手方向において、前記ターゲット部よりも腹側に配置されている、
請求項１に記載のペット用おむつ。
【請求項１０】
前記本体部は、前記長手方向における両端部が固定されて前記両端部の間の部分が前記長手方向に収縮することによって起立可能に構成されたレッグサイドギャザーを形成するサイドシートを有し、
前記切断部は、前記サイドシートと重なるように配置されている、
請求項１に記載のペット用おむつ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ペット用おむつに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、犬や猫等のペットに装着するペット用おむつが知られている。例えば、特許文献１には、吸収性コアよりも背側の部分にペットの尻尾を挿通させるための尻尾挿通部（切込み）が設けられたペット用おむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－２０５５４２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このようなペット用おむつでは、ペットの動作（例えば、尻尾を左右に振る動作等）に伴ってペット用おむつがペットの身体からずれる装着ずれが発生し、排泄物の横漏れが発生するおそれがあった。
【０００５】
そこで、本開示の一側面は、ペットの動作に伴う装着ずれの発生を抑制することができるペット用おむつを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一側面に係るペット用おむつは、ペットに装着されるペット用おむつであって、ペットの腹側から背側を繋ぐ長手方向、及び長手方向に直交する幅方向を有する本体部を備え、本体部は、ペット用おむつがペットに装着された装着状態においてペットの肌に面する位置に配置される表面シートと、装着状態においてペットの肌側とは反対側に配置される裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配置される吸収性コアと、本体部の幅方向における外縁部に沿って長手方向に延在して配置され、長手方向に収縮する弾性部材と、を有し、本体部における吸収性コアよりも背側の部分には、ペットの尻尾を挿通させるための尻尾挿通部が設けられており、本体部を伸長させた伸長状態において、弾性部材に沿って長手方向に延在する第１ラインと本体部の背側端部との交点と、幅方向における尻尾挿通部の中央部の背側端部と、を結ぶ第２ラインよりも腹側であって、且つ、幅方向において弾性部材よりも内側の領域に、幅方向における本体部の中心線を挟んで幅方向の両側に配置された一対の切断部が設けられており、一対の切断部の各々は、長手方向に所定長さを有すると共に本体部の厚さ方向に本体部を貫通している。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、ペットの動作に伴う装着ずれの発生を抑制することができるペット用おむつを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施形態に係るペット用おむつを肌側から見た平面図である。
図１のペット用おむつを非肌側から見た平面図である。
図１のIII-III線に沿ったペット用おむつの断面図である。
図１のIV-IV線に沿ったペット用おむつの断面図である。
ペット用おむつの装着状態の一例を示す図である。
図５のVI-VI線に沿った断面におけるペットの身体の一部及びペット用おむつの一部の状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の態様１～態様１５が明らかとなる。
【００１０】
（態様１）
ペットに装着されるペット用おむつであって、
前記ペットの腹側から背側を繋ぐ長手方向、及び前記長手方向に直交する幅方向を有する本体部を備え、
前記本体部は、
前記ペット用おむつが前記ペットに装着された装着状態において前記ペットの肌に面する位置に配置される表面シートと、
前記装着状態において前記ペットの肌側とは反対側に配置される裏面シートと、
前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収性コアと、
前記本体部の前記幅方向における外縁部に沿って前記長手方向に延在して配置され、前記長手方向に収縮する弾性部材と、を有し、
前記本体部における前記吸収性コアよりも背側の部分には、前記ペットの尻尾を挿通させるための尻尾挿通部が設けられており、
前記本体部を伸長させた伸長状態において、前記弾性部材に沿って前記長手方向に延在する第１ラインと前記本体部の背側端部との交点と、前記幅方向における前記尻尾挿通部の中央部の背側端部と、を結ぶ第２ラインよりも腹側であって、且つ、前記幅方向において前記弾性部材よりも内側の領域に、前記幅方向における前記本体部の中心線を挟んで前記幅方向の両側に配置された一対の切断部が設けられており、
前記一対の切断部の各々は、前記長手方向に所定長さを有すると共に前記本体部の厚さ方向に前記本体部を貫通している、ペット用おむつ。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許