TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025077291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189369
出願日2023-11-06
発明の名称自動排水装置および自動排水装置の制御方法
出願人株式会社栗本鐵工所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E03B 7/07 20060101AFI20250512BHJP(上水;下水)
要約【課題】地下空間内の排水を簡便かつ確実に行うことができる自動排水装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】上水道管2から排水系7まで延設された捨水配管3と、捨水配管3が配管される地下空間S内に設けられ、捨水配管3を流れる水の通水状態と遮断状態を両状態の間で切り替える電磁弁8と、捨水配管3に設けられ、地下空間S内に溜まった水を吸引して捨水配管3に流す、地下空間S内に開口する吸い込み口17を有する吸引部5と、を有し、吸引部5内に形成された低圧部によって生じる吸い込み力によって、地下空間S内に溜まった水を吸い込み口17から吸い込む自動排水装置1を構成し、電磁弁8の遮断状態が所定の継続時間だけ継続したとき、または、地下空間S内に溜まった水の深さが所定の深さとなったとき、の少なくとも一方の条件を満たしたときに、制御部10が電磁弁8を遮断状態から通水状態に切り替える制御を行う制御方法を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上水道管(2)から排水系(7)まで延設された捨水配管(3)と、
前記捨水配管(3)が配管される地下空間(S)内に設けられ、前記捨水配管(3)を流れる水の通水状態と遮断状態を両状態の間で切り替える電磁弁(8)と、
前記捨水配管(3)に設けられ、前記地下空間(S)内に溜まった水を吸引して前記捨水配管(3)に流す、前記地下空間(S)内に開口する吸い込み口(17)を有する吸引部(5)と、
を有し、前記吸引部(5)内に形成された低圧部によって生じる吸い込み力によって、前記地下空間(S)内に溜まった水を前記吸い込み口(17)から吸い込むように構成された自動排水装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記吸引部(5)が、ボディ部(14)と、前記ボディ部(14)の中に設けられ前記上水道管(2)から送られた水を噴射するノズル(15)と、前記ノズル(15)の先端側に延設されたディフューザー部(16)と、を有するエジェクタであって、前記ノズル(15)からの水の噴射に伴って前記ボディ部(14)内に前記低圧部が形成される請求項1に記載の自動排水装置。
【請求項3】
前記電磁弁(8)を制御する制御部(10)をさらに有し、前記制御部(10)は、前記電磁弁(8)の遮断状態の継続時間、および、前記地下空間(S)内に溜まった水の深さに基づいて、前記電磁弁(8)を遮断状態から通水状態に切り替える機能を有する請求項1または2に記載の自動排水装置。
【請求項4】
前記地下空間(S)内に溜まった水の深さを検知する水位センサ(9)をさらに有する請求項3に記載の自動排水装置。
【請求項5】
前記吸引部(5)が、前記電磁弁(8)よりも前記排水系(7)側の前記捨水配管(3)に設けられている請求項1または2に記載の自動排水装置。
【請求項6】
前記吸い込み口(17)が、前記電磁弁(8)の下端の高さよりも低い位置に設けられている請求項1または2に記載の自動排水装置。
【請求項7】
上水道管(2)から排水系(7)まで延設された捨水配管(3)と、前記捨水配管(3)が配管される地下空間(S)内に設けられ、前記捨水配管(3)を流れる水の通水状態と遮断状態を両状態の間で切り替える電磁弁(8)と、前記捨水配管(3)に設けられ、前記地下空間(S)内に溜まった水を吸引して前記捨水配管(3)に流す、前記地下空間(S)内に開口する吸い込み口(17)を有する吸引部(5)と、前記電磁弁(8)を制御する制御部(10)と、を有する自動排水装置の制御方法において、
前記電磁弁(8)の遮断状態が所定の継続時間だけ継続したとき、または、前記地下空間(S)内に溜まった水の深さが所定の深さとなったとき、の少なくとも一方の条件を満たしたときに、前記制御部(10)が前記電磁弁(8)を遮断状態から通水状態に切り替える制御を行うことを特徴とする自動排水装置の制御方法。
【請求項8】
前記地下空間(S)内に溜まった水の深さを水位センサ(9)で検知する請求項7に記載の自動排水装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、上水道管に併設される自動排水装置およびその制御方向に関し、特にこの自動排水装置が設けられるマンホールなどの地下空間に溜まった水を排水する機能を備えたものに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
上水道管を流れる水道水は、その衛生状態を確保するため、管路末端部での遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上確保することが義務付けられている。しかしながら、管路末端部などで滞留が発生した場合、時間の経過とともに遊離残留塩素濃度が低下し、水質が劣化する問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、管路の末端部の水を常時排水させたり、作業員が定期的に手動で排水作業を行なったりすることが考えられるが、水道水の浪費や作業コストの増大の問題が新たに生じる。そこで、例えば下記特許文献1、2では、自動排水装置を用いて滞留水を定期的に排水することで水質維持に伴う水道水の浪費や作業コストの増大を抑制しつつ、遊離残留塩素濃度を適切な値に保っている。
【0004】
この自動排水装置は、上水道管から排水系(地上に設けられた排水溝など)まで延設された捨水配管や、捨水配管を流れる水の通水状態と遮断状態を両状態の間で切り替える電磁弁、制御部、バッテリなどの電気部品から構成されており、これらはマンホールや量水器ボックスなどの地下空間内に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7050833号公報
特開2022-146289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動排水装置が設けられる地下空間は、その内部に内壁からしみ出た地下水や雨水が溜まりやすくかつ排水されにくいため、この自動排水装置(特にその電気部品)が水没して故障するおそれがある。特に寒冷地においては、冬季における凍結防止のために凍結深度(地中温度が0℃となる地表面からの深さ)よりも深い位置に自動排水装置が設けられることが多いが、地下水位の高さが常に自動排水装置の設置深さよりも高い状態となりやすく水没のリスクが高まる。地下空間内に電動の排水ポンプを設けて排水を行なったり、地下空間の水密性を高めたりすることも考えられるが、電気設備のための配線や排水ポンプの設置のための費用や、水密性を高めるための改造工事の費用が発生するとともに、排水ポンプなどのメンテナンスの手間を要するため、実用化は難しい。
【0007】
そこで、この発明は、地下空間内の排水を簡便かつ確実に行うことができる自動排水装置およびその制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明では、
上水道管から排水系まで延設された捨水配管と、
前記捨水配管が配管される地下空間内に設けられ、前記捨水配管を流れる水の通水状態と遮断状態を両状態の間で切り替える電磁弁と、
前記捨水配管に設けられ、前記地下空間内に溜まった水を吸引して前記捨水配管に流す、前記地下空間内に開口する吸い込み口を有する吸引部と、
を有し、前記吸引部内に形成された低圧部によって生じる吸い込み力によって、前記地下空間内に溜まった水を前記吸い込み口から吸い込むように構成された自動排水装置を構成した。
【0009】
このようにすると、地下空間内に溜まった水を、吸引部および捨水配管を介して排水系に簡便かつ確実に排水することができるため、自動排水装置が水没することに起因する故障トラブルを回避することができる。
【0010】
前記構成に係る自動排水装置においては、前記吸引部が、ボディ部と、前記ボディ部の中に設けられ前記上水道管から送られた水を噴射するノズルと、前記ノズルの先端側に延設されたディフューザー部と、を有するエジェクタであって、前記ノズルからの水の噴射に伴って前記ボディ部内に前記低圧部が形成される構成とするのが好ましい。このようにすると、上水道管を流れる水の圧力によって、すなわち、排水ポンプなどを駆動させるための外部電源を用いることなく、地下空間内の排水作業を行うことができるため、外部電源の引き込み工事などが不要となって、この自動排水装置を幅広く適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社栗本鐵工所
ローラスクリーン
16日前
株式会社栗本鐵工所
鋳鉄管の管内面塗装方法
27日前
株式会社栗本鐵工所
自動排水装置および自動排水装置の制御方法
9日前
株式会社栗本鐵工所
材料の移送装置、および、ニードルの清掃方法
27日前
株式会社栗本鐵工所
材料の把持装置、材料の移送装置、および、ニードルの清掃治具
13日前
株式会社栗本鐵工所
キャビテーション発生器、及び、キャビテーション発生方法
1か月前
個人
回収具
2か月前
個人
井戸管理方法
2か月前
TOTO株式会社
便座装置
1か月前
TOTO株式会社
便座装置
1か月前
個人
夜露から水を創る用具と装置
9日前
株式会社KVK
水栓
2か月前
株式会社LIXIL
浴室用品
2か月前
株式会社LIXIL
吐水装置
13日前
丸一株式会社
排水栓装置
1か月前
株式会社タカギ
水栓装置
1か月前
個人
集水システム及び集水方法
1か月前
日興株式会社
凍結防止装置
16日前
三興建設株式会社
排泄物処理装置
9日前
センクシア株式会社
雨水貯留部材
14日前
昭和梱包資材株式会社
円筒状透水材
28日前
積水ハウス株式会社
排水装置
1か月前
TOTO株式会社
排水栓
2か月前
株式会社LIXIL
シャワーフック
2か月前
有限会社彩孔技研
接続継手および工法
13日前
TOTO株式会社
洗い場床
2か月前
個人
プレキャスト鉄筋コンクリート二次製品
2か月前
株式会社大林組
雨水流出抑制構造
1か月前
株式会社LIXIL
排水装置および浴室
1か月前
TOTO株式会社
トイレ装置
1か月前
TOTO株式会社
トイレ装置
1か月前
TOTO株式会社
排泄情報処理システム
2か月前
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
1か月前
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
1か月前
株式会社KVK
水栓カバー及び水栓
1か月前
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
1か月前
続きを見る