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公開番号2025077230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189271
出願日2023-11-06
発明の名称固定装置及び固定方法
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F17C 13/00 20060101AFI20250512BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】溶接が困難な面材にセンサプローブなどの対象物を固定する。
【解決手段】液化ガスタンクの壁を構成する面材又は液化ガスタンクを包囲する断熱パネルの面材に対象物を固定する固定装置は、ボルト部と、電気絶縁性を有する接着剤で面材に接着された背面及びボルト部が起立する表面を含む座部とを有するスタッドと、スタッドのボルト部が通された挿通孔を有し、対象物が固定された固定板と、スタッドのボルト部と螺合され、ボルト部から固定板の落脱を防止するナットと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスタンクの壁を構成する面材又は前記液化ガスタンクを包囲する断熱パネルの面材に対象物を固定する固定装置であって、
ボルト部と、電気絶縁性を有する接着剤で前記面材に接着された背面及び前記ボルト部が起立する表面を含む座部とを有するスタッドと、
前記スタッドの前記ボルト部が通された挿通孔を有し、前記対象物が固定された固定板と、
前記スタッドの前記ボルト部と螺合され、前記ボルト部から前記固定板の落脱を防止するナットと、を備える、
固定装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記面材と前記固定板との間に前記対象物が配置されており、前記対象物は前記固定板に電気絶縁性を有する接着剤で接着されているとともに、前記面材に直接に接触している、
請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記固定板と前記ナットとの間に配置された弾性体を更に備える、
請求項1に記載の固定装置。
【請求項4】
前記対象物がセンサのプローブである、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項5】
前記対象物は、前記固定板に電気絶縁性を有する接着剤で接着されたマウント材に固定されている、
請求項1に記載の固定装置。
【請求項6】
前記対象物と前記マウント材は結束具で結束されている、
請求項5に記載の固定装置。
【請求項7】
前記対象物はパイプ、ケーブル、又は、棒状のセンサプローブである、
請求項1、5、又は6に記載の固定装置。
【請求項8】
液化ガスタンクの壁を構成する面材又は前記液化ガスタンクを包囲する断熱パネルの面材に対象物を固定する方法であって、
ボルト部と座部とを有するスタッドの前記座部を電気絶縁性を有する接着剤で前記面材に接着すること、
固定板に前記対象物を固定すること、及び、
前記ボルト部に前記固定板及びナットを通して、前記ボルト部から前記固定板の落脱を防止すること、を含む、
固定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、面材に対象物を固定する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タンク内の温度を検知するセンサプローブのタンクへの固定方法として、タンクに予め溶接したプラグにセンサをねじ込む方法や、センサを金具にビス止めしてから金具をタンクに溶接又はビス止めする方法などが知られている。このようなセンサプローブのタンクへの固定方法が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭63-004926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LNGや液化水素などの低温の液化ガスを貯蔵する液化ガスタンクは、液化ガスの低温を維持するために、タンクの表面に防熱構造を備える。防熱構造の一例として、タンクをパネル状断熱材で被覆するパネル防熱がある。パネル状断熱材の表面は樹脂製のフィルムで被覆されているものがあり、このような樹脂製表面ではセンサプローブを溶接で固定することは難しい。また、液化ガスタンクは表面がアルミニウム製のものがある。このようなアルミニウム製表面では、ステンレスや鉄と比較して溶接に高い技術が要求され、センサプローブを溶接で固定することは難しい。
【0005】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溶接が困難な面材にセンサプローブなどの対象物を固定する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る固定装置は、液化ガスタンクの壁を構成する面材又は前記液化ガスタンクを包囲する断熱パネルの面材に対象物を固定する固定装置であって、
ボルト部と、電気絶縁性を有する接着剤で前記面材に接着された背面及び前記ボルト部が起立する表面を含む座部とを有するスタッドと、
前記スタッドの前記ボルト部が通された挿通孔を有し、前記対象物が固定された固定板と、
前記スタッドの前記ボルト部と螺合され、前記ボルト部から前記固定板の落脱を防止するナットと、を備えるものである。
【0007】
本開示の他の一態様に係る固定方法は、液化ガスタンクの壁を構成する面材又は前記液化ガスタンクを包囲する断熱パネルの面材に対象物を固定する方法であって、
ボルト部と座部とを有するスタッドの前記座部を電気絶縁性を有する接着剤で前記面材に接着すること、
固定板に前記対象物を固定すること、及び、
前記ボルト部に前記固定板及びナットを通して、前記ボルト部から前記固定板の落脱を防止すること、を含むものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、溶接が困難な面材にセンサプローブなどの対象物を固定する技術を提案できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の第1実施形態に係る固定装置の概略正面図である。
図2は、図1の固定装置の平面図である。
図3は、図1の固定装置の組み立て図である。
図4は、本開示の第2実施形態に係る固定装置の概略正面図である。
図5は、図4の固定装置の平面図である。
図6は、本開示の第3実施形態に係る固定装置の概略正面図である。
図7は、図6の固定装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照して本開示の第1乃至第3の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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