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公開番号2025077076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023188996
出願日2023-11-06
発明の名称離脱防止管継手の管接続用器具および管接続方法
出願人株式会社クボタ建設
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類F16L 21/00 20060101AFI20250512BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】管接続作業における管接続用器具撤去作業の作業性および安全性を向上できる管接続用器具を提供する。
【解決手段】管接続用器具10は、収納溝に収納されたロックリングの切断部に挿入されて切断部を拡げるスペーサー11と、軸部16を中心に回転可能に、かつ互いに交差してスペーサー11に支持される一対のレバー12,13とを有する。一対のレバー12,13は、各レバー12,13の一端部12a,13aに紐状体15が接続され、紐状体15によって付与された引張力によって、一端部12a,13aが挿口の離脱方向に回転した際に、一端部12a,13aとの間に軸部16を挟むレバーの他端部12b,13bが受口の端面を挿口の挿入方向に押圧する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
受口の内面に収納溝が形成され、
収納溝に、周方向一つ割りのロックリングを収納し、
ロックリングの切断部を周方向に広げてロックリングを拡径させた状態で、先端に係合部を有する挿口を受口内に挿入し、
挿入後にロックリングを元通りに縮径させて挿口係合部に係合可能なようにした離脱防止管継手の接続時に使用される器具であって、
収納溝に収納されたロックリングの切断部に挿入されて切断部を拡げるスペーサーと、
軸部を中心に回転可能に、かつ互いに交差してスペーサーに支持される一対のレバーと
を有し、
一対のレバーは、それぞれレバーの一端部に紐状体が接続され、
紐状体によって付与された引張力によって、レバーの一端部が挿口の離脱方向に回転した際に、一端部との間に軸部を挟むレバーの他端部が受口の端面を挿口の挿入方向に押圧する
ことを特徴とする、管接続用器具。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
一対のレバーは、それぞれ他端部に回転可能に支持されるローラーを有し、
他端部は、ローラーを介して受口の端面を押圧する
ことを特徴とする、請求項1に記載の管接続用器具。
【請求項3】
スペーサーと管径方向において対向して設けられる外板をさらに備え、
外板は、軸部を介してスペーサーと接続されるとともに、スペーサーとの間に受口の端部が挿入される
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の管接続用器具。
【請求項4】
一対のレバーは、それぞれ軸部から一端部までの長さの方が、軸部から他端部までの長さよりも大である
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の管接続用器具。
【請求項5】
スペーサーは、挿口の離脱方向の端部に、管径方向の外側に向いて曲がっている曲り部を有する
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の管接続用器具。
【請求項6】
受口の内面に収納溝が形成され、
収納溝に、周方向一つ割りのロックリングを収納した離脱防止管において、
収納溝に収納されたロックリングの切断部に挿入されて切断部を拡げるスペーサーと、
軸部を中心に回転可能に、かつ互いに交差してスペーサーに支持される一対のレバーと、
それぞれのレバーの一端部に接続された紐状体と
を有する管接続用器具を用いた離脱防止管継手の管接続方法であって、
スペーサーが、ロックリングの切断部に挿入されて切断部を拡げてロックリングを拡径させ、
ロックリングを拡径させた状態で、先端に係合部を有する挿口が、受口内に挿入し、
一対のレバーの一端部が、紐状体を介して引張力を付与されるとともに、挿口の離脱方向に回転した際に、
一端部との間に軸部を挟むレバーの他端部が、受口の端面を挿口の挿入方向に押圧することでスペーサーが切断部から引き抜かれ、ロックリングを元通りに縮径させて挿口係合部に係合する
ことを特徴とする離脱防止管継手の管接続方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、離脱防止管継手の管接続用器具および管接続方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
離脱防止管継手としては、図12に示すような管継手が知られている。この管継手は、一方の管1の受口20の内面に全周にわたって形成された溝21に、周方向に一箇所の割り(切断部31)を有するロックリング30を収容する。収容されたロックリング30は、切断部31を広げて拡径される一方で、先端に係合凹部41が形成された挿口40が受口20に挿入された後、縮径される(同図中の仮想線)。これにより、ロックリング30が係合凹部41に係合する。管継手は、管に抜け出し力が作用したときにロックリング30と係合凹部41との係合により管1が抜け出すのを防止する。なお、図中、50はシール用ゴム輪を示す。
【0003】
ロックリング30の拡径および縮径は、例えば特許文献1に記載の管接続用器具により行う。管接続用器具は、典型的には図12の吹出部に示すような縦断面がコの字状の管接続用器具90である。管接続用器具90は、図12の上の図に示すように受口20の端部に挿入されるとともに、受口20の内面に沿った部分であるスペーサー90aを切断部31に挿入されてロックリング30を拡径し、拡径した状態を保持する。そして、管接続用器具90は、挿口40の離脱方向に引っ張られて(同図中の矢印D9)、スペーサー90aが切断部31から引き抜かれることで、受口20端部から離脱され、ロックリング30を元通りの状態として縮径させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-327877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の管接続用器具は、管接続用器具の撤去にあたってスペーサーが切断部から引き抜かれる際、ロックリングの締付力大に起因してスペーサーと切断部との接触面における摩擦力が大となり、スペーサーを切断部から引き抜くのに要する引張力が大となる。作業者によって挿口の離脱方向に大きな引張力を付与されて、スペーサーは切断部から一気に引き抜かれる。
【0006】
特に近年では、図12の下の図に示すように管1の周囲にシールド壁Sが設置された後に、管1を順次後方から挿入して接続していく工法も一般的となってきており、この場合、管の外面とシールド壁Sの内壁との隙間が狭いことから、作業者がこの隙間に入ることができず、作業者は、管1を挿入した後に直接管接続用器具90に触れて管接続用器具90を撤去することができない。
【0007】
そこで、管接続用器具90は、同図に示すように管接続用器具90にロープ90bなどが接続されて、挿入した管の後ろの離れた場所から作業者がロープ90bを引っ張って挿口40の離脱方向(同図中の矢印D9)に引張力を付与される。この際、作業スペースが狭いとともに、作業者は腕力のみでロープ90bを介して管接続用器具90に大きな引張力を付与する必要があるため、管接続用器具90の撤去作業の作業性が悪いという課題があった。また、このように離れた場所からロープ90bなどを用いて大きな引張力が付与されてスペーサー90aが切断部31から一気に引き抜かれた際、その反動で管接続用器具90が挿口40の離脱方向に飛来して、作業者を脅かすおそれがあり、作業の安全性を確保する観点からも課題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、管接続作業における管接続用器具撤去作業の作業性および安全性を向上できる管接続用器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本第1発明による管接続用器具は、受口の内面に収納溝が形成され、
収納溝に、周方向一つ割りのロックリングを収納し、
ロックリングの切断部を周方向に広げてロックリングを拡径させた状態で、先端に係合部を有する挿口を受口内に挿入し、
挿入後にロックリングを元通りに縮径させて挿口係合部に係合可能なようにした離脱防止管継手の接続時に使用される器具であって、
収納溝に収納されたロックリングの切断部に挿入されて切断部を拡げるスペーサーと、
軸部を中心に回転可能に、かつ互いに交差してスペーサーに支持される一対のレバーと
を有し、
一対のレバーは、それぞれレバーの一端部に紐状体が接続され、
紐状体によって付与された引張力によって、レバーの一端部が挿口の離脱方向に回転した際に、一端部との間に軸部を挟むレバーの他端部が受口の端面を挿口の挿入方向に押圧するものである。
【0010】
これによると、管接続用器具は、レバーの一端部に付与された引張力が、レバーの他端部が受口端面を押圧する部分を支点として、軸部を介してスペーサーを挿口の離脱方向に引き抜く引抜力としてスペーサーに伝達する。伝達した引抜力がスペーサーと切断部との摩擦力に抗することで、スペーサーは切断部から引き抜かれて離脱する。この際、軸部が一端部と他端部との間に配置されることで、引抜力は、テコの原理によって引張力より大となる。つまり、管接続用器具は、従来よりも小さい引張力でスペーサーが切断部から引き抜かれる。これにより、管接続用器具は、管接続用器具の撤去作業時における作業性を向上することができる。また、管接続用器具は、スペーサーが軸部を中心として回転できることで、スペーサーは、切断部に挟まれて揺動しながら徐々に挿口の離脱方向に変位して引き抜かれる。よって、管接続用器具は、従来のようにスペーサーが一気に引き抜かれるときよりも、スペーサーが切断部から引き抜かれたときの反動が少なくて済む。これにより、管接続用器具は、スペーサーが切断部から引き抜かれた際に管接続用器具が作業者の方に飛来してくることが無いため、作業の安全性も向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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