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公開番号2025076584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188207
出願日2023-11-02
発明の名称空気冷媒式空調装置、空気冷媒式空調装置の制御方法及びプログラム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類F25B 9/00 20060101AFI20250509BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】ヒータ等の加熱装置を用いることなく、冷房用空気と暖房用空気とを空調室内に供給することができる空気冷媒式空調装置、空気冷媒式空調装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】圧縮機と、膨張機と、送風機と、前記送風機が吐出する前記空気と、前記膨張機が吐出する前記空気と、の熱交換を行う第1熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第2熱交換器と、前記送風機が吐出する前記空気であって、前記第1熱交換器による熱交換後の冷房用空気を空調室内に供給する第1流路と、前記第2熱交換器による熱交換後の暖房用空気を前記空調室内に供給する第2流路と、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる、空気冷媒式空調装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
空気を圧縮する圧縮機と、
前記空気を膨張させる膨張機と、
前記空気を送風する送風機と、
前記送風機が吐出する前記空気と、前記膨張機が吐出する前記空気と、の熱交換を行う第１熱交換器と、
前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第２熱交換器と、
前記送風機が吐出する前記空気であって、前記第１熱交換器による熱交換後の冷房用空気を空調室内に供給する第１流路と、
前記第２熱交換器による熱交換後の暖房用空気を前記空調室内に供給する第２流路と、
前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、
前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる制御装置と、
を備える、
空気冷媒式空調装置。
続きを表示（約 2,100 文字）【請求項２】
前記空調室は、第１空調室と第２空調室とを備え、
前記第１流路は、前記第１空調室に接続され、
前記第２流路は、前記第２空調室に接続され、
前記制御装置は、前記第１空調室に前記冷房用空気を供給し、前記第２空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させる、
請求項１記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項３】
前記送風機が吐出する前記空気を、前記第１熱交換器を介さずに、前記第１流路に流入させる第３流路と、
前記第３流路に設けられる第１弁と、
外気温を検出する外気温検出部と、
を備え、
前記制御装置は、前記外気温が予め設定された設定値よりも低い場合に、前記送風機を動作させて前記第１弁を開き、前記送風機が吐出する空気を、前記冷房用空気として前記第３流路を介して前記第１空調室に供給する、
請求項２記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項４】
前記制御装置は、前記外気温が予め設定された前記設定値以上である場合、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、前記第１熱交換器による熱交換後の前記冷房用空気を前記第１空調室に供給する、
請求項３記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項５】
前記圧縮機は、
前記膨張機が吐出する前記空気であって、前記第１熱交換器による熱交換後の前記空気と、第４流路を介して入力される空気と、を吸入し、
前記第４流路には、第２弁が設けられ、
前記制御装置は、
前記圧縮機が吸入する空気量が、前記膨張機が吐出する空気量よりも多い場合に、前記第２弁を開き、前記第４流路を介して流入する空気を前記圧縮機に吸引させ、
前記膨張機が吐出する空気量が、前記圧縮機が吸入する空気量よりも多い場合、前記第２弁を開き、前記膨張機が吐出する前記空気のうち、前記圧縮機に吸入されない前記空気を前記第４流路を介して大気中に放出する、
請求項１記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項６】
前記空調室は、第１空調室と第２空調室とを備え、
前記第１流路は、前記第１空調室と、前記第２空調室とにそれぞれ接続され、
前記第２流路は、前記第１空調室と、前記第２空調室とにそれぞれ接続され、
前記第１空調室に接続される前記第１流路には、第３弁が設けられ、
前記第２空調室に接続される前記第１流路には、第４弁が設けられ、
前記第１空調室に接続される前記第２流路には、第５弁が設けられ、
前記第２空調室に接続される前記第２流路には、第６弁が設けられ、
前記制御装置は、前記第３弁、前記第４弁、前記第５弁及び前記第６弁の開閉を制御する、
請求項１記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項７】
前記第１空調室に設置され、ユーザの操作を受け付ける第１受付部を備え、
前記制御装置は、
前記第１受付部により冷房を指示する操作を受け付けると、前記第３弁を開き、前記第５弁を閉じる制御を行い、
前記第１受付部により暖房を指示する操作を受け付けると、前記第３弁を閉じ、前記第５弁を開く制御を行う、
請求項６記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項８】
前記第２空調室に設置され、ユーザの操作を受け付ける第２受付部を備え、
前記制御装置は、
前記第２受付部により冷房を指示する操作を受け付けると、前記第４を開き、前記第６弁を閉じる制御を行い、
前記第２受付部により暖房を指示する操作を受け付けると、前記第４弁を閉じ、前記第６弁を開く制御を行う、
請求項６記載の空気冷媒式空調装置。
【請求項９】
空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第３熱交換器と、
前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第４熱交換器と、
前記第３熱交換器により冷却される前記空気を膨張させる膨張機と、
前記膨張機が吐出する前記空気を、冷房用空気として空調室に供給する第５流路と、
前記圧縮機が吐出する前記空気であって、前記第４熱交換器により熱交換された前記空気を、暖房用空気として前記空調室に供給する第６流路と、
前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機及び前記膨張機を動作させる制御装置と、
を備える、空気冷媒式空調装置。
【請求項１０】
前記空調室は、第１空調室と第２空調室とを備え、
前記第５流路は、前記第１空調室と、前記第２空調室と、に接続され、
前記第６流路は、前記第１空調室と、前記第２空調室と、に接続され、
前記制御装置は、前記第１空調室に前記冷房用空気を供給し、前記第２空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機及び前記膨張機を動作させる、
請求項９記載の空気冷媒式空調装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、空気冷媒式空調装置、空気冷媒式空調装置の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、空気を冷媒として空調を行う空気冷媒式空調機を開示する。この空気冷媒式空調機は、圧縮機と、圧縮機を回転させる電動機と、圧縮機と同軸に配置された膨張タービンと、室内供給用空気を送風するブロワと膨張タービンから吐出された空気と室内供給用空気との間で熱交換を行う熱交換器と、室内供給用空気を加熱し昇温するヒータとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
欧州特許第１１７７９６１号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示は、ヒータ等の加熱装置を用いることなく、冷房用空気と暖房用空気とを空調室内に供給することができる空気冷媒式空調装置、空気冷媒式空調装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示における空気冷媒式空調装置は、空気を圧縮する圧縮機と、前記空気を膨張させる膨張機と、前記空気を送風する送風機と、前記送風機が吐出する前記空気と、前記膨張機が吐出する前記空気と、の熱交換を行う第１熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第２熱交換器と、前記送風機が吐出する前記空気であって、前記第１熱交換器による熱交換後の冷房用空気を空調室内に供給する第１流路と、前記第２熱交換器による熱交換後の暖房用空気を前記空調室内に供給する第２流路と、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる制御装置と、を備える、空気冷媒式空調装置。
【０００６】
本開示における空気冷媒式空調装置は、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第３熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第４熱交換器と、前記第３熱交換器により冷却される前記空気を膨張させる膨張機と、前記膨張機が吐出する前記空気を、冷房用空気として空調室に供給する第５流路と、前記圧縮機が吐出する前記空気であって、前記第４熱交換器により熱交換された前記空気を、暖房用空気として前記空調室に供給する第６流路と、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機及び前記膨張機を動作させる制御装置と、を備える、空気冷媒式空調装置。
【０００７】
本開示における空気冷媒式空調装置の制御方法は、空気を圧縮する圧縮機と、前記空気を膨張させる膨張機と、前記空気を送風する送風機と、前記送風機が吐出する前記空気と、前記膨張機が吐出する前記空気と、の熱交換を行う第１熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第２熱交換器と、前記送風機が吐出する前記空気であって、前記第１熱交換器による熱交換後の冷房用空気を空調室内に供給する第１流路と、前記第２熱交換器による熱交換後の暖房用空気を前記空調室内に供給する第２流路と、を備える空気冷媒式空調装置の制御方法であって、前記空気冷媒式空調装置に搭載されたコンピュータに、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる、空気冷媒式空調装置の制御方法である。
【０００８】
本開示における空気冷媒式空調装置の制御方法は、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第３熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第４熱交換器と、前記第３熱交換器により冷却される前記空気を膨張させる膨張機と、前記膨張機が吐出する前記空気を、冷房用空気として空調室に供給する第５流路と、前記圧縮機が吐出する前記空気であって、前記第４熱交換器により熱交換された前記空気を、暖房用空気として前記空調室内に供給する第６流路と、を備える空気冷媒式空調装置の制御方法であって、前記空気冷媒式空調装置に搭載されたコンピュータに、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機及び前記膨張機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる、空気冷媒式空調装置の制御方法である。
【０００９】
本開示におけるプログラムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記空気を膨張させる膨張機と、前記空気を送風する送風機と、前記送風機が吐出する前記空気と、前記膨張機が吐出する前記空気と、の熱交換を行う第１熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第２熱交換器と、前記送風機が吐出する前記空気であって、前記第１熱交換器による熱交換後の冷房用空気を空調室内に供給する第１流路と、前記第２熱交換器による熱交換後の暖房用空気を前記空調室内に供給する第２流路と、を備える空気冷媒式空調装置に搭載されるコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機、前記膨張機及び前記送風機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる、処理を実行させるプログラムである。
【００１０】
本開示におけるプログラムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第３熱交換器と、前記圧縮機が吐出する前記空気を冷却する第４熱交換器と、前記第３熱交換器により冷却される前記空気を膨張させる膨張機と、前記膨張機が吐出する前記空気を、冷房用空気として空調室内に供給する第５流路と、前記圧縮機が吐出する前記空気であって、前記第４熱交換器により熱交換された前記空気を、暖房用空気として前記空調室内に供給する第６流路と、を備える空気冷媒式空調装置に搭載されるコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記空調室に前記冷房用空気と前記暖房用空気とを供給する場合に、前記圧縮機及び前記膨張機を動作させ、前記空調室に前記暖房用空気を供給する場合に、前記圧縮機を動作させる、処理を実行させるプログラムである。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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