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公開番号2025076293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2024157937
出願日2024-09-12
発明の名称有機色素を含有する短鎖ナノファイバー、その製造方法およびそれを有する担体
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20250508BHJP(測定;試験)
要約【課題】微量であっても定量することが可能な短鎖ナノファイバーを提供する。
【解決手段】ポリフッ化ビニリデン等のポリマーにフルオレッセイン等の有機色素を添加し、エレクトロスピニング法などにより紡糸してナノファイバーを得て、次いでそれを切断することによって、有機色素を含有する短鎖ナノファイバーを製造する。本発明の有機色素を含有する短鎖ナノファイバーは、認識分子の固定化用担体として使用することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
有機色素を含有することを特徴とする、短鎖ナノファイバー。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
ポリマーに有機色素を添加し、紡糸することによりナノファイバーを得て、次いでそれを切断することを特徴とする、有機色素を含有する短鎖ナノファイバーの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の有機色素を含有する短鎖ナノファイバーを有することを特徴とする、認識分子の固定化用担体。
【請求項4】
前記認識分子が抗体であることを特徴とする、請求項3の固定化用担体。
【請求項5】
請求項4に記載の固定化用担体を使用した免疫学的測定法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機色素を含有する短鎖ナノファイバー、その製造方法およびそれを有する認識分子の固定用担体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ナノファイバーは食品、化粧品、メディカル、ヘルスケア、フィルター、エレクトロニクスデバイスなどの分野において様々な用途が検討されている。またナノサイズの直径で極めて長いというナノファイバーの形態を利用した使い方だけではなく、短く切断されたナノファイバー(以下、「短鎖ナノファイバー」という。)を免疫測定系の抗体固定化担体として利用し、分子間相互作用の検出に利用できることが特許文献1に開示されている。さらに特許文献2には、静電紡糸法により得られたフッ素樹脂ナノファイバーを、ナノファイバーを構成しているポリマーのガラス転移温度以下で超音波処理することで、短く切断する方法が開示されている。また、非特許文献1には、蛍光物質のローダミンをドープしたポリアクリルニトリルナノファイバーが報告され、短い発光性ナノファイバーを衣料に埋め込むことが提案されている。しかしながら、衣料に埋め込むことを考慮すると、短いナノファイバーといっても数センチ程度は必要と考えられ、また、蛍光強度を測定することで短鎖ナノファイバーの量を定量できることは示唆されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7009822号
特許第7293825号
【非特許文献】
【0004】
大阪電気通信大学 研究論集 (自然科学編) 第52号 2017年7月 p59-66
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
短鎖ナノファイバーを種々の目的に利用するには、その定量方法が必要である。球状のナノ粒子であれば、レーザー回折法、動的光散乱法の原理に基づいた装置で粒子数およびサイズの測定が可能であるが、直径と長さに大きな差がある短鎖ナノファイバーにはこれらの方法は利用できない。また、透過型電子顕微鏡または走査型電子顕微鏡で短鎖ナノファイバーの形態を測定することはできるが、濃度を測定することはできない。
【0006】
一方、短鎖ナノファイバーを重さで定量することも考えられるが、例えば特許文献1に開示された目的で使用する場合は、短鎖ナノファイバーの使用量はミリグラム以下であり、正確に再現性よく計り取ることは難しい。また吸光度で測定する方法では、短鎖ナノファイバーの素材に依存し、光を吸収しない材質から作られた短鎖ナノファイバーは定量することができなかった。
【0007】
短鎖ナノファイバーを使うメリットの一つは、材料の大きさをナノサイズまで小さくすることで、きわめて少ない量で莫大な表面積を確保できる点にある。例えば、直径が10マイクロメートルの球状物質と同じ表面積を、直径10ナノメートルの短鎖ナノファイバーで確保すると、使用する短鎖ナノファイバーは667分の1の量で済む。
【0008】
以上のことから、微量の短鎖ナノファイバーを定量する方法が必要とされていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は以下のとおりである。
(1)有機色素を含有することを特徴とする、短鎖ナノファイバー。
(2)ポリマーに有機色素を添加し、紡糸することによりナノファイバーを得て、次いでそれを切断することを特徴とする、有機色素を含有する短鎖ナノファイバーの製造方法。
(3)上述の(1)に記載の有機色素を含有する短鎖ナノファイバーを有することを特徴とする、認識分子の固定化用担体。
(4)上述の(3)に記載の認識分子が、抗体であることを特徴とする、固定化用担体。
(5)上述の(4)に記載の固定化用担体を使用した免疫学的測定法。
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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