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公開番号
2025074629
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185578
出願日
2023-10-30
発明の名称
液体吐出ヘッド
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250507BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】流路における液体の流通の安定化を図ることができる技術を提供する。
【解決手段】液体吐出部の圧力室と液体供給部との間で液体を流通させる流路を有する支持部材102を備える液体吐出ヘッドにおいて、支持部材102は、流路205の一部を形成する流路形成穴と、流路形成穴が開口する側面と、を有する支持部材本体200と、上記側面に開口する流路形成穴の開口部に挿入されるリブ209を有し、開口部を塞ぐように上記側面に接合されて、流路の他の一部を形成する流路形成部材201と、を有する液体吐出ヘッドにおいて、リブ209と流路形成穴250との間に形成される流路溝215を有し、流路溝215の幅は、流路溝215を形成する流路形成穴250の一部に形成される凹部217と、凹部217に対応してリブ209の側面に形成される凸部223と、の対向部において部分的に拡大する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
圧力室と、前記圧力室から液体を吐出させるための吐出口と、前記圧力室内の液体を前記吐出口から吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、を有する液体吐出部と、
液体供給部と、
前記液体吐出部と前記液体供給部との間をつなぐ支持部材であって、前記圧力室と前記液体供給部との間で液体を流通させる流路を有する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、
前記流路の一部を形成する流路形成穴と、前記流路形成穴が開口する側面と、を有する支持部材本体と、
前記側面に開口する前記流路形成穴の開口部に挿入されるリブを有し、前記開口部を塞ぐように前記側面に接合されて、前記流路の他の一部を形成する流路形成部材と、
を有する液体吐出ヘッドにおいて、
前記開口部に対する前記リブの挿入方向と前記流路の延びる方向の双方と交差する幅方向における前記リブと前記流路形成穴との間の隙間により形成される流路溝を有し、
前記支持部材本体は、前記流路形成穴において前記幅方向に互いに対向する一対の流路側面の少なくとも一方の流路側面に、前記幅方向に凹む凹部を有し、
前記リブは、前記流路側面に対向するリブ側面における前記凹部に対応する部分に、前記幅方向に突出する凸部を有し、
前記流路側面と前記リブ側面との対向間隔は、前記凹部と前記凸部との対向部において部分的に拡大する
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記凸部は、前記幅方向に沿った断面形状において、少なくとも先端に弧形状部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記弧形状部分の曲率半径は、1.5mm以上、3.0mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記凸部は、前記幅方向に沿った断面形状において、前記流路の延びる方向と交差する第1方向に延びる第1リブ側面と、前記流路の延びる方向と前記第1方向の双方と交差する第2方向に延びる第2リブ側面と、前記第1リブ側面と前記第2リブ側面とを間を前記第1方向と前記第2方向の双方と交差する第3方向の延びる第3リブ側面と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記凹部は、前記断面形状において、前記弧形状部分に対向する部分に、前記流路の延びる方向と交差する第1方向に延びる第1流路側面と、前記流路の延びる方向と前記第1方向の双方と交差する第2方向に延びる第2流路側面と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記支持部材は、前記液体吐出部が接合される接合面を有し、
前記流路は、前記接合面に垂直な方向に対して傾斜した方向に延びる傾斜流路部を含み、
前記凹部と前記凸部は、前記傾斜流路部に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記第1流路側面は、前記接合面に平行に延び、
前記第2流路側面は、前記接合面に垂直に延びることを特徴とする請求項6に記載の液
体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記第1流路側面は、前記接合面に垂直な方向における前記傾斜流路部と前記接合面との間の前記支持部材の肉厚を部分的に一定にするための部分であり、
前記第2流路側面は、前記接合面に沿った方向における前記傾斜流路部と前記支持部材の外面との間の前記支持部材の肉厚を部分的に一定にするための部分であることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
圧力室と、前記圧力室から液体を吐出させるための吐出口と、前記圧力室内の液体を前記吐出口から吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、を有する液体吐出部と、
液体供給部と、
前記液体吐出部と前記液体供給部との間をつなぐ支持部材であって、前記圧力室と前記液体供給部との間で液体を流通させる流路を有する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、
前記流路の一部を形成する流路形成穴と、前記流路形成穴が開口する側面と、を有する支持部材本体と、
前記側面に開口する前記流路形成穴の開口部に挿入されるリブを有し、前記開口部を塞ぐように前記側面に接合されて、前記流路の他の一部を形成する流路形成部材と、
を有する液体吐出ヘッドにおいて、
前記開口部に対する前記リブの挿入方向と前記流路の延びる方向の双方と交差する幅方向における前記リブと前記流路形成穴との間の隙間により形成される流路溝を有し、
前記流路溝は、前記流路の上流から下流に向かって延びる前記流路溝の経路の途中において、前記経路を前記幅方向における一方の側に一時的に膨らませるように、経路の向きを一時的に変化させる偏向経路部を含み、
前記流路溝の幅は、前記偏向経路部において部分的に拡大することを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記経路は、
前記偏向経路部の上流側で、前記流路の延びる方向に沿って延びる上流側経路部と、
前記偏向経路部の下流側で、前記流路の延びる方向に沿って延びる下流側経路部と、
を含み、
前記偏向経路部は、
前記上流側経路部と接続し、前記流路の延びる方向と交差する方向であって、前記幅方向において前記上流側経路部から離れる方向である、第1方向に延びる第1経路部と、
前記第1経路部と前記下流側経路部との間を、前記流路の延びる方向と前記第1方向の双方と交差する方向であって、前記幅方向において前記上流側経路部に近づく方向である、第2方向に延びる第2経路部と、
を含み、
前記幅方向における前記流路溝の幅が、前記第1経路部と前記第2経路部との接続部において部分的に広がることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する吐出口を備えた液体吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インク等の液体を吐出して記録を行う液体吐出装置(例えば、インクジェットプリンタ)の分野において、近年、記録用途が多岐に渡ってきており、高精細かつ高品位な記録の要求がさらに高まっている。記録の高精細化に対しては、液体吐出装置に備えられる液体吐出ヘッドにおいて複数の吐出口を高密度に配置することによって記録の解像度を上げる方法が知られている。また、更なる高品位記録を実現するために、液滴の吐出速度の低下や色材濃度の変調の原因となる吐出口からの水分蒸発などによるインクの増粘を抑制することが必要となっている。吐出口からの水分蒸発等によるインクの増粘を抑制する方法として、吐出口から吐出させるエネルギーをインクに付与するための圧力室において、インクを強制的に流れさせ、圧力室内に滞留しているインクを流出させる方法が知られている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-024254号公報
特開2019-014172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インクタンクから供給されたインクが液体吐出ヘッドにおいて吐出口に到達するまでの経路には、複数の流路が含まれる。多層構造の組立体によって形成される複数の流路には、距離や延びる方向などが互いに異なる流路が含まれることがある。構成が互いに異なる流路の間において液体の圧力損失に差が生じると、液体の流通が不安定となり、吐出口からの液体の吐出が不安定となる可能性がある。圧力損失のバランスを取るための手法として、例えば、流路の断面積(容積)を調整することが挙げられる。しかしながら、吐出時に発生する液体の泡が液体の流通を不安定にすることがあり、流路断面の調整だけでは、吐出不良を十分に抑制できない場合がある。
【0005】
本発明の目的は、流路における液体の流通の安定化を図ることができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、
圧力室と、前記圧力室から液体を吐出させるための吐出口と、前記圧力室内の液体を前記吐出口から吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、を有する液体吐出部と、
液体供給部と、
前記液体吐出部と前記液体供給部との間をつなぐ支持部材であって、前記圧力室と前記液体供給部との間で液体を流通させる流路を有する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、
前記流路の一部を形成する流路形成穴と、前記流路形成穴が開口する側面と、を有する支持部材本体と、
前記側面に開口する前記流路形成穴の開口部に挿入されるリブを有し、前記開口部を
塞ぐように前記側面に接合されて、前記流路の他の一部を形成する流路形成部材と、
を有する液体吐出ヘッドにおいて、
前記開口部に対する前記リブの挿入方向と前記流路の延びる方向の双方と交差する幅方向における前記リブと前記流路形成穴との間の隙間により形成される流路溝を有し、
前記支持部材本体は、前記流路形成穴において前記幅方向に互いに対向する一対の流路側面の少なくとも一方の流路側面に、前記幅方向に凹む凹部を有し、
前記リブは、前記流路側面に対向するリブ側面における前記凹部に対応する部分に、前記幅方向に突出する凸部を有し、
前記流路側面と前記リブ側面との対向間隔は、前記凹部と前記凸部との対向部において部分的に拡大することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、
圧力室と、前記圧力室から液体を吐出させるための吐出口と、前記圧力室内の液体を前記吐出口から吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子と、を有する液体吐出部と、
液体供給部と、
前記液体吐出部と前記液体供給部との間をつなぐ支持部材であって、前記圧力室と前記液体供給部との間で液体を流通させる流路を有する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、
前記流路の一部を形成する流路形成穴と、前記流路形成穴が開口する側面と、を有する支持部材本体と、
前記側面に開口する前記流路形成穴の開口部に挿入されるリブを有し、前記開口部を塞ぐように前記側面に接合されて、前記流路の他の一部を形成する流路形成部材と、
を有する液体吐出ヘッドにおいて、
前記開口部に対する前記リブの挿入方向と前記流路の延びる方向の双方と交差する幅方向における前記リブと前記流路形成穴との間の隙間により形成される流路溝を有し、
前記流路溝は、前記流路の上流から下流に向かって延びる前記流路溝の経路の途中において、前記経路を前記幅方向における一方の側に一時的に膨らませるように、経路の向きを一時的に変化させる偏向経路部を含み、
前記流路溝の幅は、前記偏向経路部において部分的に拡大することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、流路における液体の流通の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
液体吐出ヘッドの分解斜視図である。
液体吐出ヘッドの概略構成図である。
第一実施形態の支持部材の概略図である。
第一実施形態の支持部材の接合工程におけるA-A断面図である。
第一比較形態の液体吐出ヘッドの概略構成図である。
第一実施形態の流路形成部材の平面図である。
第一実施形態の支持部材の概略構成図である。
図7における凹部周辺の拡大図である。
図7のF-F断面図である。
第一実施形態の変形例1の支持部材の概略構成図である。
第一実施形態の変形例2の支持部材の概略構成図である。
第一実施形態の変形例3の支持部材の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求
の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
[第一実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド100の分解斜視図で、図2は、液体吐出ヘッド100の概略構成を示す模式的断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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