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公開番号
2025069987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023179980
出願日
2023-10-19
発明の名称
車両用シール構造
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
B60J
5/04 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約
【課題】樹脂製のアウタパネルを採用することによって生じる熱膨張率の違いによる撓みの発生、および遮音性の低下を抑制することができる車両用シール構造を提供する。
そして、アウタパネルの塗装を簡略化することで、車両製造時における二酸化炭素の排出量を削減し、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与する。
【解決手段】車両側面に開口する乗降口を開閉可能に支持されたドアDを構成する金属製のインナパネル20と、インナパネル20の車外側ドア面上に、インナパネル20のドア面に沿って移動可能に配置される樹脂製のアウタパネル30と、インナパネル20とアウタパネル30との間に挟持されるシール部材10と、を車両用シール構造S1に設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
乗降口を開閉可能に支持されたドアを構成する金属製のインナパネルと、
該インナパネルの車外側の板面上に、該インナパネルのドア面に沿って移動可能に配置される樹脂製のアウタパネルと、
該インナパネルと該アウタパネルとの間に挟持されるシール部材と、
を備えた
ことを特徴とする車両用シール構造。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
断面略U字溝形状を有し、前記インナパネルの周縁をU字溝内に包含しつつ、配置されるベース部と、
該ベース部から前記アウタパネルに向かって形成され、該シール部材が該インナパネルと該アウタパネルとに挟持された状態で、該アウタパネルの車内側の板面に密着するパネルシール部と、
を備えた
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
前記アウタパネルに密着しつつ、該アウタパネルに隣接する外装パネルに密着するパネル間シールを備えた
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
前記インナパネルに配置されるベース部を備え、
該ベース部を構成する外壁から前記アウタパネルに向かいつつ、該アウタパネルのドア面周縁側に沿って延出するシールリップを備えた
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
前記シールリップの先端部から前記インナパネルのドア面中央側に向かって、該インナパネルに対して斜めに立設する反転リップを備え、
前記ベース部は
断面略U字溝形状を有し、前記インナパネルの周縁をU字溝内に包含しつつ、配置される
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
前記反転リップよりもドア面周縁側に位置し、前記ベース部から前記アウタパネルに向かって立設する抑制リップを備えた
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項7】
請求項4に記載の車両用シール構造であって、
前記アウタパネルは、
パネルの本体部分を構成する一般部と、
該一般部の車内側の板面から車内側へ突出する突条として、該一般部と一体に形成された延出部と、
を備え、
前記シールリップは、
その先端が、該一般部の該延出部よりもドア面中央側に当接する
ことを特徴とする車両用シール構造。
【請求項8】
請求項1に記載の車両用シール構造であって、
前記シール部材は、
筒形状の断面を有し、該シール部材が前記インナパネルと前記アウタパネルとに挟持された状態で、該アウタパネルの車内側の板面に密着する中空シールを備える
ことを特徴とする車両用シール構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シール構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。
このような取り組みの中で、車両の意匠面を構成するアウタパネルの塗装回数を減らすなど、塗装の簡略化を図る手段が検討されている。
たとえば、特許文献1では、車両のインナパネルは金属製としたまま、アウタパネルを金属製から樹脂製に置換し、インナパネルとアウタパネルとを接着剤で接合する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-340221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に提案された手法では、金属製のインナパネルと、樹脂製のアウタパネルと、では熱膨張率が異なることから、接着剤で全周を接着した場合に、アウタパネルに撓みが生じる恐れがある。
そこで、インナパネルとアウタパネルの接着を止め、スライドクリップなどで熱膨張を許容しつつ、支持する構成に変更することが考えられる。
しかしながら、このような構成にした場合には、インナパネルとアウタパネルとの間が密閉されないため、遮音性が悪化してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は、前述の点に鑑みてなされたものであり、樹脂製のアウタパネルを採用することによって生じる熱膨張率の違いによる撓みの発生、および遮音性の低下を抑制することができる車両用シール構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明に係る車両用シール構造装置は、車体、または車体開口部を開閉可能に支持されたドアを構成する金属製のインナパネルと、該インナパネルの車外側板面上に、該インナパネルのドア面に沿って移動可能に配置される樹脂製のアウタパネルと、該インナパネルと該アウタパネルとの間に挟持されるシール部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂製のアウタパネルを採用することによって生じる熱膨張率の違いによる撓みの発生、および遮音性の低下を抑制することができる車両用シール構造を提供することができる。
そして、アウタパネルの塗装を簡略化することで、車両製造時における二酸化炭素の排出量を削減し、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の車両用シール構造が配置された車両を示す斜視図である。
第1実施形態の車両用シール構造を示し、図1のII-II線に沿った断面図である。
第1実施形態の車両用シール構造を示し、図2のIII部の要部拡大図である。
第1、第2実施形態の車両用シール構造を示し、図1のIV-IV線に沿った断面図である。
第3実施形態の車両用シール構造を示し、図1のV-V線に沿った断面図である。
第4実施形態の車両用シール構造を示し、図3と同様の部位における要部拡大図である。
第5実施形態の車両用シール構造を示し、図3と同様の部位における要部拡大図である。
第1実施形態の車両用シール構造の変形例1を示し、図3と同様の部位における要部拡大図である。
第1実施形態の車両用シール構造の変形例2を示し、図3と同様の部位における要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
本発明の一実施形態について、図1-3、および図4の左側を参照して詳細に説明する。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
車両Vは、車両側面に開口する前席乗降口を開閉可能に支持された前席ドアDFと、車両側面に開口する後席乗降口を開閉可能に支持された後席ドアDRとを備えている(図1参照)。
本実施形態の車両用シール構造S1は、ドア周縁部における様々な箇所に設定されている。
たとえば、車両用シール構造S1は、後席ドアDRの下側周縁部、および前席ドアDFの後側周縁部等に設定されている(図2-4参照)。
【0010】
そして、本実施形態の車両用シール構造S1を構成し、後席ドアDRの下側周縁部、および前席ドアDF)の後側周縁部に配置される各シール部材10は、別部材であるが、同一の断面形状を有している。
つまり、前席ドアDFの後側周縁部は、後席ドアDRの下側周縁部と同様に構成されている。
そこで、本実施形態では、前席ドアDF、および後席ドアDRをともにドアDと称し、その周縁部の構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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