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公開番号
2025069537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179315
出願日
2023-10-18
発明の名称
取付構造
出願人
大和化成工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60R
16/02 20060101AFI20250423BHJP(車両一般)
要約
【課題】ECU等の電子制御部品をブラケットに容易に取り付けることができ、取り付けた後は外れにくく、ECUに車両の走行振動が影響を与えにくくする。
【解決手段】電子制御部品10とブラケット1Aの取付状態において、側壁部2が底壁延出方向X1とは逆の外方向X2に押し撓んだ撓み状態に維持され、その撓み状態により生じる側壁部2の復帰力によって該側壁部2が電子制御部品10を底壁延出方向X1に継続的に押し付け、下面側係止部13が底壁係止部3Aを押圧した状態に保持され、かつ弾性押上片3Bが高さ方向Z1の下向きに押し下げられた押し下げ状態に維持され、その押し下げ状態により生じる弾性押上片3Bの復帰力によって該弾性押上片3Bが電子制御部品10を高さ方向Z1の上向きに継続的に押し上げて底壁部3から浮上させつつ、取付用側面部12が側壁上端側係止部2Aを押圧した状態に保持される。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
車体側に取り付けるための電子制御部品用のブラケットを、電子制御部品に対し取り付ける取付構造であって、
前記電子制御部品は、上面及び下面と、それらの外縁側をつなぐよう上下方向に延びる側面と、を有し、前記側面の上下方向に直交する側面幅方向の一部区間を含む側面部が取付用側面部をなし、前記下面にはその取付用側面部に対応する下面側係止部が形成され、
前記ブラケットは、側壁部とその高さ方向の下端からその高さ方向に直交する所定の底壁延出方向へと延びる底壁部とを含むL字状のブラケット本体と、車体側に取り付けるための係合固定部と、を一体に有した樹脂射出成形体であり、
前記側壁部は、側壁上端側係止部を有し、
前記底壁部は、底壁係止部と、前記高さ方向を斜め上方に延びる弾性押上片と、を有し、
前記弾性押上片は、前記底壁延出方向において前記側壁上端側係止部と前記底壁係止部との間に位置し、
前記電子制御部品は、前記下面側係止部を前記ブラケットの前記底壁係止部に対し前記底壁延出方向に向けて係止させ、その係止位置を支点にして前記取付用側面部を、前記側壁部を前記底壁延出方向とは逆向きに傾倒させ、かつ前記弾性押上片を前記高さ方向の下向きに押し下げる前記ブラケットの弾性変形によって前記側壁上端側係止部の下側に押し入れる回動取付操作により、前記ブラケットに取り付けられ、
その取付状態において、前記ブラケットは、前記側壁部が前記回動取付操作時の最大傾倒角度から傾倒角度を残す形で復帰した弾性変形状態に維持され、その弾性変形状態により生じる弾性復帰力によって該側壁部が前記電子制御部品を前記底壁延出方向に継続的に押し付け、前記下面側係止部が前記底壁係止部を押圧した状態に保持され、かつ前記弾性押上片が前記高さ方向の下向きに押し下げられた弾性変形状態に維持され、その弾性変形状態により生じる弾性復帰力によって該弾性押上片が前記電子制御部品を前記高さ方向の上向きに継続的に押し上げ、前記取付用側面部が前記側壁上端側係止部を押圧した状態に保持される取付構造。
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【請求項2】
前記取付状態において前記取付用側面部を係止する前記側壁上端側係止部の係止面は、該側壁上端側係止部の前記高さ方向の下方を臨む面であり、前記側壁部が撓んでいない状態において前記高さ方向に対し鋭角をなす請求項1に記載の取付構造。
【請求項3】
前記側壁部は、薄板状の側壁主面部と、前記側壁主面部から前記底壁延出方向に突出して前記高さ方向に延び、その上端で前記側壁上端側係止部に接続するリブ状の側壁突条部と、を有し、
前記取付用側面部は、前記取付状態において、前記側壁突条部を前記側面幅方向において挟む、もしくは複数の前記側壁突条部によって前記側面幅方向において挟まれることにより、前記ブラケットに対する前記電子制御部品の前記側面幅方向への移動を規制する移動規制部として機能する請求項1に記載の取付構造。
【請求項4】
前記底壁部は、前記底壁延出方向における基端部が前記側壁部の下端部と接続する接続部をなし、前記接続部に対し前記底壁延出方向側で隣接する底壁本体主部から前記弾性押上片が突出形成されるとともに、
前記接続部は、前記底壁本体主部よりも剛性が低い請求項1に記載の取付構造。
【請求項5】
前記取付用側面部は、前記電子制御部品の主となる上面に対し前記上下方向の下側において上方を臨む係止上面を有するよう前記側面の前記一部区間において外向きに突出した形状を有し、前記回動取付操作において前記側壁上端側係止部の下側に押し入れられた際には、前記係止上面が、前記側壁上端側係止部に係止する請求項1に記載の取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ECU等の電子制御部品(被取付部材)に対し、それを車体側に組付けるためのブラケットを取り付けることを可能にする取付構造に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば車両の電子制御部品であるECU(Electronic Control Unit)は、筐体(ECUケース)に回路基板(電子制御部)を内包しており、この筐体に組付けられるECUブラケットによって車体側のパネル部材に取り付けられる。特許文献1には、このようなブラケットについての記載があり、ECUを組付けた後に容易に外れないよう強固に組付けられる点、さらに車両の走行振動によってECUに加わる振動を抑制する点に関しての技術が記載されている。しかしながら、このブラケットには、ECUの組付け開始から組付け完了までの間、比較的強めの力を継続的に必要とするため(特許文献1の図12B参照)、組付け易さについて課題が残る。
【0003】
このように、ECU等の電子制御部品に対しブラケットを取り付ける取付構造に関しては、ブラケットにECUを容易に取り付けられること、取り付けた後に容易に外れないこと、車体に組付けた状態で走行振動がECUに伝わることを抑制できることの3点を高いレベルで同時に実現することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6533248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、ECU等の電子制御部品をブラケットに容易に取り付けることができ、取り付けた後は外れにくく、取り付けたECUに車両の走行振動が影響を与えにくいような、電子制御部品とブラケットの取付構造を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び発明の効果
【0006】
上記課題を解決するための取付構造は、
車体側に取り付けるための電子制御部品用のブラケットを、電子制御部品に対し取り付ける取付構造であって、
前記電子制御部品は、上面及び下面と、それらの外縁側をつなぐよう上下方向に延びる側面と、を有し、前記側面の上下方向に直交する側面幅方向の一部区間を含む側面部が取付用側面部をなし、前記下面にはその取付用側面部に対応する下面側係止部が形成され、
前記ブラケットは、側壁部とその高さ方向の下端からその高さ方向に直交する所定の底壁延出方向へと延びる底壁部とを含むL字状のブラケット本体(取付部)と、車体側に取り付けるための係合固定部と、を一体に有した樹脂射出成形体であり、
前記側壁部は、側壁上端側係止部を有し、
前記底壁部は、底壁係止部と、前記高さ方向を斜め上方に延びる弾性押上片と、を有し、
前記弾性押上片は、前記底壁延出方向において前記側壁上端側係止部と前記底壁係止部との間に位置し、
前記電子制御部品は、前記下面側係止部を前記ブラケットの前記底壁係止部に対し前記底壁延出方向に向けて係止させ、その係止位置を支点にして前記取付用側面部を、前記側壁部を前記底壁延出方向とは逆向きに傾倒させ、かつ前記弾性押上片を前記高さ方向の下向きに押し下げる前記ブラケットの弾性変形によって前記側壁上端側係止部の下側に押し入れる回動取付操作により、前記ブラケットに取り付けられ、
その取付状態において、前記ブラケットは、前記側壁部が前記回動取付操作時の最大傾倒角度から傾倒角度を残す形で復帰した弾性変形状態に維持され、その弾性変形状態により生じる弾性復帰力によって該側壁部が前記電子制御部品を前記底壁延出方向に継続的に押し付け、前記下面側係止部が前記底壁係止部を押圧した状態に保持され、かつ前記弾性押上片が前記高さ方向の下向きに押し下げられた弾性変形状態に維持され、その弾性変形状態により生じる弾性復帰力によって該弾性押上片が前記電子制御部品を前記高さ方向の上向きに継続的に押し上げ、前記取付用側面部が前記側壁上端側係止部を押圧した状態に保持される。
【0007】
上記取付構造では、従来のようにECUの対向する側面を挟み込むような大型のブラケットを取り付けるのではなく、小型のブラケットをECUの一方の側面部に対し簡易に取り付けることができる。具体的にいえば、電子制御部品の下面側係止部を、ブラケットの底壁係止部に対し係止させ、その係止位置を支点とする形でケースの取付用側面部を、ブラケットの側壁上端側係止部の下側に押し入れることで、電子制御部品の側面部(取付用側面部)にブラケットを取り付けられる。電子制御部品の側面部を、ブラケットの側壁上端側係止部の下側に押し入れる際には、ブラケットの側壁部の上側を底壁延出方向とは逆の外方向に撓ませることになるが、その撓みは瞬間的なものであり、継続的に力を加えて取り付けるような手間はない。また、ブラケットに取り付けられた電子制御部品は、ブラケットの底壁係止部によってブラケットの底壁延出方向への抜けが阻止され、ブラケットの側壁上端側係止部によってブラケットの高さ方向(上方向)への抜けが阻止されるため、ブラケットから容易に脱落することもない。
【0008】
さらに上記取付構造では、電子制御部品とブラケットの取付状態において、ブラケットが電子制御部品を2方向(底壁延出方向、高さ方向)において挟んだ状態(挟圧状態)で保持している。具体的には、電子制御部品を取り付けた状態のブラケットは、側壁部が底壁延出方向とは逆の外方向に撓んでおり、その復帰力によって電子制御部品を底壁延出方向に押し付けている。ところが、ブラケットの底壁延出方向において電子制御部品は下面側係止部がブラケットの底壁係止部に押し当てられる形で移動阻止されている。このため、電子制御部品は、ブラケットの底壁延出方向においてブラケットの側壁部と底壁係止部との間に挟まれた挟圧状態にある。一方で、ブラケットは、弾性押上片が下方向に押し下げられており、その復帰力によって電子制御部品を上方向に押し上げている。ところが、ブラケットの上方向(高さ方向)において電子制御部品はブラケットの側壁上端側係止部に押し当てられて移動阻止されている。このため、電子制御部品は、ブラケットの上下方向(高さ方向)においてもブラケットの弾性押上片と側壁上端側係止部との間で挟まれた挟圧状態にある。したがって、電子制御部品は、車体側からブラケットに伝達される底壁延出方向と上下方向(高さ方向)との2方向の振動を、ブラケットの側壁部及び弾性押上片の撓みにより一部吸収された上で受けることになり、内部の電子制御部への影響が軽減される。
【0009】
また、上記取付構造では、電子制御部品とブラケットの取付状態において、弾性押上片によって電子制御部品をブラケットの底壁部から浮上させてもよい。この場合、電子制御部品によるブラケットの側壁部との接触は、側壁部の下端では発生しない(電子制御部品はブラケットの側壁部の下端とは非接触)。仮に、取付状態において電子制御部品がブラケットの側壁部の下端まで接触する構造であった場合、側壁部の下端は、底壁部との接続位置に近いため、上端側と比べると撓みにくく、撓ませるためにより大きな力が必要となるが、取付状態において電子制御部品が底壁部から浮上する構造の場合、電子制御部品は、側壁部の下端ではなく、下端よりも上側で接触して側壁部を外に押し出すから、撓みが生じやすく、撓ませるためにそれほど大きな力を必要としない。よって、電子制御部品とブラケットの取り付けが容易になる。そして、このような電子制御部品を浮上させる弾性押上片は、既に述べた電子制御部品の振動抑制にも貢献する。
【0010】
なお、電子制御部品とブラケットの取付状態におけるブラケットの側壁部の撓み角度は、撓んでいない側壁部の高さ方向に対し5度以下、より望ましくは3度以下を想定している。ただし、この角度は、少なくとも撓んだ状態で復帰力を得られる角度であればよく、実際には1度程度あるいは1度以下のわずかな角度である。
(【0011】以降は省略されています)
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