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公開番号2025069070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2024174184
出願日2024-10-03
発明の名称γ-グルタミルトランスペプチダーゼ5(GGT)を検出する蛍光色素
出願人個人
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07K 5/037 20060101AFI20250422BHJP(有機化学)
要約【課題】GGT5の検出に使用することができる新規化合物、蛍光色素、及び該化合物又は該蛍光色素を用いたGGT5の検出方法を提供する。
【解決手段】GGT5の基質認識部位であるグルタチオン構造と蛍光色素由来の部分とを結合することによって合成される分子であって、下記一般式(1)で表される。
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(X1はS又はOであり、X2はO又はNHであり、Aは発色団を含む部分である)
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1)
JPEG
2025069070000013.jpg
87
169
(式中、

1
は直接結合又は二価の炭化水素基であり、

1
はS又はOであり、

2
はO又はNHであり、
Aは発色団を含む部分である)
で表される化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記発色団が、キサンテン骨格、ケイ素置換キサンテン骨格、クマリン骨格、4,4-ジフルオロ-4-ボラ-3a,4a-ジアザ-s-インダセン骨格、フェノキサジン骨格、フェニルベンゾチアゾール骨格、ナフタルイミド骨格、ヘミシアニン骨格、又はメロシアニン骨格を有する請求項1に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物。
【請求項3】
前記発色団が、キサンテン骨格又はケイ素置換キサンテン骨格を有する請求項1に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物。
【請求項4】
前記Aが、式(2)で示される請求項1に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物。
JPEG
2025069070000014.jpg
90
169
(式中、

5
、R
6
、R
7
、R
8
、R
9
及びR
10
はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、-CF
3
、C1-C6アルキル、C1-C6アルケニル、C1-C6アルキニル、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルコキシ、スルホ、又はカルボキシであり、

11
、R
12
、R
13
、及びR
14
はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、ハロゲン、シアノ、-CF
3
、C1-C6アルキル、C1-C6アルケニル、C1-C6アルキニル、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルコキシ、スルホ、又はカルボキシであり、ここでR
11
、R
12
、R
13
、及びR
14
のいずれかのアルキル部分はハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルアミノ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルコキシ、スルホ、又はカルボキシでさらに置換されることができ、
Yは-O-又は-MR
20

21
-(Mはケイ素原子、ゲルマニウム原子、又はスズ原子であり、R
20
及びR
21
はそれぞれ独立してC1-C6アルキル又はアリールである)であり、
Zは-C(O)-、-SO
2
-又はCH
2
であり、
Bは-OR
2
(R
2
は水素、置換基を有してもよいアルキル、置換基を有してもよいアシル)、-NR
3

4
(R
3
及びR
4
は、それぞれ独立に、水素、アルキルまたはシクロアルキルを示すか、又はR
3
及びR
4
はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、単環式もしくは二環式環を形成する)、又は-O-C(O)-R
1
-X
1
-(GGT5に認識される基)であり、
*は一般式(1)で表される化合物のX
2
との結合である。)
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物を含有する蛍光色素。
【請求項6】
GGT5発現細胞の検出用蛍光色素である請求項5に記載の蛍光色素。
【請求項7】
前記GGT5発現細胞が好酸球を含む請求項6に記載の蛍光色素。
【請求項8】
GGT5発現細胞を検出する方法であって、
GGT5発現細胞と、請求項5~7のいずれかに記載の蛍光色素とを接触させること、及び
前記蛍光色素中の前記化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物のγ- グルタミル結合の切断により生じた化合物が発する蛍光を測定すること、を含む方法。
【請求項9】
請求項5~7のいずれかに記載の蛍光色素を含有する、細胞検出剤。
【請求項10】
請求項5~7のいずれかに記載の蛍光色素を用いる、細胞のバイオイメージング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、GGT5を検出する蛍光色素に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)は、グルタチオンなどのγ-グルタミル化合物のγ- グルタミル結合を切断する酵素である。GGTは生体内で、細胞表面または膜結合型酵素として存在し、 細胞膜を介したアミノ酸の移動に関与しており、生体内の酸化還元 バランスを調節する生理的作用を示す。その一方、GGTはヒト腫瘍で過剰発現しており、 腫瘍の進行、浸潤、薬剤耐性を促進する。GGTファミリーのサブタイプの中に、GGT5がある。
【0003】
GGT5は、生体内でロイコトリエンC4をロイコトリエンD4へと代謝する酵素であり、ヒトの生体内では、肺に最も多く発現している(非特許文献1)。GGT5は肺腺癌のがん関連線維芽細胞で過剰発現していることや、好酸球にて発現するなど、炎症への関与などが報告されている(非特許文献2)。
【0004】
他方、非特許文献3は、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ1(GGT1)によって切断されて蛍光を発する分子プローブ(gGlu-HMRG)を利用した、がんイメージングについて報告している。
【0005】
非特許文献4は、アレルギー性の炎症組織では、好酸球のGGT5の発現上昇による脂質代謝異常により、ロイコトリエンD4(LTD4) 濃度が上昇することを報告している。GGT5の活性は、その基質(LTC4)および反応生成物(LTD4)をLC-MS/MSで定量分析することによって間接的に検出されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Histochem. Cell. Biol. 2015, 143, 505-515
Aging 2020, 12, 13220-223
Science Translational Medicine 2011, 3, 110-119. DOI: 10.1126/scitranslmed.3002823
Allergy 2019, 74, 1113-1124. DOI: 10.1111/all.13726
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献3のgGlu-HMRGは、GGT5による切断は受けないため、GGT5活性検出プローブとしては利用できない。非特許文献4では、蛍光分析によりGGT5の活性を検出しておらず、LC-MS/MSによる定量には多額の費用と時間がかかる。
【0008】
GGT1とGGT5はグルタチオンなどのγ-グルタミル化合物のγ-グルタミル結合を切断する活性を有する酵素であるが、その基質の認識は異なる。これまでにGGT1によって切断されて蛍光を発する分子プローブはいくつか知られているが、それら分子プローブはGGT5の基質として認識されないため、GGT5を検出可能な蛍光プローブは現在報告されていない。
【0009】
安価で簡便なGGT5の検出方法があれば、喘息などの様々なアレルギー患者の診断や炎症組織の研究に役立つことが期待される。
【0010】
本発明が解決すべき課題は、GGT5の検出に使用することができる新規化合物、蛍光色素、及び該化合物又は該蛍光色素を用いたGGT5の検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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