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公開番号
2025068101
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025026541,2020103535
出願日
2025-02-21,2020-06-16
発明の名称
眼科用レンズ
出願人
ホヤ レンズ タイランド リミテッド
,
HOYA Lens Thailand Ltd
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02C
7/10 20060101AFI20250417BHJP(光学)
要約
【課題】縦色収差による波長ごとのデフォーカスの光量をコントロール可能とし、近視または遠視の進行を抑制する効果を損なわせないことを目的とする。
【解決手段】眼科用レンズを通過し且つ瞳孔を通る光線の束である光束の単色収差により近視進行抑制効果をもたらし、且つ、設定された主波長よりも長波長の光を減衰させる波長フィルターを備える、眼科用レンズおよびその関連技術を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
眼科用レンズを通過し且つ瞳孔を通る光線の束である光束の単色収差により遠視進行抑制効果をもたらし、且つ、
設定された主波長よりも短波長の光を減衰させる波長フィルターを備える、眼科用レンズ。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記眼科用レンズにおいて所定箇所APと、前記所定箇所APの隣接部分であるベース部分BPと、を備え、
前記所定箇所APと前記ベース部分BPとにより、網膜上に集光するとともに網膜上以外にも集光する、請求項1に記載の眼科用レンズ。
【請求項3】
前記所定箇所APは、少なくとも以下のいずれかを満たす、請求項2に記載の眼科用レンズ。
(1)前記所定箇所APは前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかの前記ベース部分BPから陥凹した凹部領域を備える。
(2)前記所定箇所APの回折作用により前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記所定箇所APは、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかの面に回折構造を備える。
(3)前記所定箇所APと前記ベース部分BPとの相互作用により前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記所定箇所APは、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかに設けられ、前記ベース部分BPの屈折率とは異なる屈折率を有する異屈折率材料領域を備える。
【請求項4】
前記眼科用レンズにおいて、前記所定箇所APと前記ベース部分BPとの双方を含む直径4mmの範囲を通過する光束に対して、4次以上の高次単色収差が付加される、請求項2または3に記載の眼科用レンズ。
【請求項5】
前記波長フィルターは、前記凹部領域上、前記回折構造上、および前記異屈折率材料領域上の少なくともいずれかに設けられた、請求項3に記載の眼科用レンズ。
【請求項6】
前記設定された主波長は、500~585nmの範囲内の一つの値である、請求項1~5のいずれかに記載の眼科用レンズ。
【請求項7】
前記設定された主波長は、532~575nmの範囲内の一つの値である、請求項1~6のいずれかに記載の眼科用レンズ。
【請求項8】
前記設定された主波長は、波長564~570nmの範囲内の一つの値である、請求項1~7のいずれかに記載の眼科用レンズ。
【請求項9】
眼科用レンズを通過し且つ瞳孔を通る光線の束である光束の単色収差により遠視進行抑制効果をもたらし、網膜よりもアンダーフォーカス側に集光した光のデフォーカス量(Diopter)×光量の平均値に対し、網膜よりもオーバーフォーカス側に集光した光のデフォーカス量(Diopter)×光量の平均値が小さくなるよう、分光透過率が設定された、請求項1~8のいずれかに記載の眼科用レンズ。
【請求項10】
前記眼科用レンズにおいて所定箇所APと、前記所定箇所APの隣接部分であるベース部分BPと、を備え、
500~585nmの範囲内の一つの値に設定された主波長よりも短波長の光のみを減衰させる波長フィルターを、少なくとも前記所定箇所APに備え、
前記所定箇所APと前記ベース部分BPとにより、網膜上に集光するとともに網膜上以外にも集光し、
前記所定箇所APは、少なくとも以下の(1)~(3)のいずれかを満たし、
前記眼科用レンズにおいて、前記所定箇所APと前記ベース部分BPとの双方を含む直径4mmの範囲を通過する光束に対して、4次以上の高次単色収差が付加される、請求項1~9のいずれかに記載の眼科用レンズ。
(1)前記所定箇所APは前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかの前記ベース部分BPから陥凹し且つ前記ベース部分BPに囲まれた凹部領域を複数備える。
(2)前記所定箇所APの回折作用により前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記所定箇所APは、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかの面に回折構造を備える。
(3)前記所定箇所APと前記ベース部分BPとの相互作用により前記光束の一部を網膜よりもアンダーフォーカス側に集光させるべく、前記所定箇所APは、前記眼科用レンズの眼球側の面および物体側の面の少なくともいずれかに設けられ、前記ベース部分BPの屈折率とは異なる屈折率を有する異屈折率材料領域を備える。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼科用レンズに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近視人口増加にともない強度近視の人口も増えている。強度近視は失明につながる可能性もある事はよく知られている。そのため、強度近視の増加は、重大な社会問題であり、近視の進行を抑制する治療法が広く求められている。
【0003】
強度近視に至らしめる近視進行を抑制する方法がいくつか提案されている。光学的な近視進行抑制方法としては、眼鏡またはコンタクトレンズ(ソフトコンタクトレンズ、オルソケラトロジー)等の眼科用レンズを使用する方法がある。
【0004】
特許文献1(米国出願公開第2017/131567号)には、後述する単色収差を付加して近視等の屈折異常の進行を抑制する効果(以降、近視進行抑制効果とも称する。)を発揮する眼鏡レンズが記載されている。この眼鏡レンズのことを近視進行抑制レンズとも称する。具体的には、眼鏡レンズの物体側の面である凸面に対し、例えば、直径1mm程度の球形状の微小凸部を形成している。
【0005】
眼鏡レンズでは、通常、物体側の面から入射した光線を眼球側の面から出射させて装用者の網膜上(本明細書においては所定の位置B)に焦点を結ぶ。つまり、特許文献1に記載の眼鏡レンズにおける処方度数に対応した形状の部分では、該光線を網膜上にて焦点を結ばせる。この位置Bのことを焦点位置Bと称する。
【0006】
その一方、特許文献1に記載の眼鏡レンズにおける微小凸部を通過した光は、眼鏡レンズに入射した光線を所定の位置Bよりも光軸方向にてオーバーフォーカス側の複数の位置Aにて焦点を結ぶ。この位置Aのことを焦点位置Aと称する。微小凸部により与えられる上記単色収差により、近視の進行が抑制される。
【0007】
本明細書において、オーバーフォーカス側とは、網膜を基準として光軸方向において視認すべき物体に近づく方向のことを指し、アンダーフォーカス側とは、オーバーフォーカス側の逆方向であり、網膜を基準として光軸方向において視認すべき物体から遠ざかる方向のことを指す。光学度数が正に過剰な場合はオーバーフォーカス側に、不足な場合はアンダーフォーカス側に集光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国出願公開第2017/131567号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
眼の光学系(角膜、水晶体など)は、光の波長により屈折率が異なる。そのため、網膜上で縦色収差(longitudinal chromatic aberration)による波長ごとのデフォーカスが起こる。この波長ごとのデフォーカスは、瞳孔を通る光線の束である光束が短波長では相対的に網膜の手前側に、長波長では相対的に網膜の後ろ側に焦点を結ぶことを意味する。この現象は、近視進行または近視進行抑制に関与し得る。特に、縦色収差を原因として生じる波長ごとのデフォーカスのうち、網膜よりもアンダーフォーカス側に集光する光の成分は、近視を進行させ得る。
【0010】
縦色収差によるデフォーカス成分を波長フィルターでフィルタリングし、光量をコントロールすることは、近視進行抑制に関与し得る。しかし、むやみに光量を減衰させると、ヒトの物体の色認識能力を大きく損なうという問題がある。さらに、眼鏡レンズとしては、レンズそのものに好ましくない色味が生じて美観が損なわれる場合がある問題もある。そこで、近視進行抑制に対して関与を保ちながら、色認識、美観を損なわない適当な波長域において光量を減衰させることも検討した。
(【0011】以降は省略されています)
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