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公開番号2025067688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177844
出願日2023-10-13
発明の名称精度管理方法、精度管理物質液の調製方法、及び測定装置
出願人アークレイ株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 35/00 20060101AFI20250417BHJP(測定;試験)
要約【課題】精度管理物質の廃棄量を減少させる。
【解決手段】原容器から精度管理物質を含む中間精度管理物質液を吸引して希釈槽へ供給し、前記希釈槽へ供給された前記中間精度管理物質液を調製液で希釈して生成された測定用精度管理物質液を用いて精度管理する測定装置の精度管理方法であって、前記原容器内の一次中間精度管理物質液の残量が所定残量以下となった場合に、前記原容器へ溶解液を供給して前記一次中間精度管理物質液よりも前記精度管理物質が低濃度の二次中間精度管理物質液を生成し、前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報に応じて、前記精度管理物質の濃度が測定適値となるように、前記測定用精度管理物質液を調製する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
原容器から精度管理物質を含む中間精度管理物質液を吸引して希釈槽へ供給し、前記希釈槽へ供給された前記中間精度管理物質液を調製液で希釈して生成された測定用精度管理物質液を用いて精度管理する測定装置であって、
前記原容器内の一次中間精度管理物質液の残量が所定残量以下となった場合に、前記原容器へ溶解液を供給して前記一次中間精度管理物質液よりも前記精度管理物質が低濃度の二次中間精度管理物質液を生成する追加生成部と、
前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報に応じて、前記精度管理物質の濃度が測定適値となるように、前記測定用精度管理物質液を調製する調製部と、
を備えた測定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記調製部は、前記希釈槽への前記二次中間精度管理物質液の供給量を前記一次中間精度管理物質液と同量にすると共に、前記希釈槽への前記調製液の供給量を前記一次中間精度管理物質液を調製する場合の供給量よりも減少させる、
請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記調製部は、前記希釈槽へ供給される前記精度管理物質の量が同じになるように、前記二次中間精度管理物質液の前記希釈槽への供給量を決定する、
請求項1に記載の測定装置。
【請求項4】
前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報を記録する記録部を有し、
前記濃度情報は、前記追加生成部で溶解液が供給される毎に更新される、
請求項1に記載の測定装置。
【請求項5】
前記追加生成部は、前記記録部に記録された前記濃度情報が所定の使用可能濃度かどうかを判断し、前記使用可能濃度以上の場合のみ、前記二次中間精度管理物質液を生成する、
請求項4に記載の測定装置。
【請求項6】
記録部は、RFIDである、請求項4に記載の測定装置。
【請求項7】
前記原容器内の前記中間精度管理物質液の濃度を検出する濃度検出部を備えた、
請求項1に記載の測定装置。
【請求項8】
原容器から精度管理物質を含む中間精度管理物質液を吸引して希釈槽へ供給し、前記希釈槽へ供給された前記中間精度管理物質液を調製液で希釈して生成された測定用精度管理物質液を用いて精度管理する測定装置の精度管理方法であって、
前記原容器内の一次中間精度管理物質液の残量が所定残量以下となった場合に、前記原容器へ溶解液を供給して前記一次中間精度管理物質液よりも前記精度管理物質が低濃度の二次中間精度管理物質液を生成し、
前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報に応じて、前記精度管理物質の濃度が測定適値となるように、前記測定用精度管理物質液を調製する、
測定装置の精度管理方法。
【請求項9】
測定に適した濃度の精度管理物質液を所定量以上調製するために予め定められた中間精度管理物質液の吸引量および調製液の供給量が溶解回数ごとに示されたテーブルを取得し、
前記テーブルから取得した溶解回数に対応する吸引量および供給量を選択することで吸引量および供給量を決定し、
決定した吸引量の中間精度管理物質液を原容器から吸引し、吸引した中間精度管理物質液全量を希釈槽に供給し、決定した供給量の調製液を調製液槽から希釈槽に供給することで、前記希釈槽内で所定量以上の測定に適した濃度の精度管理物質液を調製する、
精度管理物質液の調製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置の精度管理方法、精度管理物質液の調製方法、及び測定装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
高速液体クロマトグラフィーのように、血液の成分を測定する測定装置については、一定の頻度で、たとえば毎日の測定開始前に、測定装置の精度を確認する必要がある。精度管理とは濃度が既知の試料である精度管理物質の試料液を測定して、その測定値と既知濃度である基準値とを比較して精度を確認するものである。測定者は、測定機器が正しい測定結果を返しているかどうかを確認してから、患者の検体を測定する。精度管理に用いられる精度管理物質は、血液由来の物質が用いられる。これは多くの場合、複数回使用可能な量の物質が、バイアル瓶のような容器内で凍結乾燥された状態で提供される。測定者は容器に溶解液を注入して物質を溶解又は希釈してから、精度管理物質を使用する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-156228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、一度溶解又は希釈して得られた精度管理物質は、容器から吸引して使用されるが、吸引用のノズルで容器内の精度管理物質を全量吸引することは難しく、残量が少なくなると、吸引できずに残ってしまい、廃棄対象となってしまう。精度管理物質は高価であり、極力廃棄量を減らすための工夫が必要とされる。
【0005】
本開示は、測定装置の精度管理に用いられる精度管理物質の廃棄量を減少させることが可能な測定装置の精度管理方法、並びにこの方法が用いられる測定装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の測定装置は、原容器から精度管理物質を含む中間精度管理物質液を吸引して希釈槽へ供給し、前記希釈槽へ供給された前記中間精度管理物質液を調製液で希釈して生成された測定用精度管理物質液を用いて精度管理する測定装置であって、前記原容器内の一次中間精度管理物質液の残量が所定残量以下となった場合に、前記原容器へ溶解液を供給して前記一次中間精度管理物質液よりも前記精度管理物質が低濃度の二次中間精度管理物質液を生成する追加生成部と、前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報に応じて、前記精度管理物質の濃度が測定適値となるように、前記測定用精度管理物質液を調製する調製部と、を備えている。
【0007】
本開示の測定装置の精度管理方法は、原容器から精度管理物質を含む中間精度管理物質液を吸引して希釈槽へ供給し、前記希釈槽へ供給された前記中間精度管理物質液を調製液で希釈して生成された測定用精度管理物質液を用いて精度管理する測定装置の精度管理方法であって、前記原容器内の一次中間精度管理物質液の残量が所定残量以下となった場合に、前記原容器へ溶解液を供給して前記一次中間精度管理物質液よりも前記精度管理物質が低濃度の二次中間精度管理物質液を生成し、前記二次中間精度管理物質液の精度管理物質の濃度情報に応じて、前記精度管理物質の濃度が測定適値となるように、前記測定用精度管理物質液を調製する。
【0008】
本開示の精度管理物質液の調製方法は、測定に適した濃度の精度管理物質液を所定量以上調製するために予め定められた中間精度管理物質液の吸引量および調製液の供給量が溶解回数ごとに示されたテーブルを取得し、前記テーブルから取得した溶解回数に対応する吸引量および供給量を選択することで吸引量および供給量を決定し、決定した吸引量の中間精度管理物質液を原容器から吸引し、吸引した中間精度管理物質液全量を希釈槽に供給し、決定した供給量の調製液を調製液槽から希釈槽に供給することで、前記希釈槽内で所定量以上の測定に適した濃度の精度管理物質液を調製する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の測定装置、及び、測定装置の精度管理方法によれば、精度管理物質の廃棄量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の測定装置の概略斜視図である。
第1実施形態の測定装置の内部を模式的に示すブロック図である。
(A)は原容器に精度管理物質が収容された状態を示す図であり、(B)は原容器に中間精度管理物質液が収容された状態を示す図である。
原容器の正面図である。
原容器にノズルを挿入して中間精度管理物質液を吸引する状態を示す図である。
使用関連テーブルを示す図である。
第1実施形態の制御部とその周辺機器を示すブロック図である。
制御部の構成要素の機能を示すブロック図である。
第1実施形態の精度管理処理のフローチャートである。
1回目溶解処理のフローチャートである。
追加生成処理のフローチャートである。
調製処理のフローチャートである。
用紙を用いて溶解回数を記録する例を説明する図である。
第2実施形態の測定装置の一部と原容器を示す図であり、(A)は未使用の原容器、(B)は溶解液を供給後の原容器を示すものである。
第2実施形態の測定装置の希釈槽と濃度読取部を示す図である。
第2実施形態の制御部とその周辺機器を示すブロック図である。
濃度対応テーブルを示す図である。
第2実施形態の第2精度管理処理のフローチャートである。
濃度確認処理のフローチャートである。
調製処理のフローチャートである。
追加生成処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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