TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025067360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177298
出願日2023-10-13
発明の名称フェノキシ樹脂、熱硬化性樹脂組成物、樹脂シート、金属ベース基板、および電子装置
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類C08G 59/02 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い熱伝導性を有する熱伝導性シートを製造するために用いることができる熱硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】2つのエポキシ基を有する2官能エポキシ化合物(A)と、2つのフェノール性水酸基を有する2官能フェノール化合物(B)と、式(1)で表される1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン(C)と、を反応させて得られるフェノキシ樹脂、および該フェノキシ樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025067360000024.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">60</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2つのエポキシ基を有する2官能エポキシ化合物(A)と、
2つのフェノール性水酸基を有する2官能フェノール化合物(B)と、
式(1)で表される1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン(C)と、を反応させて得られるフェノキシ樹脂であって、
TIFF
2025067360000020.tif
60
153
前記2官能エポキシ化合物(A)は、式(d-EP)で表される化合物を含み、
TIFF
2025067360000021.tif
17
151
前記式(d-EP)中のXは、式(2)で表されるメソゲン骨格を有する2価の有機基であり、
TIFF
2025067360000022.tif
32
153
式(2)において、R

~R

は、独立して、水素原子または炭素数1~4の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、*は、連結位置を表し、
前記2官能フェノール化合物(B)は、式(p1)~式(p3)で表される化合物から選択される少なくとも1つであり、
TIFF
2025067360000023.tif
79
153
式(p1)~式(p3)において、Rは、独立して、水素原子、炭素数1~6の直鎖もしくは分枝鎖のアルキル基を表す、
フェノキシ樹脂。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記式(2)で表される基において、R

、R

、R

、およびR

は、炭素数1~6のアルキル基であり、R

、R

、R

、およびR

は、水素原子である、請求項1に記載のフェノキシ樹脂。
【請求項3】
前記式(2)で表される基において、R

、R

、R

、およびR

は、メチル基であり、R

、R

、R

、およびR

は、水素原子である、請求項1に記載のフェノキシ樹脂。
【請求項4】
前記式(2)で表される基において、R

~R

のすべてが水素原子である、請求項1に記載のフェノキシ樹脂。
【請求項5】
前記式(p1)~(p3)において、Rのすべてが水素原子である、請求項1に記載のフェノキシ樹脂。
【請求項6】
重量平均分子量が、1,000以上10,000以下である、請求項1に記載のフェノキシ樹脂。
【請求項7】
請求項1に記載のフェノキシ樹脂であって、当該フェノキシ樹脂の硬化物の熱伝導率は、0.3W/(m・K)以上である、フェノキシ樹脂。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のフェノキシ樹脂を含む、熱硬化性樹脂組成物。
【請求項9】
硬化促進剤をさらに含む、請求項8に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
熱伝導性フィラーをさらに含む、請求項8に記載の熱硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フェノキシ樹脂、当該フェノキシ樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物、当該熱硬化性樹脂組成物からなる樹脂シート、当該樹脂シートの硬化物を熱伝導性シートとして備える電子装置、当該樹脂シートの硬化物を備える金属ベース基板、および当該金属ベース基板を備える電子装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
半導体の高集積化や電子機器の処理能力の急速な向上に伴い、処理能力の高い電子部品からは多くの熱が発生する。そのため電子部品から熱を効果的に外部へ放散させる熱対策が非常に重要な課題になっている。このような放熱対策として、プリント配線基板、半導体パッケージ、筐体、ヒートパイプ、放熱板、熱拡散板等の放熱部材には、金属、セラミックス、高分子組成物等の放熱材料からなる熱伝導性部材が適用されている。
【0003】
これらの放熱部材の中でも、エポキシ樹脂組成物から成形される熱伝導性エポキシ樹脂成形体は、電気絶縁性、機械的性質、耐熱性、耐薬品性、接着性等に優れているため、注型品、積層板、封止材、熱伝導性シート、接着剤等として電気電子分野を中心に広く使用されている。
【0004】
この種の技術として、たとえば、特許文献1には、エポキシ樹脂としてのビスフェノールA型エポキシ樹脂に、熱伝導性粒子として鱗片状または球形状の窒化ホウ素粒子を配合した熱伝導性エポキシ樹脂組成物およびその成形体が提案されている。また、エポキシ樹脂自体の熱伝導率や耐熱性を向上させることも提案されている(たとえば、特許文献2)。特許文献2では、メソゲン基を有する液晶性エポキシ樹脂等を重合することにより、熱伝導性を向上させた絶縁組成物を得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-193504号公報
特願2004-331811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者が検討した結果、従来の樹脂組成物は、熱伝導性の点においてさらなる改善の余地を有することが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、特定の構造を有する新規なフェノキシ樹脂が高熱伝導性を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明によれば、以下に示すフェノキシ樹脂、熱硬化性樹脂組成物、樹脂シート、金属ベース基板、および電子装置が提供される。
[1] 2つのエポキシ基を有する2官能エポキシ化合物(A)と、
2つのフェノール性水酸基を有する2官能フェノール化合物(B)と、
式(1)で表される1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン(C)と、を反応させて得られるフェノキシ樹脂であって、
TIFF
2025067360000001.tif
60
153
前記2官能エポキシ化合物(A)は、式(d-EP)で表される化合物を含み、
TIFF
2025067360000002.tif
17
151
前記式(d-EP)中のXは、式(2)で表されるメソゲン骨格を有する2価の有機基であり、
TIFF
2025067360000003.tif
32
153
式(2)において、R

~R

は、独立して、水素原子または炭素数1~4の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、*は、連結位置を表し、
前記2官能フェノール化合物(B)は、式(p1)~式(p3)で表される化合物から選択される少なくとも1つであり、
TIFF
2025067360000004.tif
79
153
式(p1)~式(p3)において、Rは、独立して、水素原子、炭素数1~6の直鎖もしくは分枝鎖のアルキル基を表す、
フェノキシ樹脂。
[2] 前記式(2)で表される基において、R

、R

、R

、およびR

は、炭素数1~6のアルキル基であり、R

、R

、R

、およびR

は、水素原子である、項目[1]に記載のフェノキシ樹脂。
[3] 前記式(2)で表される基において、R

、R

、R

、およびR

は、メチル基であり、R

、R

、R

、およびR

は、水素原子である、項目[1]に記載のフェノキシ樹脂。
[4] 前記式(2)で表される基において、R

~R

のすべてが水素原子である、項目[1]に記載のフェノキシ樹脂。
[5] 前記式(p1)~(p3)において、Rのすべてが水素原子である、項目[1]~[4]のいずれかに記載のフェノキシ樹脂。
[6] 重量平均分子量が、1,000以上10,000以下である、項目[1]~[5]のいずれかに記載のフェノキシ樹脂。
[7] 項目[1]~[6]のいずれかに記載のフェノキシ樹脂であって、当該フェノキシ樹脂の硬化物の熱伝導率は、0.3W/(m・K)以上である、フェノキシ樹脂。
[8] 項目[1]~[7]のいずれかに記載のフェノキシ樹脂を含む、熱硬化性樹脂組成物。
[9] 硬化促進剤をさらに含む、項目[8]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[10] 熱伝導性フィラーをさらに含む、項目[8]または[9]に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[11] 項目[8]~[10]のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物からなる、樹脂シート。
[12] 発熱部材と、
放熱部材と、
前記発熱部材と前記放熱部材との間に設けられた熱伝導性シートと、を備える電子装置であって、
前記熱伝導性シートは、項目[11]に記載の樹脂シートの硬化物からなる、電子装置。
[13] 金属基板と、
熱伝導性シートと、
金属層と、をこの順で備える金属ベース基板であって、
前記熱伝導性シートは、項目[11]に記載の樹脂シートの硬化物からなる、金属ベース基板。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高い熱伝導性を有するフェノキシ樹脂が提供される。また本発明によれば、高熱伝導性を有する熱伝導性シートを製造するために用いることができる、上記フェノキシ樹脂を含む熱硬化性樹脂組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る金属ベース基板の構造を示す断面模式図である。
本実施形態に係る金属ベース基板を用いた電子装置の構成を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
多孔質構造体
19日前
東ソー株式会社
押出成形体
2か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
2か月前
AGC株式会社
組成物
1か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
25日前
花王株式会社
樹脂組成物
2か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
1か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
12日前
ヤマハ株式会社
重縮合体
2か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
17日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
19日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
1か月前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
2か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
2か月前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
2か月前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
1か月前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
2か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
17日前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
株式会社シマノ
屋外使用可能部品
1か月前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
18日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
3日前
続きを見る