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公開番号2025065367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025018896,2020036818
出願日2025-02-07,2019-08-01
発明の名称C5関連疾患の治療または予防用の医薬組成物およびC5関連疾患を治療または予防するための方法
出願人中外製薬株式会社,国立大学法人大阪大学,エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー,F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250410BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、C5関連疾患の治療および/または予防用のより有効で安全な、かつ患者への負担をより低減することができる、抗C5抗体の用法用量を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、C5関連疾患の治療または予防用の医薬組成物、C5関連疾患を治療または予防するための方法、抗C5抗体または抗C5抗体を含む医薬組成物の用法用量を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
皮下注射用に製剤化されかつ抗C5抗体を含む、C5関連疾患の治療または予防法のための医薬組成物であって、該組成物は二段階で皮下投与され、両段階において、どの2回の皮下投与の間にも間隔があり、
各段階は少なくとも1つの間隔を含み、第1段階において、
(i) 少なくとも1つの間隔は、第2段階における少なくとも1つの間隔よりも短く、かつ
(ii) 投与あたりの抗体の用量は、第2段階における投与あたりの抗体用量よりも低いかまたは同じである、医薬組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
第1段階における少なくとも1つの間隔が1日~2ヵ月である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
第1段階における少なくとも1つの間隔が5日~14日である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
第2段階における少なくとも1つの間隔が2日~6ヵ月である、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
第2段階における少なくとも1つの間隔が15日~3ヵ月である、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
第1段階の皮下投与における抗体の前記用量が50 mg~350 mgである、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
第1段階の皮下投与の抗体の前記用量が150 mg~200 mgでありかつ第2段階の皮下投与の用量よりも低く、好ましくは第1段階における該抗体用量が170mgである、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
第1段階の皮下投与の抗体の前記用量が300 mg~350 mgでありかつ第2段階の皮下投与の前記抗体用量と同じである、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
第1段階における皮下投与の回数が1~12回である、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項10】
第1段階における皮下投与の回数が5~10回であり、好ましくは8回である、請求項1~9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗C5抗体の用法用量に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
補体系は、免疫複合体のクリアランスにおいて、ならびに感染性病原体、外来抗原、ウイルス感染細胞および腫瘍細胞に対する免疫応答において、中心的な役割を果たしている。約25~30種の補体タンパク質が存在しており、これらは血漿タンパク質と膜補因子の複雑な集合体として見出される。補体成分は、一連の複雑な酵素切断および膜結合事象において相互作用することによって、それらの免疫防御機能を達成する。結果として生じる補体カスケードは、オプソニン機能、免疫調節機能、および細胞溶解機能を有する産物の製造を導く。
【0003】
補体系は3つの異なる経路:古典経路、レクチン経路、および副経路を介して活性化されることが、現在、広く受け入れられている。これらの経路は多くの要素を共有しており、初期の段階では異なっているが、収束し、標的細胞の活性化および破壊に関与する同じ終末補体成分(C5からC9)を共有している。
【0004】
古典経路は、通常、抗原-抗体複合体の形成によって活性化される。これとは無関係に、レクチン経路の活性化の第1段階は、マンナン結合レクチン(MBL)、H-フィコリン、M-フィコリン、L-フィコリン、およびC型レクチンCL-11などの特定のレクチンの結合である。対照的に副経路は、低レベルのターンオーバー活性化を自発的に受け、これは、外来のまたは他の異常な表面(細菌、酵母、ウイルス感染細胞、または損傷組織)上で容易に増幅され得る。これらの経路は、補体成分C3が活性プロテアーゼによって切断されてC3aとC3bをもたらす箇所で収束する。
【0005】
C3aはアナフィラトキシンである。C3bは、細菌および他の細胞だけでなく、特定のウイルスおよび免疫複合体にも結合し、循環からの除去のためにそれらをタグ付けする(オプソニンとして知られる役割)。C3bはまた、他の成分と複合体を形成してC5転換酵素を形成し、これはC5をC5aとC5bに切断する。
【0006】
C5は、約80μg/ml(0.4μM)で正常血清中に見出される190kDaのタンパク質である。C5はグリコシル化されており、その質量の約1.5~3%が炭水化物に起因する。成熟C5は、75kDaのβ鎖にジスルフィド結合された115kDaのα鎖のヘテロダイマーである。C5は、1676アミノ酸の単鎖前駆タンパク質(プロC5前駆体)として合成される(例えば、特許文献1および特許文献2を参照されたい)。プロC5前駆体は切断され、アミノ末端断片としてβ鎖を、カルボキシル末端断片としてα鎖をもたらす。α鎖およびβ鎖ポリペプチド断片は、ジスルフィド結合を介して相互に連結されて、成熟C5タンパク質を構成する。
【0007】
成熟C5は、補体経路の活性化の間にC5aおよびC5b断片に切断される。C5aは、C5転換酵素によって、α鎖の最初の74アミノ酸を含むアミノ末端断片としてC5のα鎖から切断される。成熟C5の残りの部分は断片C5bであり、これはβ鎖にジスルフィド結合されたα鎖の残部を含む。11kDa質量のC5aの約20%は炭水化物に起因する。
【0008】
C5aは別のアナフィラトキシンである。C5bは、C6、C7、C8およびC9と結合して、標的細胞の表面で膜侵襲複合体(MAC、C5b-9、終末補体複合体(TCC))を形成する。充分な数のMACが標的細胞膜に挿入されると、MAC孔が形成され、標的細胞の急速な浸透圧溶解を媒介する。
【0009】
上述したように、C3aおよびC5aはアナフィラトキシンである。これらは、マスト細胞の脱顆粒を誘発することができ、これによりヒスタミンおよび他の炎症メディエーターが放出され、このことが平滑筋の収縮、血管透過性の増加、白血球の活性化、および他の炎症現象、例えば、細胞過形成をもたらす細胞増殖をもたらす。C5aはまた、好中球、好酸球、好塩基球および単球などの顆粒球を補体活性化部位に引き寄せるのに役立つ走化性ペプチドとしても機能する。
【0010】
C5aの活性は、C5aからカルボキシ末端アルギニンを除去してC5a-des-Arg誘導体を形成する血漿酵素カルボキシペプチダーゼNによって、調節される。C5a-des-Argは、未改変C5aのアナフィラキシー活性および多形核球走化活性(polymorphonuclear chemotactic activity)のうちたった1%しか示さない。
(【0011】以降は省略されています)

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