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公開番号2025065010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2024166243
出願日2024-09-25
発明の名称JBS又はMPSダイオード等の電子デバイスにおけるショットキー接触の形成、及びショットキー接触を有する電子デバイス
出願人エスティマイクロエレクトロニクス インターナショナル エヌ.ヴイ.
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H10D 8/01 20250101AFI20250410BHJP()
要約【課題】ショットキー障壁高さ(SBH)値を低減させる金属-半導体接触を形成する方法及び金属-半導体接触を含む電子デバイスを提供する。
【解決手段】金属-半導体接触を形成する方法は、接合障壁ショットキー(JBS)タイプの電子デバイス20において、第1の電気伝導率を有する半導体本体24上に、第1の金属層32を形成する工程と、第1の金属層上への入射方向を有するレーザビーム42によって第1の金属層の少なくとも一部に熱処理を施す工程であって、当該入射方向に沿って第1の金属層の一部を1500℃~3000℃の温度で加熱することを含む工程と、を含む。
【選択図】図2D
特許請求の範囲【請求項1】
金属-半導体接触を形成する方法であって、
第1の電気伝導率を有する半導体本体上に、アノード端子に含まれる第1の金属層を形成することと、
前記第1の金属層上への入射方向を有するレーザビームによって前記第1の金属層の一部に熱処理を施すことであって、1500℃~3000℃の温度で前記第1の金属層の前記一部を前記入射方向に沿って加熱することを含む、熱処理を施すことと、
を含む、方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記熱処理を施すことが、前記第1の金属層の前記一部を前記レーザビームによって1回以上走査することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入射方向が、前記第1の金属層の表面を横断する方向である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の金属層の前記一部が、前記半導体本体と電気的に接触して配置されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の金属層の前記一部が、前記半導体本体と共に、金属-半導体接合又はショットキー接合を形成する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記熱処理を施すことが、前記レーザビームのパラメータとして、
前記レーザビームの波長が290~370nmであり、
前記レーザビームのパルス持続時間が100ns~300nsであり、
前記レーザビームのパルス数が1~5であり、及び
前記レーザビームのエネルギー密度が1~3J/cm

である、
前記レーザビームを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レーザビームのパルスが、0.7~2.25cm

の面積を有する導電層の表面に入射する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記レーザビームの波長が308nmに等しく、前記レーザビームのパルス持続時間が160nsに等しく、前記レーザビームのパルス数が1~5であり、前記レーザビームのエネルギー密度が1~3J/cm

である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記熱処理が、前記入射方向に沿って、前記第1の金属層の前記一部の均一な加熱を発生させるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の金属層が、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、モリブデン(Mo)、及び窒化モリブデン(MoN)のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、金属-半導体接触を形成する方法、及び金属-半導体接触を含む電子デバイスに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
(関連技術の説明)
従来、シリコンカーバイド(SiC)ダイオードのサージ電流に対する耐性について多くの研究が行われてきた。今日、新しい電力用途には、サージ電流に耐える能力という観点でより良好な性能が要求されている。サージ電流耐性は、高温での高い漏れ電流と共に、純粋なショットキーダイオードの主な制限を代表する。したがって、高電圧ダイオードのための最善の妥協点は、接合障壁ショットキー(JBS)デバイス又はマージドPNショットキー(MPS)デバイスによって代表される。この組合せは、バイポーラ活性化がダイオード両端の電圧降下を制限し、したがって電力消費を制限するので、ピーク電流能力に対して有益な効果を有する。ショットキー障壁高さ(SBH)を制御することは、これらのデバイスの性能にとって重要である。
【0003】
4H-SiCは、他のポリタイプよりも製造が非常に容易であるため、基板として一般的に使用される。しかしながら、4H-SiCのバンドギャップ(3.2eV)は、3C-SiC(2.3eV)又はシリコン(1.12eV)の対応するバンドギャップよりも大きいために、4H-SiCは、一部の電子用途には、3C-SiCに比べ、又はシリコンに比べて魅力の薄いものとなっている。例えば、ショットキー障壁ダイオードの場合、SBH値を制御する可能性は、エネルギー消費を低減し、伝導損失を最小化するために重要な側面である。
【0004】
ショットキー障壁の形成に関与する変数は数多くあり、例えば、エピタキシャル成長したドリフト層の表面と接触する金属の選択、及び特にアニーリング工程に関連した接触の形成におけるその進展等である。いくつかの研究により、ショットキー障壁高さの値及び金属/半導体界面を通る電流輸送の機構に特に注目して、4H-SiC上のショットキー接触の様々なメタライゼーションパターンの電気的特性が解析された。しかしながら、一部の技術的な疑問は依然として未解決であり、更なる調査に値する。例えば、ショットキー障壁高さの制御及び低減の可能性は、デバイスのエネルギー消費を低減するための重要なポイントである。現在、4HSiCベースの整流器のショットキー障壁として最も使用される金属の1つは、上述のように、チタンであり、これは一般に、1.25eV程度の障壁高さ値をもたらす。モリブデンは同様の性能をもたらす。しかしながら、伝導損失の更なる低減は数多くの用途において有益であるため、障壁高さを低減することは、現在の課題の1つである。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、従来技術の欠点を克服するような、金属-半導体接触を形成する方法、及び金属-半導体接触を含む電子デバイスを提供し、特に、SBH値を低減することができる方法を提供する。
【0006】
本開示によれば、金属-半導体接触を形成する方法が提供される。金属-半導体接触を形成する方法は、最初に、第1の電気伝導率を有する半導体本体上に第1の金属層を形成することを含み、第1の金属層はアノード端子に含まれる。次に、金属層への入射方向を有するレーザビームによって第1の金属層の一部の熱処理が施され、これには、入射方向に沿って1500℃~3000℃の温度で第1の金属層の一部を加熱することが含まれる。
【0007】
本開示によれば、金属-半導体接触を含む電子デバイスが提供される。電子デバイスは、第1の電気伝導率を有する、特にシリコンカーバイド製の固体本体と、第1の電気伝導率とは反対の第2の電気伝導率を有し、固体本体の表側に形成された注入領域とを備える。更に、電子デバイスは、固体本体の表側上に形成され、かつ固体本体と電気的に接触している第1の金属層を含み、第1の金属層を形成することは、レーザビームによる1500℃~3000℃の温度での熱処理を含む。最後に、電子デバイスは、第1の金属層上に形成され、かつ第1の金属層と直接電気的に接触する第2の金属層を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示をよりよく理解するために、添付の図面を参照して、純粋に非限定的な例として、好ましい実施形態を以下説明する。
本開示の主題ではない一実施形態によるJBS又はMPSデバイスを断面図で示す。
本開示の一実施形態による、JBS又はMPSデバイスの製造工程を、特にそのようなデバイスの金属-半導体接触の製造に関して断面図で示す。
本開示の一実施形態による、JBS又はMPSデバイスの製造工程を、特にそのようなデバイスの金属-半導体接触の製造に関して断面図で示す。
本開示の一実施形態による、JBS又はMPSデバイスの製造工程を、特にそのようなデバイスの金属-半導体接触の製造に関して断面図で示す。
本開示の一実施形態による、JBS又はMPSデバイスの製造工程を、特にそのようなデバイスの金属-半導体接触の製造に関して断面図で示す。
本開示の一実施形態による、JBS又はMPSデバイスの製造工程を、特にそのようなデバイスの金属-半導体接触の製造に関して断面図で示す。
本開示の一実施形態によるJBS又はMPSデバイスを断面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、参照番号1で識別されるJBS(同様にMPS)デバイスを、X軸、Y軸、Z軸のデカルト(3軸)基準系における側面断面図で示す。以下、JBSデバイス1について説明するが、これにより一般性は失われない。
【0010】
JBSデバイス1は、N型ドープ4H-SiCの基板3であって、第1のドーパント濃度(例えば、1・1019原子/cm3~1・1022原子/cm3)と、例えば、2mQ・cm~40mQ・cmの抵抗率と、表面3bの反対側の表面3aと、50μm~350μmの厚さ、より詳細には160μm~200μm、例えば180μmに等しい厚さとを有する基板3と、N型4H-SiCの(エピタキシャル成長)ドリフト層2であって、第1のドーパント濃度よりも低い第2のドーパント濃度(例えば、1・1014原子/cm3~5・1016原子/cm3)を有し、基板3の表面3a上に配置され、厚さが5~15μmであるドリフト層2と、基板3の表面3b上に配置されている、オーミック接触領域6(例えばニッケルシリサイド)と、オーミック接触領域6上に配置されている、例えばTi/NiV/Ag又はTi/NiV/Auのカソードメタライゼーション7と、ドリフト層2の上面に配置された、例えば、TiとAlSiCuのスタック、又はNiとAlSiCuのスタック、又はMoとAlSiCuのスタックを含むアノードメタライゼーション8と、アノードメタライゼーション8を保護するための、アノードメタライゼーション8上のパッシベーション層19と、ドリフト層2内の複数の接合障壁(JB)素子9であって、ドリフト層2の上面に面し、それぞれのP型注入領域9’及びオーミック接触9”を含む、複数のJB素子9と、JB素子9を完全に囲むことができるか又は部分的に囲むことができるかのいずれかである、エッジ終端領域又は保護リング10、特にP型注入領域と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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