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公開番号2025062862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172213
出願日2023-10-03
発明の名称接着用部材および接着用部材の製造方法
出願人ナガセケムテックス株式会社
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類C09J 163/00 20060101AFI20250408BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着用部材を用いて接着する場合に、高い接着強度を確保する。
【解決手段】接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層と、を備える。前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含む。前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよい。前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低い。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着するために使用される接着用部材であって、
前記接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層と、を備え、
前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含み、
前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよく、前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低い、接着用部材。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1接着層および前記第2接着層のそれぞれは、さらにアミン系硬化剤を含む、請求項1に記載の接着用部材。
【請求項3】
前記第1接着層中の前記第1エポキシ樹脂の含有率は、30質量%以上85質量%以下である、請求項1または2に記載の接着用部材。
【請求項4】
前記含有率C2は、5質量%以下である、請求項1または2に記載の接着用部材。
【請求項5】
前記第2接着層は、さらにカップリング剤を含む、請求項1または2に記載の接着用部材。
【請求項6】
前記カップリング剤は、反応性官能基を有する炭化水素基を有し、
前記炭化水素基の炭素数は、6以上である、請求項5に記載の接着用部材。
【請求項7】
前記第2接着層の前記第2部材側の表面に第2離型フィルムが貼り付けられている、請求項1または2に記載の接着用部材。
【請求項8】
さらに、前記第1接着層の前記第1部材側の表面に第1離型フィルムが貼り付けられている、請求項7に記載の接着用部材。
【請求項9】
加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着するために使用される接着用部材の製造方法であって、
前記接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層とを備え、
前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含み、
前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよく、
前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低く、
前記製造方法は、前記第1接着層と前記第2接着層とが積層された構造を形成する積層工程を含む、接着用部材の製造方法。
【請求項10】
前記接着用部材は、さらに、前記第1接着層の前記第1部材側の表面に貼り付けられた第1離型フィルムと、前記第2接着層の前記第2部材側の表面に貼り付けられた第2離型フィルムと、を備え、
前記製造方法は、さらに
前記第1離型フィルムの離型性を有する表面に前記第1接着層を形成する第1工程と、
前記第2離型フィルムの離型性を有する表面に前記第2接着層を形成する第2工程と、を含み、
前記積層工程において、前記第1接着層と前記第2接着層とを接着させる、請求項9に記載の接着用部材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加硫後ゴム(a vulcanized rubber)製の部材と金属製の部材とを接着するために使用される接着用部材およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ゴム製の部材同士またはゴム製の部材と他の部材(例えば、金属製の部材)とを接着させる技術は、様々な用途で利用されている。特に、ゴム製の部材と他の部材とを接着させる場合、これらの部材は、物性が全く異なるため、高い接着強度が得られ難い。しかし、用途によっては、高い接着強度が求められる。
【0003】
未加硫のゴム製の部材と他の部材とを接着させる場合には、未加硫のゴム製の材料の加硫と同時に、接着剤を用いて接着させることで比較的高い接着強度が得られ易い。一方で、加硫後ゴム製の部材と他の部材とを接着させる場合には、接着強度が接着剤の接着力によって決定される。
【0004】
特許文献1は、アルコキシシリル基を有する有機重合体と、芳香族炭化水素基を有するエポキシ樹脂と、シランカップリング剤とを含有し、前記有機重合体の含有量Rと前記エポキシ樹脂の含有量Eとの質量比(R:E)が、95:5~50:50であり、前記シランカップリング剤の含有量Sが、前記含有量R及び前記含有量Eの合計100質量部に対して、1.5~10質量部である、加硫ゴム用接着剤組成物を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-82957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金属製の部材を、加硫後ゴム製の部材と接着する場合、未加硫ゴム製の部材と接着する場合に比べて、加硫による接着力の向上効果が得られないため、高い接着強度が得られ難い。また、加硫後ゴム製の部材および金属製の部材のいずれか一方と接着剤との間の接着強度を高めるのに適した接着剤の組成では、他方と接着剤との間の接着強度を高めることが難しい場合がある。そのため、未加硫ゴム製の部材に比べて、加硫後ゴム製の部材を金属製の部材と接着させる場合、高い接着強度を確保することが難しい場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1側面は、加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着するために使用される接着用部材であって、
前記接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層と、を備え、
前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含み、
前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよく、前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低い、接着用部材に関する。
【0008】
本開示の第2側面は、加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着するために使用される接着用部材の製造方法であって、
前記接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層とを備え、
前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含み、
前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよく、
前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低く、
前記製造方法は、前記第1接着層と前記第2接着層とが積層された構造を形成する積層工程を含む、接着用部材の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0009】
加硫後ゴム製の部材と金属製の部材とを接着用部材を用いて接着する場合に、高い接着強度を確保できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)本開示の第1側面に係る接着用部材は、加硫後ゴム製の第1部材と金属製の第2部材とを接着するために使用される接着用部材である。前記接着用部材は、前記第1部材と接着する第1接着層と、前記第1接着層に積層されるとともに、前記第2部材と接着する第2接着層と、を備える。前記第1接着層は、第1エポキシ樹脂および第1ゴム架橋剤を含む。前記第2接着層は、第2エポキシ樹脂を含み、任意成分として第2ゴム架橋剤を含んでもよい。前記第2接着層中の前記第2ゴム架橋剤の含有率C2は、前記第1接着層中の前記第1ゴム架橋剤の含有率C1よりも低い。
(【0011】以降は省略されています)

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