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公開番号2025062195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171096
出願日2023-10-02
発明の名称画像処理システム、画像処理方法
出願人株式会社エビデント
代理人インフォート弁理士法人
主分類G06T 5/92 20240101AFI20250407BHJP(計算;計数)
要約【課題】観察条件に応じて必要となるシステムの調整を素早く行えるようにする。
【解決手段】画像処理システム1は、スキャンユニット105と、PPD111と、強度階調値と出力階調値とを対応付けた複数のテーブルであるLUT13-1、13-2、13-3が格納されているメモリ12と、プロセッサ11とを備える。プロセッサ11は、PPD11より出力される光強度信号とスキャンユニット105による走査位置とに基づいて、当該光強度信号により示される強度階調値を構成画素の画素値とした第1画像データを生成し、第1画像データを、メモリ12に複数格納されているテーブルのうちから選択される1つに基づいて変換して、出力階調値を構成画素の画素値とした第2画像データを生成し、第2画像データにより表される画像を表示装置20に表示させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スキャナと、
PPD(Pixelated Photon Detector)と、
強度階調値と出力階調値とを対応付けたテーブルが複数格納されているメモリと、
プロセッサであって、
前記PPDより出力される光強度信号と前記スキャナによる走査位置とに基づいて、前記光強度信号により示される前記強度階調値を構成画素の画素値とした第1画像データを生成し、
前記第1画像データを、前記メモリに複数格納されている前記テーブルのうちから選択される1つの前記テーブルに基づいて変換して、前記出力階調値を構成画素の画素値とした第2画像データを生成し、
前記第2画像データにより表される画像を表示部に表示させる、
処理を行うように構成される前記プロセッサと、
を備えることを特徴とする画像処理システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、複数の前記テーブルのうちから1つの前記テーブルを選択する入力を取得する処理を行うように構成され、
前記第2画像データは、前記入力により選択された前記1つの前記テーブルに基づいて前記第1画像データを変換することによって生成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、画素値が所定の上限値を超える前記第1画像データの構成画素に対応する前記第2画像データの構成画素、または、画素値が前記所定の上限値以上である前記第1画像データの構成画素に対応する前記第2画像データの構成画素の色彩を、前記所定の上限値以下の画素、または、前記所定の上限値を超えない画素を表示する色彩とは異なる第1の色彩とした前記画像を前記表示部に表示させる処理を行うように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1画像データにおいて画素値が所定の下限値以下である構成画素に対応する前記第2画像データの構成画素を前記第1の色彩とは異なり、かつ、前記所定の上限値を超えない画素の色彩とも異なる第2の色彩とした前記画像を前記表示部に表示させる処理を行うように構成されることを特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
予め定められている最大値を超える前記強度階調値を示す前記光強度信号が前記PPDより出力されたことを示すフラグを取得し、
前記フラグの取得に応じて、前記第1画像データにおいて画素値が前記最大値を超える前記強度階調値を表している構成画素に対応する前記第2画像データの構成画素を画素値が所定の上限値を超えない画素を表示する色彩とは異なる第3の色彩とした前記画像を前記表示部に表示させる、
処理を行うように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
予め定められている最大値を超える前記強度階調値を示す前記光強度信号が前記PPDより出力されたことを示すフラグを取得し、
前記フラグの取得に応じて、前記第1画像データにおいて画素値が前記最大値を超える前記強度階調値を表している構成画素に対応する前記第2画像データの構成画素を、前記第1の色彩と前記第2の色彩とのどちらとも異なり、かつ、前記所定の上限値を超えない画素の色彩とも異なる第3の色彩とした前記画像を前記表示部に表示させる、
処理を行うように構成されることを特徴とする請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記第2画像データの構成画素を、該構成画素の画素値に対応する色彩とした前記画像を前記表示部に表示させ、
前記画像の構成画素についての前記色彩と前記出力階調値との対応関係を表す表示を前記表示部に表示させる、
処理を行うように構成されることを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
PPD(Pixelated Photon Detector)より出力される光強度信号とスキャナによる走査位置とに基づいて、前記光強度信号により示される強度階調値を構成画素の画素値とした第1画像データを生成し、
前記第1画像データを、前記強度階調値と出力階調値とを対応付けたテーブルであってメモリに複数格納されている前記テーブルのうちから選択される1つに基づいて変換して、前記出力階調値を構成画素の画素値とした第2画像データを生成し、
前記第2画像データにより表される画像を表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、画像処理システムに関し、特に、Pixelated Photon Detector(以降、PPDと記す)を備える画像処理システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
レーザ走査型顕微鏡システム等のPPDを備える画像処理システムにおいて、画像のコントラスト調整を容易に行えるようにするという技術が知られている。この技術は、例えば、PPDで検出された光の強度信号とスキャナの走査位置とに基づいて生成した画像のコントラストを、ルックアップテーブル(LookUp Table、以降、LUTと記す)を用いて調整し、調整後の当該画像を表示するというものである。また、調整前の画像において識別すべき階調の範囲(識別範囲)の設定に応じてLUTを更新して、調整後の画像を表示する表示装置の表示階調範囲の全域に当該識別範囲が収まる関係となるようにするという技術も知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7291808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光の強度の検出に用いられる検出素子として、最近は、PMT(Photomultiplier Tube、光電子増倍管)からPPDなどに変遷しつつある。レーザ走査型顕微鏡において検出素子としてPPDを採用すると、PMTには必要であった印加高電圧HV(High Voltage)が不要となる。しかしながら、このために、取得画像の輝度を調整する手法として、検出素子の感度調整により検出素子からの出力レベルを変化させる手法は行えなくなり、サンプルに照射するレーザ光の照射強度(レーザパワー)の調整による手法のみとなる。
【0005】
ところで、レーザ走査型顕微鏡を使用してサンプルの撮像を行う際には、撮像条件合わせの作業やピント合わせなどの像探し(サンプル探し)の作業が事前に行われる。レーザ走査型顕微鏡によるレーザ光の照射はサンプルに退色を生じさせることがあるため、上述の作業時にはレーザパワーを通常の撮像時よりもなるべく弱くすることが望ましく、また、作業時間が短いことが望ましい。
【0006】
一方で、サンプルの正式な画像を得るための撮像では、コントラストが高く階調数が多い良好な画像を得るために、サンプルの退色の可能性は承知の上でレーザ光の照射強度を通常の撮像時よりも更に強めることがある。このような照射強度の下での撮像は短時間で済ませることが望ましいことは明らかである。
【0007】
このように、レーザ走査型顕微鏡を用いた画像の取得では、取得される画像の観察の目的に応じて、レーザ光の照射強度が変更される。照射強度を変更すると、レーザ走査型顕微鏡の受光素子がサンプルから受ける光の強度が変化する。前述した技術では、照射強度を変更する度に識別範囲の設定を変更してLUTの更新を行う必要があり、このような設定変更のために時間が費やされていた。
【0008】
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、観察条件に応じて必要となるシステムの調整を素早く行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る画像処理システムは、スキャナと、PPDと、強度階調値と出力階調値とを対応付けたテーブルが複数格納されているメモリと、プロセッサであって、前記PPDより出力される光強度信号と前記スキャナによる走査位置とに基づいて、前記光強度信号により示される前記強度階調値を構成画素の画素値とした第1画像データを生成し、前記第1画像データを、前記メモリに複数格納されている前記テーブルのうちから選択される1つの前記テーブルに基づいて変換して、前記出力階調値を構成画素の画素値とした第2画像データを生成し、前記第2画像データにより表される画像を表示部に表示させる、処理を行うように構成される前記プロセッサと、を備える。
【0010】
本発明の一態様に係る画像処理方法は、PPDより出力される光強度信号とスキャナによる走査位置とに基づいて、前記光強度信号により示される強度階調値を構成画素の画素値とした第1画像データを生成し、前記第1画像データを、前記強度階調値と出力階調値とを対応付けたテーブルであってメモリに複数格納されている前記テーブルのうちから選択される1つに基づいて変換して、前記出力階調値を構成画素の画素値とした第2画像データを生成し、前記第2画像データにより表される画像を表示部に表示させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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