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公開番号2025060435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2024155256
出願日2024-09-09
発明の名称樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド、ならび樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】アルミナ粒子と樹脂とを含む樹脂組成物であって、従来よりもα線量を低減し得るものを提供する。
【解決手段】アルミナ粒子であって、ウラン含有量が550ppb未満、トリウム含有量が10ppb未満であり、外縁の長さL1に対する内部の粒界の合計長さL2の比(L2/L1)が139.1%未満である、アルミナ粒子と、樹脂と、を含む樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルミナ粒子であって、ウラン含有量が550ppb未満、トリウム含有量が10ppb未満であり、外縁の長さL1に対する内部の粒界の合計長さL2の比(L2/L1)が139.1%未満である、アルミナ粒子と、
樹脂と、
を含む樹脂組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記アルミナ粒子は、体積基準の累積粒度分布の微粒側から累積100%の粒子径D100が30μm以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
弾性率が2.0GPa以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記樹脂は、エポキシ樹脂、および熱可塑性ポリイミド樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記エポキシ樹脂は、メソゲン系エポキシ樹脂、ナフタレン系エポキシ樹脂、フェニルシクロヘキシル系エポキシ樹脂、フェノール系エポキシ樹脂、ビフェニル系エポキシ樹脂、ブタジエン系エポキシ樹脂、およびビスフェノールA系エポキシ樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物からなり、
厚みが1000μm以下である、シートモールディングコンパウンド。
【請求項7】
ウラン含有量が550ppb未満、トリウム含有量が10ppb未満であり、外縁の長さL1に対する内部の粒界の合計長さL2の比(L2/L1)が139.1%未満である、アルミナ粒子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド、ならび樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品に通電することにより発生する熱は、電子部品の性能に悪影響を及ぼしやすいことから、速やかに放熱されることが望まれる。よって、例えばICチップを囲む半導体封止部材を構成する材料には、放熱のために高い熱伝導性を示すことが望ましい。放熱のための熱伝導性部材には、一般的に、熱伝導性フィラーと樹脂を含むコンポジットが用いられ、熱伝導性を示すアルミナ粒子が熱伝導性フィラーとして用いられる。
半導体装置はα線の影響を受けやすく、α線による誤動作(ソフトエラー)が問題となる。この問題を解決するために、封止部材として、α線の放射量を抑制した樹脂組成物を使用することが重要となる。低α線量の樹脂組成物を得るために、ウラン含有量およびトリウム含有量を極微量に制限したアルミナ粒子を使用することが知られている(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-145336号公報
特開2017-110146号公報
国際公開第2022/105697号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、半導体装置の小型化および配線ピッチの狭小化に伴い、半導体装置は、α線の影響をさらに受けやすくなっている。そのため、半導体封止部材に使用される樹脂組成物には、従来以上にα線量を低減することが求められている。
特許文献1~3には、アルミナ粒子に含まれるウラン含有量およびトリウム含有量の制御については開示されているものの、さらにα線量を低減することについては検討されていない。
【0005】
このような状況を鑑みて、本発明の一実施形態は、アルミナ粒子と樹脂とを含む樹脂組成物であって、従来よりもα線の放射量を低減し得るものを提供することを目的とする。
本発明の別の実施形態は、そのような樹脂組成物からなるシート状組成物(シートモールディングコンパウンド)を提供することを目的とする。
本発明のさらに別の実施形態は、樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様1は、
アルミナ粒子であって、ウラン含有量が550ppb未満、トリウム含有量が10ppb未満であり、外縁の長さL1に対する内部の粒界の合計長さL2の比(L2/L1)が139.1%未満である、アルミナ粒子と、
樹脂と、
を含む樹脂組成物である。
【0007】
本発明の態様2は、
前記アルミナ粒子は、体積基準の累積粒度分布の微粒側から累積100%の粒子径D100が30μm以下である、態様1に記載の樹脂組成物である。
【0008】
本発明の態様3は、
弾性率が2.0GPa以上である、態様1または2に記載の樹脂組成物である。
【0009】
本発明の態様4は、
前記樹脂は、エポキシ樹脂、および熱可塑性ポリイミド樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、態様1~3のいずれか1つに記載の樹脂組成物である。
【0010】
本発明の態様5は、
前記エポキシ樹脂は、メソゲン系エポキシ樹脂、フェニルシクロヘキシル系エポキシ樹脂、ナフタレン系エポキシ樹脂、フェノール系エポキシ樹脂、ビフェニル系エポキシ樹脂、ブタジエン系エポキシ樹脂、およびビスフェノールA系エポキシ樹脂からなる群から選択される1種以上を含む、態様4に記載の樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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