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公開番号
2025059771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170067
出願日
2023-09-29
発明の名称
服用デバイス、服用デバイスの情報取得システム及び服用デバイスの製造方法
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
A61B
5/07 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】発信する超音波信号の強度を向上及び安定化することが可能な服用デバイス、上記服用デバイスを備える情報取得システム、並びに、圧電素子の周囲の領域の少なくとも一部に封止剤をより確実に充填することが可能な服用デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】デバイス10A自体が振動することで情報を発信する服用デバイス10Aであって、第1主面41及び第2主面42を有する基板40と、第2主面42に実装された圧電素子20と、基板40及び圧電素子20を収納する筐体30と、第1主面41と筐体30の第1内壁部31aとで囲まれた第1領域11と、第2主面42と筐体30の第2内壁部31bとで囲まれた領域12であって、基板40に設けられた開口部を介して第1領域11と連通する第2領域12と、少なくとも圧電素子20及び第2内壁部31bに接するように、少なくとも第2領域12内に設けられた封止剤54と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
デバイス自体が振動することで情報を発信する服用デバイスであって、
第1主面及び第2主面を有する基板と、
前記第2主面に実装された圧電素子と、
前記基板及び前記圧電素子を収納する筐体と、
前記第1主面と前記筐体の第1内壁部とで囲まれた第1領域と、
前記第2主面と前記筐体の第2内壁部とで囲まれた領域であって、前記基板に設けられた開口部を介して前記第1領域と連通する第2領域と、
少なくとも前記圧電素子及び前記第2内壁部に接するように、少なくとも前記第2領域内に設けられた封止剤と、
を備える、ことを特徴とする服用デバイス。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記封止剤は、少なくとも前記第2領域及び前記開口部内に充填される、請求項1に記載の服用デバイス。
【請求項3】
前記筐体は、前記基板が載置される載置面を有し、
前記第2内壁部は、前記載置面から凹んだ凹部を形成している、請求項1又は2に記載の服用デバイス。
【請求項4】
前記基板の平面形状は、長方形状であり、
前記開口部は、前記圧電素子が実装された部分に対して前記基板の短手方向に少なくとも1つ設けられる、請求項1又は2に記載の服用デバイス。
【請求項5】
前記開口部は、前記圧電素子が実装された部分に対して前記基板の長手方向にも少なくとも1つ設けられる、請求項4に記載の服用デバイス。
【請求項6】
前記開口部は、平面視において、少なくとも一部に曲線をもつ形状である、請求項1又は2に記載の服用デバイス。
【請求項7】
前記基板は、前記筐体の長手方向と平行に配置され、
前記基板の前記第2主面から前記第2内壁部までの距離が、前記基板の前記第1主面から前記筐体の第1内壁部までの距離より短い、請求項1又は2に記載の服用デバイス。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の服用デバイスと、
処理装置と、
前記圧電素子から発振された超音波信号を受信することで前記服用デバイスから情報を取得し、取得した前記情報を前記処理装置に送信する受信器と、
を備えることを特徴とする、服用デバイスの情報取得システム。
【請求項9】
第1の分割筐体及び第2の分割筐体を準備する工程と、
開口部が設けられ、圧電素子が実装された基板を準備する工程と、
前記第2の分割筐体と前記基板との間に前記圧電素子が位置するように、前記第2の分割筐体に前記基板を載置する工程と、
前記基板と前記第2の分割筐体の内壁部とで囲まれた領域内に、前記開口部を通して封止剤を注入する工程と、
注入した前記封止剤を硬化する工程と、
前記第1の分割筐体と、前記封止剤が注入及び硬化された前記第2の分割筐体とを接合する工程と、
を含む、ことを特徴とする服用デバイスの製造方法。
【請求項10】
前記第2の分割筐体内に注入する前に、硬化前の前記封止剤を脱泡する工程を更に含む、請求項9に記載の服用デバイスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、服用デバイス、服用デバイスの情報取得システム及び服用デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
処方された薬剤を患者が服用したか否かを確認する方法や、患者が薬剤を服用することによって、どのような生体反応が生じるか確認する方法が必要とされている。このため、薬剤とともに服用された後、体内から体外へと信号を送信する服薬デバイスの開発が進められている。
【0003】
特許文献1には、センサと上記センサで検出された情報を無線で送信するためのデバイスとを含むセンサ類と、複数のリジッド基板が積み重ねられて構成された基板群と、を備える飲み込みセンサ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6914567号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の飲み込みセンサ装置は、電波方式で通信しているため、信号が体内外を問わず無指向に発信され、第3者に取得される可能性があり、セキュリティ面に課題がある。
【0006】
それに対して、超音波信号を発振する圧電素子を備えた服用デバイスを用い、服用された服用デバイスの圧電素子から発振された超音波信号を、例えば服用者の体表面に装着された受信器で受信することが考えられる。当該方式であれば、圧電素子から発振された超音波信号は、基本的には服用者の体内を伝搬するが、体と空気の界面で反射されるため、ほとんど空気中には漏洩しないことから、第3者に取得される可能性を低減することが可能である。
【0007】
ただし、上記服用デバイスでは、筐体内部に封止剤が充分に充填されていないと、圧電素子から発振された超音波信号が充分な信号強度で服用デバイス外まで発信されない可能性がある。また、その場合、服用デバイスによって発信される信号強度がばらつく可能性もある。筐体内部に封止剤が充分に充填されておらずに圧電素子の周囲に空気、すなわち空間が残存すると、その空間と封止剤との間に生じる界面で超音波が反射してしまうためである。
【0008】
したがって、圧電素子を用いて超音波方式で通信する場合は、筐体内部、特に圧電素子の周囲の領域の少なくとも一部に封止剤をより確実に充填し、服用デバイスから発信される超音波信号の強度を如何に向上及び安定化するかという点で工夫の余地があった。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、発信する超音波信号の強度を向上及び安定化することが可能な服用デバイス、上記服用デバイスを備える服用デバイスの情報取得システム、並びに、圧電素子の周囲の領域の少なくとも一部に封止剤をより確実に充填することが可能な服用デバイスの製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の服用デバイスは、デバイス自体が振動することで情報を発信する服用デバイスであって、第1主面及び第2主面を有する基板と、上記第2主面に実装された圧電素子と、上記基板及び上記圧電素子を収納する筐体と、上記第1主面と上記筐体の第1内壁部とで囲まれた第1領域と、上記第2主面と上記筐体の第2内壁部とで囲まれた領域であって、上記基板に設けられた開口部を介して上記第1領域と連通する第2領域と、少なくとも上記圧電素子及び上記第2内壁部に接するように、少なくとも上記第2領域内に設けられた封止剤と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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