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公開番号2025059744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170031
出願日2023-09-29
発明の名称速度制御装置及びこれを具えるエレベーター
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 丸山国際特許事務所
主分類H02P 27/06 20060101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本発明は、回転速度のフィードバック制御が行なわれる電動機の回転速度に発生する脈動を、電動機の回転速度によらずに低減させる。
【解決手段】本発明の電動機3の回転速度を制御する速度制御装置1は、制御信号Sに含まれる所定の周波数帯域に属する周波数成分を低減させるためのノッチフィルター80と、スイッチ70と、制御手段90と有する。スイッチ70は、制御信号Sがノッチフィルター80を介して駆動装置2に与えられる第1信号経路SC1と、制御信号Sがノッチフィルター80を介さずに駆動装置2に与えられる第2信号経路SC2とを切り替えるために設けられる。制御手段90は、検出値Uが予め定められた第1の値Vs以上である場合には第1信号経路SC1が設定され、検出値が第1の値Vs未満である場合には第2信号経路SC2が設定されるようにスイッチ70を切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電動機の回転速度を検出する速度検出器により検出される検出速度値と前記電動機の回転速度を指定する速度指令値とに基づいて算出される制御信号を、前記電動機を駆動する駆動装置に与えることにより前記電動機の回転速度を制御する速度制御装置において、
入力信号における所定の周波数帯域に属する周波数成分を低減させるためのノッチフィルターと、
前記ノッチフィルターを介して前記制御信号を前記駆動装置に与える第1信号経路と、
前記ノッチフィルターを介さずに前記制御信号を前記駆動装置に与える第2信号経路と、
前記第1信号経路と前記第2信号経路とを切り替えるためのスイッチと、
前記検出速度値が予め定められた第1の値以上である場合には前記第1信号経路が設定され、前記検出速度値が前記第1の値未満である場合には前記第2信号経路が設定されるように前記スイッチを制御する制御手段と、
を具えたことを特徴とする速度制御装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記第1の値は、前記電動機の定格速度と、前記周波数帯域の中心周波数と、第2の値とに基づいて定められ、
前記第2の値は、前記制御信号を前記駆動装置へ与える信号経路を前記電動機の回転速度によらずに前記第2信号経路に固定した場合の第1の雑音除去性能よりも、前記制御信号を前記駆動装置へ与える信号経路を前記電動機の回転速度によらずに前記第1信号経路に固定した場合の第2の雑音除去性能の方が悪化している周波数帯域の上限周波数である、
請求項1に記載の速度制御装置。
【請求項3】
前記第1の値は、前記定格速度に前記中心周波数を乗算して得られる値を前記第2の値で除算することにより得られる、
請求項2に記載の速度制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の速度制御装置を具えるエレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター等の速度制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エレベーターでは、乗りかごを走行させる電動機の回転速度を検出するエンコーダーなどの検出器により検出された検出速度に基づいて電動機の回転速度を制御するフィードバック制御が行なわれる。エンコーダーの芯ずれ等により、検出速度に振動が発生すると、電動機の回転速度に脈動が生じ、乗りかごの走行方向に沿った振動が乗りかごに生じ、エレベーターの乗り心地を悪化させる場合がある。特許文献1には、エンコーダーなどの検出器により検出される検出速度に振動が生じている場合でも、ノッチフィルター等を用いることによって、走行方向に沿った乗りかごの振動を低減させるエレベーターが開示されている。特許文献1では、ノッチフィルターの時定数を検出速度に応じて変化させることにより、走行方向に沿った乗りかごの振動を低減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-064833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のエレベーターでは、電動機の回転速度が略一定である等速区間では乗りかごの振動を低減できるものの、加速区間又は減速区間において乗りかごの振動がかえって悪化してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、回転速度のフィードバック制御が行なわれる電動機の回転速度に発生する脈動を、加速区間又は減速区間においても低減させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の速度制御装置は、
電動機の回転速度を検出する速度検出器により検出される検出速度値と前記電動機の回転速度を指定する速度指令値とに基づいて算出される制御信号を、前記電動機を駆動する駆動装置に与えることにより前記電動機の回転速度を制御する速度制御装置であって、
入力信号における所定の周波数帯域に属する周波数成分を低減させるためのノッチフィルターと、
前記ノッチフィルターを介して前記制御信号を前記駆動装置に与える第1信号経路と、
前記ノッチフィルターを介さずに前記制御信号を前記駆動装置に与える第2信号経路と、
前記第1信号経路と前記第2信号経路とを切り替えるためのスイッチと、
前記検出速度値が予め定められた第1の値以上である場合には前記第1信号経路が設定され、前記検出速度値が前記第1の値未満である場合には前記第2信号経路が設定されるように前記スイッチを制御する制御手段と、
を具える。
【0007】
前記第1の値は、前記電動機の定格速度と、前記周波数帯域の中心周波数と、第2の値とに基づいて定められ、
前記第2の値は、前記制御信号を前記駆動装置へ与える信号経路を前記電動機の回転速度によらずに前記第2信号経路に固定した場合の第1の雑音除去性能よりも、前記制御信号を前記駆動装置へ与える信号経路を前記電動機の回転速度によらずに前記第1信号経路に固定した場合の第2の雑音除去性能の方が悪化している周波数帯域の上限周波数とすることができる。
【0008】
前記第1の値は、前記定格速度に前記中心周波数を乗算して得られる値を前記第2の値で除算することにより得ることができる。
【0009】
また、本発明のエレベーターは、上記記載の速度制御装置を具える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の速度制御装置によれば、電動機の回転速度が略一定である等速区間での振動だけでなく、加速区間又は減速区間における振動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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