TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025059643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169868
出願日
2023-09-29
発明の名称
油面上を覆うための水溶液、及びこれを用いた消火薬剤
出願人
日本ドライケミカル株式会社
代理人
個人
主分類
A62D
1/04 20060101AFI20250403BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】PFASの使用を避けつつ、油面上を覆うことができる水溶液を提供する。
【解決手段】シリコン系界面活性剤を有効成分として含む、油面上を覆うための水溶液。この水溶液は、さらに炭化水素系界面活性剤を有効成分として含むことができる。また、シリコン系界面活性剤は、1~40重量パーセント配合された非反応性シリコーンオイル側鎖型ポリエーテル変性とすることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコン系界面活性剤を有効成分として含むことを特徴とする、油面上を覆うための水溶液。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
さらに炭化水素系界面活性剤を有効成分として含む、請求項1に記載の水溶液。
【請求項3】
前記シリコン系界面活性剤は、水溶液中に1~40重量パーセント配合された非反応性シリコーンオイル側鎖型ポリエーテル変性である、請求項1又は2に記載の水溶液。
【請求項4】
前記炭化水素系界面活性剤は、炭化水素系アニオン界面活性剤及び/又は炭化水素系両性界面活性剤である、請求項2に記載の水溶液。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の水溶液を気泡にし、気泡状態の前記水溶液を油面に載せることにより、油面上を前記水溶液で覆うことを特徴とする、油面上の皮膜形成方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の水溶液を含む消火薬剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油面上を覆うための水溶液、及び、この水溶液を用いた消火薬剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
泡消火薬剤には、たん白泡消火薬剤、合成界面活性剤泡消火薬剤、水成膜泡消火薬剤がある。また、消火器用の消火薬剤には、粉末系消火薬剤、液体系消火薬剤、ガス系消火薬剤がある。泡消火薬剤の水成膜泡消火薬剤、及び、消火器の液体系消火薬剤のうち機械泡消火薬剤については、日本消防検定協会発行の検定細則中「泡消火薬剤の検定細則」第1章「規格の運用方針」第3「水成膜試験」、及び、「消火器用消火薬剤の検定細則」第1章「規格の運用方針」第5「機械泡消火薬剤」、2「機械泡の性能」(2)「水成膜」において、水成膜及び水成膜試験方法について記載されている。
【0003】
これらの消火薬剤においては、水成膜を形成させるために、一般的にPFAS(パーフルオロアルキル化合物)を消火薬剤に配合している。ここでPFASとは、有機ふっ素化合物の総称である。またこの明細書において水成膜とは「油面上を流れて覆う水成の膜」を意味する。
【0004】
下記特許文献1には、PFASと高分子化合物、炭化水素系界面活性剤などを併用した泡消火剤が記載されている。この技術では、PFASを含有することにより、水成膜を形成することができるとされている。
【0005】
PFASは疎水基と親水基を持ち、疎水基の分子間力が弱いため、ふっ素を含有していない界面活性剤よりも表面張力が低い。そのため、PFASをインキや塗料などに少量添加することにより表面張力を著しく低下させることができる。このことにより濡れ性の向上やピンホールの低減に効果的である。また、その濡れ性から、眼鏡・ゴーグル・フェイスシールドのレンズ等のガラスやプラスチック部分に塗布されて、曇り止め用剤として用いられる。また乾燥後に撥水作用を発揮するために、車両のフロントガラスをはじめとする風防ガラスの曇り止め剤などにも使用されている。
【0006】
このようにPFASはその性能の良さから広範囲のものに使用されてきた。PFASは化学的に安定な物質であるため、自然界ではほとんど分解されることはない。特に、泡消火薬剤に使用されているPFASの中で、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(パーフルオロオクタン酸)は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるために、使用制限されたり、あるいは、厳格な管理が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特公平6-2169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような状況に鑑みて成されたものである。本発明の目的は、PFASの使用を避けつつ、油面上を覆うことができる水溶液を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る、油面上を覆うための水溶液は、シリコン系界面活性剤を有効成分として含むものである。この水溶液は、さらに炭化水素系界面活性剤を有効成分として含むことが好ましい。この水溶液を気泡として発泡させて油面上に載せることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の水溶液を用いることにより、油面上を水溶液で覆うことができる。ここで本発明の水溶液は、ふっ素を含まない(すなわちPFASを使用しない)ことから、人体、生物及び環境に対する負荷を非常に小さくすることができる。このため、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)にも貢献できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
階段避難用滑り板
7か月前
個人
階段上り下り滑り板
5か月前
個人
発火物保管構造
10か月前
藤井電工株式会社
連結フック
3か月前
能美防災株式会社
放水設備
10か月前
能美防災株式会社
消火設備
9か月前
能美防災株式会社
消火装置
7か月前
能美防災株式会社
消火設備
9か月前
個人
高層階の降下型避難装置
3か月前
能美防災株式会社
消火栓装置
7か月前
深田工業株式会社
発泡ノズル
7か月前
株式会社キッツ
流水検知装置
1か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
8か月前
帝国繊維株式会社
防災用車両
9日前
能美防災株式会社
デフレクタ
9か月前
個人
森林火災の延焼拡大防止システム
10か月前
ホーチキ株式会社
防災システム
7か月前
個人
消火用ノズルヘッド
8か月前
幸南工業株式会社
コンセント装置
11か月前
中国電力株式会社
長尺工具保持具
7か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
1か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
2か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
9か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
8か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
10か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
8か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
21日前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
10か月前
株式会社立売堀製作所
流水検知装置
15日前
藤井電工株式会社
ストラップの保護カバー
5か月前
サンコー株式会社
係止状態検出装置
11か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
7か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
7か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
1か月前
沖電気工業株式会社
筐体
4か月前
帝国繊維株式会社
保形ホース点検装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る