TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025059623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169834
出願日2023-09-29
発明の名称副産物を原料とした造粒物、肥料及び造粒物の製造方法
出願人株式会社神鋼環境ソリューション,株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人R&C
主分類B09B 3/21 20220101AFI20250403BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】副産物を原料とした造粒物、肥料及び造粒物の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一部が副産物である造粒対象物1と、結合剤2と、を含む造粒物10であって、結合剤2は、グリセリンを含んでいる造粒物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一部が副産物である造粒対象物と、結合剤と、を含む造粒物であって、
前記結合剤は、グリセリンを含んでいる造粒物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記結合剤に含まれるグリセリンは、バイオマス燃料生成時の副生成物である請求項1に記載の造粒物。
【請求項3】
前記副産物は、製鋼スラグ及びバイオマス灰の少なくとも一方を含む請求項2に記載の造粒物。
【請求項4】
前記造粒対象物は、前記副産物に二酸化炭素を含有する流体を接触させることにより炭酸化されたものである請求項3に記載の造粒物。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか一項に記載の造粒物を含む肥料。
【請求項6】
副産物を有する造粒対象物を、グリセリンを含む結合剤を用いて造粒する造粒工程を有する、造粒物の製造方法。
【請求項7】
前記結合剤に含まれるグリセリンは、バイオマス燃料生成時の副生成物である請求項6に記載の造粒物の製造方法。
【請求項8】
前記副産物は、製鋼スラグ又はバイオマス灰の少なくとも一方を含む請求項7に記載の造粒物の製造方法。
【請求項9】
前記副産物に二酸化炭素を含有する流体を接触させることにより炭酸化を実施する炭酸化処理工程を前記造粒工程の前に実施する請求項8に記載の造粒物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、副産物を原料とした造粒物、肥料及び造粒物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
持続可能な社会の実現のために、各種製品の製造工程において発生する副産物を有効に利用することが求められている。
【0003】
副産物の有効利用として、木質バイオマス発電により排出される焼却灰(以下、バイオマス灰ともいう)を、肥料や路盤材等に使用する取り組みが知られる。特許文献1には、酸を含侵させた微粉炭とバイオマス灰を混合し、得られた混合物を乾燥させた後、結合剤を添加して造粒することにより肥料を得る方法が記載されている。
【0004】
また、鉄鋼プロセスで生じるスラグを有効利用する取り組みもある。特許文献2には、鉄鋼の製造工程で生じる製鋼スラグを所定の粒径に粉砕し、所定の結合剤を添加して造粒することにより肥料を得る方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-190642号公報
国際公開第2019/004339号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び特許文献2においては、バイオマス灰や製鋼スラグの粉砕物等の造粒対象物を造粒するために結合剤が使用されている。造粒時に添加される結合剤である廃糖蜜、リグニン、デンプン等は外部から調達する必要があり、製造コストの上昇につながっていた。
【0007】
本発明の目的は、副産物の有効利用を行うと共に、より効率的に造粒物を製造し提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る造粒物の特徴構成は、少なくとも一部が副産物である造粒対象物と、結合剤と、を含む造粒物であって、前記結合剤は、グリセリンを含んでいる点にある。
【0009】
結合剤は、造粒対象物の凝集を促進させ造粒物の強度や表面形態の改善をするために用いられる。一般的に、結合剤として廃糖蜜、リグニン、デンプン等が使用される。これらは高粘性を示し、廃糖蜜単体の粘度は約26500mPa・sである。これらを水に溶かした溶液が造粒対象物に付着すると造粒対象物間に液架橋が形成され、液体-固体の界面張力により造粒対象物が凝集し造粒物となる。そして、造粒物に含まれる水分を蒸発させることにより、液架橋が固架橋となり機械的強度の高い造粒物が得られる。一方、グリセリンは20℃において約1400mPa・sの粘度を示し、廃糖蜜等と比較すると低粘度ではあるものの、少なくとも一部が副産物である造粒対象物間に固架橋を形成するため結合剤として使用することができる。また、グリセリンは人体に無害であり、500℃以下では熱分解を生じないことから化合物として安定である点でも有用である。よって、副産物の有効利用を行うと共に、より効率的に造粒物を製造し提供することができる。
【0010】
本発明に係る更なる特徴構成は、前記結合剤に含まれるグリセリンは、バイオマス燃料生成時の副生成物である点にある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社土と野菜
消化液処理方法
16日前
花王株式会社
土壌洗浄方法
1か月前
清水建設株式会社
加熱井戸
2か月前
株式会社リコー
再生システム及び画像形成装置
2か月前
アルメック 株式会社
非鉄金属回収ライン
15日前
本田技研工業株式会社
樹脂回収方法
22日前
五洋建設株式会社
廃棄物処分場の脱窒方法
1日前
東洋アルミニウム株式会社
アルミ複合材料の分別回収方法
14日前
個人
有機廃棄物から即効性有機肥料を製造する方法
13日前
有限会社ジャパンガスセパレーション
メタンガス発生装置
2か月前
大口電子株式会社
廃基板の前処理方法及び前処理設備
13日前
太平洋セメント株式会社
廃石膏ボードの処理方法
8日前
株式会社サムズ
固形原料の製造方法
8日前
SINKPIA・JAPAN株式会社
資源化装置
1か月前
個人
ワイヤーロープ抜き取り装置及びワイヤーロープの抜き取り方法
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
希釈液添加システム
9日前
国立大学法人神戸大学
有機性廃棄物のメタン発酵処理方法
23日前
太平洋セメント株式会社
塩素除去方法及び塩素除去システム
8日前
南京農業大学
フェネート系に基づく土壤中のフタル酸エステルの除去方法
1か月前
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
リサイクル装置
1か月前
鹿島建設株式会社
遮水シート固定方法及び遮水シート固定構造
29日前
大和ハウス工業株式会社
バイオガス発電システム
10日前
国立大学法人東北大学
鉛を含有する汚染土壌の浄化方法
2か月前
株式会社セロリ
汚染土壌または汚染水の浄化方法
2か月前
AGC株式会社
合わせガラスの分離装置
1か月前
三洋化成工業株式会社
リン酸回収方法
1か月前
ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
太陽電池モジュールの枠分離装置
1か月前
株式会社タカフジ
木材利用方法
1か月前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み吸収性物品の構成部材の回収方法
2日前
株式会社安藤・間
廃棄物埋立て方法
23日前
株式会社安藤・間
焼却残渣処分方法
23日前
東日本電信電話株式会社
制御システム、制御方法、および制御プログラム
7日前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み吸収性物品の構成部材の回収方法
2日前
川崎重工業株式会社
バイオガス化施設と炭化燃料化施設を備える複合施設
1か月前
株式会社大林組
1,4-ジオキサンの揮発抑制剤、及び、揮発抑制方法
2か月前
株式会社サニコン
廃棄物処理装置、請求金額算出方法、プログラム、及び、廃棄物処理システム
1か月前
続きを見る