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公開番号2025059447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169533
出願日2023-09-29
発明の名称培地、支持構造体、及び、収穫方法
出願人国立大学法人山形大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01G 24/44 20180101AFI20250403BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物や菌類を容易に収穫できるようにする。
【解決手段】植物又は菌類を栽培するための立体培地1は、弾性支持構造体10と、弾性支持構造体10を被覆する覆土30と、を有し、弾性支持構造体10は、少なくとも一方向に弾性変形可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物又は菌類を栽培するための立体培地であって、
前記立体培地内に埋設された支持構造体と、
前記支持構造体を被覆する覆土と、を有し、
前記支持構造体は、少なくとも一方向に弾性変形可能である、
立体培地。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記立体培地は略柱体状、略直方体状、又は、略立方体状である、
請求項1に記載の立体培地。
【請求項3】
前記支持構造体は、全体形状が前記立体培地の形状に対応する格子状であり、
前記立体培地は、前記支持構造体の内側に設けられた菌床を有する、
請求項1に記載の立体培地。
【請求項4】
前記支持構造体は、内部に空隙を有する、
請求項1に記載の立体培地。
【請求項5】
前記支持構造体は互いに直交するX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうちの少なくとも一つの軸方向の弾性が、他の方向の弾性に対して小さい、
請求項1に記載の立体培地。
【請求項6】
前記支持構造体は、
複数の第1の部材がXY平面内で平行に配置された第1層と、
複数の第2の部材がXY平面内で前記第1の部材と交差する様な角度で平行に配置された第2層とがZ軸方向に交互に積層されてなる、
請求項5に記載の立体培地。
【請求項7】
前記第1の部材及び前記第2の部材は、Z軸方向から見た場合に複数の交点で互いに交差しており、
前記第1の部材及び前記第2の部材は、隣接する前記交点の間の中間部が両端部に比べて幅が狭くなるように形成されている、
請求項6に記載の立体培地。
【請求項8】
前記菌床は、マッシュルームの菌床である、
請求項3に記載の立体培地。
【請求項9】
植物又は菌類を栽培するための立体培地に埋設されて、当該立体培地を支持するための支持構造体であって、
前記支持構造体は互いに直交するX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうちの少なくとも一つの軸方向の弾性が、他の方向の弾性に対して小さい、
支持構造体。
【請求項10】
立体培地から生えた植物又は菌類の収穫方法であって、
前記立体培地は、内部に支持構造体を有し、
前記支持構造体は、少なくとも一方向に弾性変形可能であり、
前記支持構造体の弾性変形可能な方向に前記立体培地に荷重を付加する、
収穫方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培地、支持構造体、及び、収穫方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
きのこを収穫する方法としては、生産者が治具などを使用して摘み取る方法が一般的である。また、きのこを効率的に収穫する方法として、例えば特許文献1には、ビン栽培によりきのこを生育する際に、栽培ビン内の培地内に噴射ノズルを埋設し、圧力気体供給源からノズルを介して気体を噴出することにより、きのこを収穫する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-308848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、きのこはビンの口の領域のみに生育できず、生産効率が低い。また、収穫の際には、気体供給源などの大掛かりな設備が必要になってしまう。本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、広い領域で植物又は菌類が生育することができ、手摘み以外で収穫する場合には、植物や菌類を容易に収穫できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、植物又は菌類を栽培するための立体培地であって、立体培地内に埋設された支持構造体と、支持構造体を被覆する覆土と、を有し、支持構造体は、少なくとも一方向に弾性変形可能である、立体培地、が提供される。
上記の態様によれば、植物又は菌類の生育時には、支持構造体により立体培地を保持することができる。これにより、立体培地の側面からも植物又は菌類が発育することができ、3次元的に広い領域で生育させることができる。さらに、立体培地に支持構造体が弾性変形するように圧縮荷重を加えることにより、植物又は菌類に力が作用したり、覆土が変形したりするため、植物又は菌類を容易に収穫することができる。
【0006】
本発明の一態様によれば、立体培地は略柱体状、略直方体状、略立方体状である。
上記の態様によれば、平行な面が形成されているため、立体培地に圧縮荷重を付加しやすくなる。特に、一方の面を接地させて、他方の面を治具などで押圧することにより圧縮荷重を付加することができる。
【0007】
本発明の一態様によれば、支持構造体は、全体形状が立体培地の形状に対応する格子状であり、立体培地は、支持構造体の内側に設けられた菌床を有する。
上記の態様によれば、立体培地の形状を確実に保持できるとともに、支持構造体が各面の中央部が開口しているため、各面において菌類又は植物の発育が促進される。また、立体培地1の内部に菌床が設けられているため、菌類又は植物を収穫する際に立体培地を変形させても菌床が内部に保持される。
【0008】
本発明の一態様によれば、支持構造体は、内部に空隙を有する。
上記の態様によれば、立体培地の支持構造体に当たる部分であっても、植物又は菌類が空隙を通り成長することができる。
【0009】
本発明の一態様によれば、支持構造体は互いに直交するX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうちの少なくとも一つの軸方向の弾性が、他の方向の弾性に対して小さい。
上記の態様によれば、弾性が大きい方向には立体培地を支持することができるとともに、弾性が小さい方向に圧縮することにより、他の方向の変形を抑えながら、立体培地を変形させることができる。特に、このY軸方向が上下方向になる状態で立体培地を落下させると、立体培地が上下方向に卓越して変形し、横方向の変形を抑えることができる。これにより、立体培地が崩壊するのを防止し、立体培地を容易に再利用することができる。
【0010】
本発明の一態様によれば、支持構造体は、複数の第1の部材がXY平面内で平行に配置された第1層と、複数の第2の部材がXY平面内で第1の部材と交差する様な角度で平行に配置された第2層とがZ軸方向に交互に積層されてなる。
上記の態様によれば、支持構造体において、X軸方向及びY軸方向に比べてZ軸方向の弾性を大きくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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