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公開番号2025059424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169505
出願日2023-09-29
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/42 20060101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リテーナの操作性および保持力を両立できるコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング20は、一面27と、一面27に交差する側面28と、一面27と側面28とに開口するリテーナ装着孔29と、側面28に突設される係止部34,35と、を有している。リテーナ60は、リテーナ装着孔29の内側に配置されて端子金具90を係止可能な本体部61と、本体部61からリテーナ60の移動方向と交差する方向に突出して側面28を外側から覆う側板部62と、を有している。側板部62は、内面に突設されて係止部34,35に係止される被係止部65を有している。係止部34,35は、リテーナ装着孔29の開口側を向く端面に、リテーナ装着孔29の開口から離れる方向に傾斜する斜面部36を有している。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置されるリテーナと、を備え、
前記ハウジングは、一面と、前記一面に交差する側面と、前記一面と前記側面とに開口するリテーナ装着孔と、前記側面に突設される係止部と、を有し、
前記リテーナは、前記リテーナ装着孔の内側に配置されて前記端子金具を係止可能な本体部と、前記本体部から前記リテーナの移動方向と交差する方向に突出して前記側面を外側から覆う側板部と、を有し、
前記側板部は、前記側面と対向する内面に突設されて前記仮係止位置と前記本係止位置の少なくとも一方の位置で前記係止部に係止される被係止部を有し、
前記係止部は、前記リテーナ装着孔の開口側を向く端面に、前記リテーナ装着孔の開口から離れる方向に傾斜する斜面部を有している、コネクタ。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記斜面部は、前記側面の面方向に対して45度以下の傾斜角で傾斜している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記側面は、前記係止部を挟んで前記リテーナ装着孔の開口側とは反対側の位置に、前記側板部の突出方向の先端部に外側から対向する押さえ部を有し、
前記側板部は、前記押さえ部から離れて配置される片持ち状態と、前記係止部への前記被係止部の乗り上げによって前記押さえ部に接触して配置される両持ち状態と、に変位可能に構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記係止部は、前記仮係止位置で前記被係止部を係止する仮係止部と、前記本係止位置で前記被係止部を係止する本係止部と、により構成され、
前記斜面部は、前記本係止部と前記仮係止部の双方に設けられている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記本係止部と前記仮係止部のそれぞれの前記斜面部は、前記側面の面方向に対する傾斜角を同一としている、請求項4に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は開示されたコネクタは、端子金具と、端子金具を収容するコネクタハウジングと、コネクタハウジングに対して仮係止状態と本係止状態とに移動可能に配置されるリテーナと、を備える。コネクタハウジングには、底面と両側面とに開口するリテーナ装着孔が設けられている。側面には、リテーナ装着孔より前方に、本係止部および仮係止部(以下、単に「係止部」と称する)が突設されている。リテーナは、リテーナ装着孔に配置されて端子金具を係止可能な基体と、基体から突出して側面を覆う側壁部と、を有している。側壁部の内面には、係止部と係止可能なロック受部が設けられている。リテーナは、底面の開口を通してリテーナ装着孔に挿入され、仮係止状態から本係止状態へと上方に移動する。リテーナの、仮係止状態への組み付け時(リテーナ挿入孔への挿入時)および仮係止状態から本係止状態への移動時に、ロック受部が係止部に乗り上げられ、側壁部が基体との連結部位を支点として外側に弾性変形させられる。リテーナを備えたコネクタは、特許文献2および特許文献3にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-222758号公報
特開2005-302350号公報
特開2017-27678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の場合、係止部がリテーナ装着孔に近接して配置されている。側壁部の撓み動作の支点もリテーナ装着孔に近接している。仮に、リテーナの移動過程で、ロック受部が係止部の後端部(リテーナ装着孔の開口側を向く端部)に強く干渉して乗り上げられると、係止部の後端部に大きな応力が作用してしまう。これに対し、係止部がリテーナ装着孔から離れて配置されていれば、ロック受部が係止部の後端部と強く干渉することを回避できる。しかし、ロック受部と係止部との係止位置が側壁部の撓み動作の支点から遠くなると、ロック受部と係止部との間に十分な係止力を確保できないおそれがある。その結果、コネクタハウジングに対するリテーナの保持力が低下するという問題が生じる。
【0005】
そこで、本開示は、リテーナの操作性および保持力を両立できるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置されるリテーナと、を備え、前記ハウジングは、一面と、前記一面に交差する側面と、前記一面と前記側面とに開口するリテーナ装着孔と、前記側面に突設される係止部と、を有し、前記リテーナは、前記リテーナ装着孔の内側に配置されて前記端子金具を係止可能な本体部と、前記本体部から前記リテーナの移動方向と交差する方向に突出して前記側面を外側から覆う側板部と、を有し、前記側板部は、前記側面と対向する内面に突設されて前記仮係止位置と前記本係止位置の少なくとも一方の位置で前記係止部に係止される被係止部を有し、前記係止部は、前記リテーナ装着孔の開口側を向く端面に、前記リテーナ装着孔の開口から離れる方向に傾斜する斜面部を有している。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リテーナの操作性および保持力を両立できるコネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態1のコネクタにおいて、ハウジングに対してリテーナが仮係止位置に保持された状態を示す側面図である。
図2は、ハウジングに対してリテーナが本係止位置に保持された状態を示す側面図である。
図3は、ハウジングに対してリテーナが本係止位置に保持された状態を示す側断面図である。
図4は、ハウジングにおけるリテーナ装着孔および係止部を有する部分の拡大側面図である。
図5は、リテーナの端部における側板部の拡大正面図である。
図6は、リテーナの端部における側板部の内面形状を示す側断面図である。
図7は、リテーナの被係止部がハウジングの係止部に乗り上げられた状態を示す拡大平断面図である。
図8は、リテーナの被係止部がハウジングの係止部に係止された状態を示す拡大平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子金具と、前記端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に配置されるリテーナと、を備え、前記ハウジングは、一面と、前記一面に交差する側面と、前記一面と前記側面とに開口するリテーナ装着孔と、前記側面に突設される係止部と、を有し、前記リテーナは、前記リテーナ装着孔の内側に配置されて前記端子金具を係止可能な本体部と、前記本体部から前記リテーナの移動方向と交差する方向に突出して前記側面を外側から覆う側板部と、を有し、前記側板部は、前記側面と対向する内面に突設されて前記仮係止位置と前記本係止位置の少なくとも一方の位置で前記係止部に係止される被係止部を有し、前記係止部は、前記リテーナ装着孔の開口側を向く端面に、前記リテーナ装着孔の開口から離れる方向に傾斜する斜面部を有している。
【0010】
リテーナの、仮係止位置への組み付け時または仮係止位置から本係止位置への移動時に、側板部が弾性変形しつつ被係止部が係止部に乗り上げられる。被係止部が斜面部に接触すると、係止部に作用する応力が斜面部の長さ方向(リテーナ装着孔の開口から離れる方向)に分散される。よって、係止部の角部等に応力が集中せず、側板部が円滑に弾性変形することができ、リテーナの操作性の向上を図ることができる。また、斜面部の長さ分、係止部をリテーナ装着孔の開口側に延長できるので、係止部と被係止部との間に必要な係止力を確保でき、リテーナの保持力の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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