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公開番号
2025067923
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025014503,2021159203
出願日
2025-01-31,2021-09-29
発明の名称
プロテクタ
出願人
住友電装株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02G
3/04 20060101AFI20250417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】スライド型を用いることなく固定部周辺の領域を成形できるとともに、且つ、金型の大型化を抑制できるプロテクタを提供する。
【解決手段】プロテクタ本体31は、取付対象に第1の方向D1に挿入される固定部45と、固定部45の近傍に位置する第1ロック部61とを有する。蓋体32は、第1ロック孔92を備える第1ロック受け部91を有する。固定部45は、第1の方向D1に延びる取付支柱51と係合爪52とを有する。第3の方向D3は、第1の方向D1及び第2の方向D2の各々と垂直をなす方向から見て第1の方向D1と反対向きの方向である。第1ロック部61は、第1ロック孔92に挿入される第1挿入部62と、第3の方向D3と交差する第4の方向D4に第1挿入部62から突出する第1ロック突部63とを有する。固定部45及び第1ロック部61は、第1の方向D1と垂直な第2の方向D2が各々を成形する金型の開閉方向になる形状である。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
溝状をなす収容凹部を備える電線配置部を有するプロテクタ本体と、前記収容凹部の開口を覆う被覆部を有する蓋体と、を備える樹脂成形品のプロテクタであって、
前記プロテクタ本体は、前記プロテクタ本体を取付対象に固定するために前記取付対象に第1の方向に挿入される固定部と、前記蓋体を、前記開口を覆った状態に維持するための第1ロック部とを有し、
前記蓋体は、第1ロック孔を備える第1ロック受け部を有し、
前記固定部は、前記第1の方向に延びる取付支柱と、前記取付支柱の先端領域から前記取付支柱の基端に近づく方向に延び弾性を有する少なくとも1つの係合爪とを有するとともに、前記第1の方向と垂直をなす第2の方向が前記固定部を成形する金型の開閉方向になる形状であり、
前記第1の方向と垂直をなし且つ前記第2の方向と垂直をなす方向から見て前記第1の方向と反対向きの方向を第3の方向とすると、
前記第1ロック部は、前記第3の方向に前記第1ロック孔に挿入される第1挿入部と、前記第2の方向から見て前記第3の方向と交差する第4の方向に前記第1挿入部から突出し前記第1挿入部が前記第1ロック孔に挿入されているときに前記第1ロック受け部に引っ掛かる第1ロック突部とを有するとともに、前記第2の方向が前記第1ロック部を成形する金型の開閉方向になる形状であり、
前記第1ロック突部が前記第1ロック受け部に引っ掛かることにより、前記被覆部の少なくとも一部が前記開口を覆う状態に維持されるプロテクタ。
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【請求項2】
前記第4の方向は、前記第3の方向に対して垂直をなしており、
前記第1ロック突部は、前記第3の方向と垂直な平面状をなす被係合面を有しており、前記被係合面が前記第3の方向と反対方向から前記第1ロック受け部に当接することにより前記第1ロック受け部に引っ掛かる請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記第1ロック受け部は、前記被覆部の外面から前記第4の方向に突出する一対の支持部と、前記一対の支持部同士を連結する係合部とを有し、
前記一対の支持部は、前記第2の方向に離れており、
前記第1ロック孔は、前記第1ロック受け部を前記第3の方向に貫通する、前記一対の支持部及び前記係合部の内側の空間であり、
前記第1ロック突部は、前記第3の方向と反対方向から前記係合部に引っ掛かる請求項1又は請求項2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記プロテクタ本体は、前記電線配置部の外面から突出する固定基部を有し、
前記固定部及び前記第1ロック部は、前記固定基部から突出している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタ。
【請求項5】
前記第1の方向と垂直をなし且つ前記第2の方向と垂直をなす第5の方向における前記取付支柱の両端面は、前記第5の方向に対して垂直な平面状をなしており、
前記固定部は、前記取付支柱の前記両端面からそれぞれ延びる2つの前記係合爪を有し、
各前記係合爪は、前記係合爪の基端から先端に向かうにつれて前記取付支柱から離れるとともに、前記第1の方向と平行な方向から見て前記第5の方向に沿って直線的に延びている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ。
【請求項6】
前記電線配置部と前記被覆部とは、電線における長さ方向の一部を内部に収容する管状の電線収容部を構成しており、
前記電線収容部は、前記第2の方向に沿って直線的に延びる第1収容部と、前記第2の方向と交差する方向に沿って直線的に延びる第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部とを連結する第3収容部とを有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタ。
【請求項7】
前記固定部、前記第1ロック部及び前記第1ロック受け部は、前記第1収容部に位置している請求項6に記載のプロテクタ。
【請求項8】
前記プロテクタ本体は、第2ロック孔を備える少なくとも1つの第2ロック受け部を有し、
前記蓋体は、前記第2ロック受け部と同数の第2ロック部を有し、
前記第2ロック部の各々は、前記第2ロック孔に挿入される第2挿入部と、前記第2挿入部から突出し前記第2挿入部が前記第2ロック孔に挿入されているときに前記第2ロック受け部に引っ掛かる第2ロック突部とを有し、
前記第1ロック突部が前記第1ロック受け部に引っ掛かるとともに、前記第2ロック突部が前記第2ロック受け部に引っ掛かることにより、前記被覆部が前記開口を覆う状態に維持される請求項6または請求項7に記載のプロテクタ。
【請求項9】
前記第2ロック部及び前記第2ロック受け部の組は、前記第1収容部、前記第2収容部及び前記第3収容部の各々に、少なくとも1組配置されている請求項8に記載のプロテクタ。
【請求項10】
前記固定部は、第1固定部であり、
前記プロテクタ本体は、前記電線配置部から外部に突出し前記プロテクタ本体を前記取付対象に固定するためのボルトが挿入される貫通孔を備える第2固定部を有し、
前記第2固定部は、前記第2収容部に位置している請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のプロテクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プロテクタに関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスには、電線と、電線を保護する管状のプロテクタとを備えたものがある。このようなプロテクタには、溝状の収容凹部を有するプロテクタ本体と、収容凹部の開口を覆う蓋部とを備えるものがある。収容凹部には、電線における当該電線の長さ方向の一部が配置される。また、プロテクタ本体及び蓋体のいずれか一方は、プロテクタを車体パネルなどの取付対象に固定するための固定部を有することがある。固定部は、例えば矢じり型をなしている。矢じり型の固定部は、同固定部の弾性を利用して取付対象が有する固定孔に嵌め込まれることにより、プロテクタを取付対象に固定する。
【0003】
プロテクタが金型を用いて形成される樹脂成形品である場合、プロテクタが矢じり型の固定部を有すると、プロテクタにおける固定部付近がアンダーカットになる可能性がある。プロテクタがアンダーカットを有する形状であると、プロテクタを形成する金型に、例えばスライド型を設けることになる。金型にスライド型を設けると、金型にスライド型を設けない場合に比べて、金型の加工や調整に時間がかかったり、コストが高くなったりする。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1に記載されたプロテクタは、プロテクタ本体の外面から突出する延在部と、延在部の先端にヒンジを介して連結された回動板とを有する。固定部は、回動板から突出している。プロテクタの成形時には、回動板は、プロテクタ本体に対してスライド型を必要としない位置に設定される。即ち、回動板は、同回動板のプロテクタ本体に対する位置が、回動板及び固定部を成形する金型の開閉方向と、プロテクタ本体及び蓋体を成形する金型の開閉方向とが一致する位置で形成される。このため、金型にスライド型を設けることなく、プロテクタ本体、蓋体及び固定部を有するプロテクタを成形できる。そして、金型から取り出されたプロテクタにおいて回動板が回動されることにより、固定部は、プロテクタを取付対象に取り付けるための位置に配置される。例えば、回動板が回動されることにより、1つの固定部は、蓋体と対向する位置であって金型の開閉方向に蓋体と重なる位置に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-109281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されているように、スライド型の使用を避けるためにプロテクタに固定部が突出する回動板を備えると、金型が大型化する。金型の大型化は、製造コストを増大させる一因になる。
【0007】
本開示の目的は、スライド型を用いることなく固定部周辺の領域を成形できるとともに、且つ、金型の大型化を抑制できるプロテクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のプロテクタは、溝状をなす収容凹部を備える電線配置部を有するプロテクタ本体と、前記収容凹部の開口を覆う被覆部を有する蓋体と、を備える樹脂成形品のプロテクタであって、前記プロテクタ本体は、前記プロテクタ本体を取付対象に固定するために前記取付対象に第1の方向に挿入される固定部と、前記蓋体を、前記開口を覆った状態に維持するための第1ロック部とを有し、前記蓋体は、第1ロック孔を備える第1ロック受け部を有し、前記固定部は、前記第1の方向に延びる取付支柱と、前記取付支柱の先端領域から前記取付支柱の基端に近づく方向に延び弾性を有する少なくとも1つの係合爪とを有するとともに、前記第1の方向と垂直をなす第2の方向が前記固定部を成形する金型の開閉方向になる形状であり、前記第1の方向と垂直をなし且つ前記第2の方向と垂直をなす方向から見て前記第1の方向と反対向きの方向を第3の方向とすると、前記第1ロック部は、前記第3の方向に前記第1ロック孔に挿入される第1挿入部と、前記第2の方向から見て前記第3の方向と交差する第4の方向に前記第1挿入部から突出し前記第1挿入部が前記第1ロック孔に挿入されているときに前記第1ロック受け部に引っ掛かる第1ロック突部とを有するとともに、前記第2の方向が前記第1ロック部を成形する金型の開閉方向になる形状であり、前記第1ロック突部が前記第1ロック受け部に引っ掛かることにより、前記被覆部の少なくとも一部が前記開口を覆う状態に維持されるプロテクタである。
【発明の効果】
【0009】
本開示のプロテクタによれば、スライド型を用いることなく固定部周辺の領域を成形できるとともに、且つ、金型の大型化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態におけるプロテクタを備えるワイヤハーネスの斜視図である。
図2は、同実施形態における展開された状態のプロテクタの斜視図である。
図3は、同実施形態における展開された状態のプロテクタの斜視図である。
図4は、同実施形態における展開された状態のプロテクタの平面図である。
図5は、同実施形態におけるプロテクタ本体の部分拡大図である。
図6は、同実施形態におけるプロテクタ本体の部分拡大図である。
図7は、同実施形態におけるプロテクタ本体の部分拡大図である。
図8は、同実施形態におけるプロテクタ本体及び蓋体の部分拡大図である。
図9は、同実施形態における蓋体の部分拡大図である。
図10は、同実施形態におけるプロテクタの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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