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公開番号
2025061993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025014504,2021144708
出願日
2025-01-31,2021-09-06
発明の名称
ワイヤハーネス
出願人
住友電装株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01B
7/00 20060101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】製造性を向上できるワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス10は、シールド電線20Aと、シールド電線20Aに取り付けられる筒状の止水部材50とを有する。シールド電線20Aは、導電性を有する芯線21Aと、芯線21Aの外周を囲う絶縁被覆22Aと、金属製の複数の素線25が編まれて形成されるとともに絶縁被覆22Aの外周を囲う編組線23Aと、編組線23Aの外周を囲うとともに絶縁性を有するシース24Aと、編組線23Aがシース24Aから露出している露出部31とを有する。止水部材50は、露出部31の外周を覆う筒状の熱収縮チューブ51と、熱収縮チューブ51が収縮する際に流動可能であるホットメルト部材52とを有する。ホットメルト部材52は、熱収縮チューブ51と露出部31との間に設けられるとともに、露出部31よりも後方において絶縁被覆22Aの外周面とシース24Aの内周面との間を密閉している。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シールド電線と、
前記シールド電線に取り付けられる筒状の止水部材と、を有し、
前記シールド電線は、第1端部と、前記シールド電線の長さ方向において前記第1端部と反対側に設けられる第2端部とを有し、
前記シールド電線は、導電性を有する芯線と、前記芯線の外周を囲う絶縁被覆と、金属製の複数の素線が編まれて形成されるとともに前記絶縁被覆の外周を囲う編組線と、前記編組線の外周を囲うとともに絶縁性を有するシースと、前記第1端部と前記第2端部との間に設けられるとともに前記編組線が前記シースから露出している第1露出部と、を有し、
前記止水部材は、前記第1露出部の外周を覆う筒状の熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブが収縮する際に流動可能であるホットメルト部材と、を有し、
前記ホットメルト部材は、前記熱収縮チューブと前記第1露出部との間に設けられるとともに、前記第1露出部において前記編組線の内周面及び外周面を被覆するように形成されているワイヤハーネス。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記熱収縮チューブは、前記ホットメルト部材と一体化されており、
前記ホットメルト部材は、前記熱収縮チューブの内周面に積層されている請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記ワイヤハーネスは、車両に搭載されるとともに、外部給電装置とバッテリ装置とを電気的に接続するものであり、
前記シールド電線は、前記第1露出部よりも前記第1端部の側に設けられるとともに前記編組線が前記シースから露出している第2露出部を有し、
前記ワイヤハーネスは、
前記外部給電装置と電気的に接続可能であるとともに前記シールド電線の前記第1端部に取り付けられる第1コネクタと、
前記バッテリ装置と電気的に接続可能であるとともに前記シールド電線の前記第2端部に取り付けられる第2コネクタと、
前記第2露出部に取り付けられるアース端子と、
を有する請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記絶縁被覆は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂からなり、
前記シースは、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂からなり、
前記ホットメルト部材は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂である請求項3に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
前記シールド電線は、前記車両に搭載されている状態において、前記第1端部と前記第2端部との間に曲げ領域を有し、
前記曲げ領域は、前記第1露出部を含む請求項4に記載のワイヤハーネス。
【請求項6】
前記熱収縮チューブの曲げ剛性は、前記ホットメルト部材の曲げ剛性よりも高い請求項4又は請求項5に記載のワイヤハーネス。
【請求項7】
前記熱収縮チューブは、透明であり、
前記ホットメルト部材は、透明である請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
【請求項8】
前記編組線は、前記複数の素線を有する素線束を有し、
前記編組線は、複数の前記素線束が編まれて形成されており、
隣り合う前記素線束の間の隙間は、1つの前記素線束において隣り合う前記素線の間の隙間よりも大きくなっており、
前記ホットメルト部材は、前記隣り合う前記素線束の間の隙間に浸透している請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
【請求項9】
前記熱収縮チューブは、前記第1露出部よりも前記第1端部の側に配置された前記シースと前記第1露出部よりも前記第2端部の側に配置された前記シースとの間に架け渡されるように設けられており、
前記ホットメルト部材は、単一層であり、
前記ホットメルト部材は、前記第1露出部よりも前記第1端部の側に配置された前記シースの外周面と前記熱収縮チューブの内周面との間を密閉し、前記第1露出部よりも前記第2端部の側に配置された前記シースの外周面と前記熱収縮チューブの内周面との間を密閉し、前記第1露出部における前記絶縁被覆の外周面と前記熱収縮チューブの内周面との間を密閉している請求項4から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
【請求項10】
前記シールド電線を第1シールド電線とし、前記止水部材を第1止水部材とし、前記熱収縮チューブを第1熱収縮チューブとし、前記ホットメルト部材を第1ホットメルト部材とし、前記芯線を第1芯線とし、前記絶縁被覆を第1絶縁被覆とし、前記編組線を第1編組線とし、前記素線を第1素線とし、前記シースを第1シースとしたときに、
前記ワイヤハーネスは、
第3端部と前記第3端部と反対側に設けられる第4端部とを有するとともに前記第1シールド電線とは異なる第2シールド電線と、
前記第2シールド電線に取り付けられる筒状の第2止水部材と、を更に有し、
前記第2シールド電線は、前記外部給電装置と前記バッテリ装置とを電気的に接続可能な第2芯線と、前記第2芯線の外周を囲う第2絶縁被覆と、金属製の複数の第2素線が編まれて形成されるとともに前記第2絶縁被覆の外周を囲う第2編組線と、前記第2編組線の外周を囲うとともに絶縁性を有する第2シースと、前記第3端部と前記第4端部との間に設けられるとともに前記第2編組線が前記第2シースから露出している第3露出部と、を有し、
前記第2止水部材は、前記第3露出部の外周を覆う筒状の第2熱収縮チューブと、前記第2熱収縮チューブが収縮する際に流動可能である第2ホットメルト部材と、を有し、
前記第1コネクタは、前記第2シールド電線の前記第3端部に取り付けられており、
前記第2コネクタは、前記第2シールド電線の前記第4端部に取り付けられており、
前記第2ホットメルト部材は、前記第2熱収縮チューブと前記第3露出部との間に設けられるとともに、前記第3露出部よりも前記第3端部の側及び前記第3露出部よりも前記第4端部の側の少なくとも一方において前記第2絶縁被覆の外周面と前記第2シースの内周面との間を密閉しており、
前記第2絶縁被覆は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂からなり、
前記第2シースは、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂からなり、
前記第2ホットメルト部材は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂からなり、
前記第1シールド電線と前記第2シールド電線とは、隣り合って並んでいる請求項4から請求項9のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスには、電線と、その電線の長さ方向の中間部に設けられた止水部材とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。止水部材は、電線の中間部の絶縁被覆が除去されて芯線が絶縁被覆から露出された部分に設けられている。止水部材は、絶縁被覆から露出された芯線に対してシリコーンを塗布し、そのシリコーンを被覆するように絶縁樹脂製のテープを巻き付けることにより形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-72943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、シリコーンを塗布することにより止水部材を形成した場合には、シリコーンの硬化に多大な時間(例えば、8時間以上)を要するため、ワイヤハーネスの製造時間が長くなる。このため、ワイヤハーネスの製造性の面で改善の余地が残されている。
【0005】
本開示の目的は、製造性を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のワイヤハーネスは、シールド電線と、前記シールド電線に取り付けられる筒状の止水部材と、を有し、前記シールド電線は、第1端部と、前記シールド電線の長さ方向において前記第1端部と反対側に設けられる第2端部とを有し、前記シールド電線は、導電性を有する芯線と、前記芯線の外周を囲う絶縁被覆と、金属製の複数の素線が編まれて形成されるとともに前記絶縁被覆の外周を囲う編組線と、前記編組線の外周を囲うとともに絶縁性を有するシースと、前記第1端部と前記第2端部との間に設けられるとともに前記編組線が前記シースから露出している第1露出部と、を有し、前記止水部材は、前記第1露出部の外周を覆う筒状の熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブが収縮する際に流動可能であるホットメルト部材と、を有し、前記ホットメルト部材は、前記熱収縮チューブと前記第1露出部との間に設けられるとともに、前記第1露出部において前記編組線の内周面及び外周面を被覆するように形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のワイヤハーネスによれば、製造性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。
図4は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図である。
図5は、一実施形態の編組線を示す概略斜視図である。
図6は、図5に示した編組線の一部を拡大した拡大斜視図である。
図7(a)及び図7(b)は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略断面図である。
図8は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略構成図である。
図9は、変更例のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
図10は、変更例のワイヤハーネスを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、シールド電線と、前記シールド電線に取り付けられる筒状の止水部材と、を有し、前記シールド電線は、第1端部と、前記シールド電線の長さ方向において前記第1端部と反対側に設けられる第2端部とを有し、前記シールド電線は、導電性を有する芯線と、前記芯線の外周を囲う絶縁被覆と、金属製の複数の素線が編まれて形成されるとともに前記絶縁被覆の外周を囲う編組線と、前記編組線の外周を囲うとともに絶縁性を有するシースと、前記第1端部と前記第2端部との間に設けられるとともに前記編組線が前記シースから露出している第1露出部と、を有し、前記止水部材は、前記第1露出部の外周を覆う筒状の熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブが収縮する際に流動可能であるホットメルト部材と、を有し、前記ホットメルト部材は、前記熱収縮チューブと前記第1露出部との間に設けられるとともに、前記第1露出部よりも前記第1端部の側及び前記第1露出部よりも前記第2端部の側の少なくとも一方において前記絶縁被覆の外周面と前記シースの内周面との間を密閉している。
【0010】
この構成によれば、シールド電線の長さ方向の中間部に、編組線がシースから露出している第1露出部が設けられる。この第1露出部を覆うように筒状の熱収縮チューブが設けられるとともに、熱収縮チューブと第1露出部との間にホットメルト部材が設けられる。そして、ホットメルト部材の一部により、第1露出部よりも第1端部の側及び第1露出部よりも第2端部の側の少なくとも一方において絶縁被覆とシースとの間が密閉されている。このホットメルト部材により、水等の液体が絶縁被覆とシースとの間の隙間を通じてシールド電線の長さ方向に沿って移動することを抑制できる。例えば絶縁被覆とシースとの間の隙間を通じて第1端部の側から第1露出部に向かって液体が流れる場合であっても、絶縁被覆とシースとの間を密閉するホットメルト部材によって、そのホットメルト部材よりも第2端部の側に液体が浸入することを抑制できる。換言すると、絶縁被覆とシースとの間において液体の浸入を抑制する止水部材を、ホットメルト部材により形成することができる。これにより、シリコーンにより止水部材を形成する場合に比べて、シリコーンの硬化時間を省略できる分だけ、止水部材の製造時間を短縮できる。ひいては、ワイヤハーネスの製造時間を短縮できるとともに、ワイヤハーネスの製造性を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)
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