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公開番号2025078775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025034751,2021213149
出願日2025-03-05,2021-12-27
発明の名称車載部品内回路ユニット
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 3/16 20060101AFI20250513BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】外部接続部とコネクタとの接続構造の簡素化と接続作業性の向上を図ることができる車載部品内回路ユニットを開示する。
【解決手段】車載部品内回路ユニット10であって、回路構成部材16と、ケース18と、内部接続部22と外部接続部28とを有する接続用バスバー30と、ケース18において内部接続部22および第1ボルト挿通孔152に対向する第1窓部110と、ケース18において外部接続部28および第2ボルト挿通孔156に対向する第2窓部112と、を備え、第1ボルト挿通孔152と第2ボルト挿通孔156は公差吸収隙間154,158を含んだ大きさで設けられており、接続用バスバー30は、ケース18に対して公差吸収方向に変位可能に収容されており、第1窓部110は、第1窓部110を通じたボルト締結作業が可能な大きさで開口しており、第2窓部112は、第2窓部112を通じたボルト締結作業が可能な大きさで開口している。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
車載部品の筐体内に収納される車載部品内回路ユニットであって、
回路構成部材と、
前記回路構成部材を収容する絶縁性のケースと、
前記ケース内に収容されて、前記回路構成部材に設けられた回路側接続部に導通接続される内部接続部と、前記筐体に設けられたコネクタが有するコネクタ側接続部に導通接続される外部接続部と、を有する接続用バスバーと、
前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記内部接続部および該内部接続部に設けられた第1ボルト挿通孔に対向して配置される第1窓部と、
前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記外部接続部および該外部接続部に設けられた第2ボルト挿通孔に対向して配置される第2窓部と、を備え、
前記第1ボルト挿通孔と前記第2ボルト挿通孔は、公差吸収方向に延びる公差吸収隙間を含んだ大きさで設けられており、
前記接続用バスバーは、前記ケースに対して前記公差吸収方向に変位可能に収容されており、
前記第1窓部は、前記ケースの外部から前記第1窓部を通じた前記内部接続部の前記回路側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口しており、
前記第2窓部は、前記ケースの外部から前記第2窓部を通じた前記外部接続部の前記コネクタ側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口している、
車載部品内回路ユニット。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1窓部および前記第2窓部は、それぞれ前記ケースの外方に突出する筒部に囲われている、請求項1に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項3】
前記第1窓部および前記第2窓部の各前記筒部の内部には、ボルト又はナットが収容されており、前記筒部の突出先端側には、径方向内方に突出する抜け止め突起が設けられており、前記抜け止め突起への当接により、前記ボルト又は前記ナットの前記筒部からの離脱が阻止されている、請求項2に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項4】
各前記筒部に収容された前記ボルト又は前記ナットが絶縁処理部を有し、
前記ボルト又は前記ナットの前記絶縁処理部は、非締結状態で前記筒部から外部に突出可能であり、締結状態で前記筒部内に収容される、請求項3に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項5】
前記ケースが、前記接続用バスバーが載置される載置部を有するケース本体と、前記載置部を覆って前記ケース本体に対して前記公差吸収方向に変位可能に組み付けられたカバー部と、を有し、
前記カバー部が、前記第1窓部と前記第2窓部を有し、前記接続用バスバーと共に前記公差吸収方向に変位する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項6】
前記ケース本体は、前記載置部の周囲に前記公差吸収方向に延びる嵌合穴を有し、
前記カバー部は、前記カバー部の周縁部から前記ケース本体に向かって突出して前記嵌合穴に嵌合する嵌合突起を有し、前記嵌合突起の前記公差吸収方向の幅寸法が前記嵌合穴よりも小さくされている、請求項5に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項7】
前記嵌合突起が、突出端部に設けられて前記嵌合穴よりも前記載置部側に向かって突出するロック爪を有し、
前記嵌合穴に挿入された前記ロック爪が、前記嵌合穴の前記載置部側の縁部に係合する、請求項6に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項8】
前記内部接続部と前記外部接続部とが相互に交差する方向に広がっており、
前記内部接続部に設けられる前記第1ボルト挿通孔と前記外部接続部に設けられる前記第2ボルト挿通孔とが相互に交差する方向に貫通しており、
前記第1ボルト挿通孔の前記公差吸収隙間における前記公差吸収方向と前記第2ボルト挿通孔の前記公差吸収隙間における前記公差吸収方向とが相互に直交する方向である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項9】
前記カバー部が、前記載置部に向かって突出するリブを有し、前記カバー部が前記ケース本体に組み付けられた状態で、前記リブが前記接続用バスバーに当接または対向している、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の車載部品内回路ユニット。
【請求項10】
前記接続用バスバーが、前記内部接続部が設けられた第1端部と、前記外部接続部が設けられて前記第1端部よりも上方に突出する第2端部とを有し、
前記内部接続部は、前記第1端部の延出方向に前記公差吸収隙間を有している前記第1ボルト挿通孔を備え、前記外部接続部は、前記第2端部の延出方向に前記公差吸収隙間を有している前記第2ボルト挿通孔を備えている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車載部品内回路ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車載部品内回路ユニットに関するものである。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ジャンクションボックス等の回路ユニットを、車両に搭載される車載部品である電池パックの筐体内に、バッテリモジュールや電池制御システムなどと共に収納した構造が示されている。ここでは、電池パックの筐体内に収納された回路ユニットの外部機器との接続を可能にするために、筐体の周壁に外部の相手コネクタが接続されるコネクタを設け、コネクタと回路ユニットとの間を、被覆電線やバスバー等の中継部品により導通接続する構造が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-243449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構造では、筐体に設けられたコネクタと筐体内に収納された回路ユニットに設けられた外部接続部との間を繋ぐ、被覆電線やバスバー等の中継部品が必要となることから、部品点数が多く取扱性が悪いという問題を内在していた。加えて、回路ユニットが、特許文献1のように電池パック等の高電圧部品の筐体内に収納されたジャンクションボックス等の場合には、中継部品や回路ユニットの外部接続部が活電部となるため、別途感電対策を施す必要も生じる。その結果、車載部品内回路ユニットの外部接続部を車載部品の筐体に設けられたコネクタへ接続するための構造が複雑化し、作業性が低下することが避けられなかった。
【0005】
そこで、車載部品内回路ユニットの外部接続部と車載部品の筐体に設けられたコネクタとの接続構造の簡素化と接続作業性の向上を図ることができる、車載部品内回路ユニットを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載部品内回路ユニットは、車載部品の筐体内に収納される車載部品内回路ユニットであって、回路構成部材と、前記回路構成部材を収容する絶縁性のケースと、前記ケース内に収容されて、前記回路構成部材に設けられた回路側接続部に導通接続される内部接続部と、前記筐体に設けられたコネクタが有するコネクタ側接続部に導通接続される外部接続部と、を有する接続用バスバーと、前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記内部接続部および該内部接続部に設けられた第1ボルト挿通孔に対向して配置される第1窓部と、前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記外部接続部および該外部接続部に設けられた第2ボルト挿通孔に対向して配置される第2窓部と、を備え、前記第1ボルト挿通孔と前記第2ボルト挿通孔は、公差吸収方向に延びる公差吸収隙間を含んだ大きさで設けられており、前記接続用バスバーは、前記ケースに対して前記公差吸収方向に変位可能に収容されており、前記第1窓部は、前記ケースの外部から前記第1窓部を通じた前記内部接続部の前記回路側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口しており、前記第2窓部は、前記ケースの外部から前記第2窓部を通じた前記外部接続部の前記コネクタ側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口している、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、車載部品内回路ユニットの外部接続部と車載部品の筐体に設けられたコネクタとの接続構造の簡素化と接続作業性の向上を図ることができる、車載部品内回路ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る車載部品内回路ユニットを車載部品の筐体内に収納してボルトを締結した状態を示す斜視図である。
図2は、図1に示された車載部品の筐体内に車載部品内回路ユニットを収納した状態を分解状態で示す分解斜視図である。
図3は、図2に示された車載部品内回路ユニットの分解状態を正面側から示す分解斜視図である。
図4は、図3に示された車載部品内回路ユニットの分解状態を背面側から示す分解斜視図である。
図5は、図1に示された車載部品の筐体内に収納された車載部品内回路ユニットを、筐体の蓋体を省略して示す平面図である。
図6は、図5に示された車載部品内回路ユニットを、カバー部を省略して示す平面図である。
図7は、図6に示された車載部品内回路ユニットを、接続用バスバーを省略して示す平面図である。
図8は、図5におけるVIII-VIII断面図である。
図9は、図5におけるIX-IX断面図である。
図10は、図5におけるX-X断面図である。
図11は、図1に示された車載部品内回路ユニットを構成するカバー部を平面側から拡大して示す斜視図である。
図12は、図11に示されたカバー部を底面側から示す斜視図である。
図13は、図1に示された車載部品内回路ユニットにおける嵌合穴および嵌合突起の嵌合部分を拡大して示す要部拡大斜視図である。
図14は、接続用バスバーにおける第1および第2ボルト挿通孔と、第1および第2ボルト挿通孔に挿通される第1および第2ボルトの関係を説明するための説明図である。
図15は、図1に示された車載部品内回路ユニットを車載部品の筐体内にボルトの非締結状態で収納した状態を示す縦断面図であって、図8に対応する図である。
図16は、図1に示された車載部品内回路ユニットを車載部品の筐体内にボルトの非締結状態で収納した状態を示す縦断面図であって、図9に対応する図である。
図17は、本開示の別の態様における車載部品内回路ユニットを構成する接続用バスバーを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の車載部品内回路ユニットは、
(1)車載部品の筐体内に収納される車載部品内回路ユニットであって、回路構成部材と、前記回路構成部材を収容する絶縁性のケースと、前記ケース内に収容されて、前記回路構成部材に設けられた回路側接続部に導通接続される内部接続部と、前記筐体に設けられたコネクタが有するコネクタ側接続部に導通接続される外部接続部と、を有する接続用バスバーと、前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記内部接続部および該内部接続部に設けられた第1ボルト挿通孔に対向して配置される第1窓部と、前記ケースに設けられて前記接続用バスバーの前記外部接続部および該外部接続部に設けられた第2ボルト挿通孔に対向して配置される第2窓部と、を備え、前記第1ボルト挿通孔と前記第2ボルト挿通孔は、公差吸収方向に延びる公差吸収隙間を含んだ大きさで設けられており、前記接続用バスバーは、前記ケースに対して前記公差吸収方向に変位可能に収容されており、前記第1窓部は、前記ケースの外部から前記第1窓部を通じた前記内部接続部の前記回路側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口しており、前記第2窓部は、前記ケースの外部から前記第2窓部を通じた前記外部接続部の前記コネクタ側接続部へのボルト締結作業が可能な大きさで開口している、ものである。
【0010】
本態様の車載部品内回路ユニットによれば、ケース内に、回路側接続部とコネクタ側接続部を導通接続する接続用バスバーが、公差吸収方向に変位可能な状態で収容されている。さらに、ケース内に収容された接続用バスバーの内部接続部と外部接続部は、ケースに設けられた第1窓部と第2窓部を介して、外部からそれぞれ回路側接続部とコネクタ側接続部にボルト締結を行うことが可能となっている。それゆえ、車載部品の筐体内に回路ユニットを配置し、接続用バスバーを公差吸収方向に変位させて公差を吸収した状態で、接続用バスバーの内部接続部と外部接続部を回路側接続部とコネクタ側接続部にそれぞれ位置合わせして、外部からボルト締結することができる。これにより、従来必要であった筐体に設けられたコネクタと筐体内に収納された回路ユニットに設けられた外部接続部との間を繋ぐ、被覆電線やバスバー等の中継部品が不要となり、車載部品内回路ユニットと車載部品の筐体に設けられたコネクタとの接続構造の簡素化を図ることができる。しかも、接続用バスバーは、ケース内に収容されていることから、感電対策もケースを利用して有利に実現することができる。さらに、ケースに設けられた第1窓部と第2窓部は、外部からの各接続部のボルト締結作業が可能な大きさで開口していればよいことから、活電部となり得る部位をも可能な限りケースによって覆うことができ、接続作業性の向上も図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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