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公開番号2025058833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024013375
出願日2024-01-31
発明の名称乗物用シート
出願人テイ・エステック株式会社
代理人個人,個人
主分類B60N 2/90 20180101AFI20250402BHJP(車両一般)
要約【課題】着座者の生体情報を的確に取得することができるオットマンを備えた乗物用シートを提供する。
【解決手段】車両用シート10Bは、シート本体11と、シート本体11に対して変位可能なオットマン15Bと、を備えている。オットマン15Bは、シート本体11の下方に収納された収納位置と、シート本体11の前方に延びる展開位置と、の間で変位し、展開位置に位置する際に、着座者の左下腿部の心拍数を検出する左心拍センサ152aと、右下腿部の心拍数を検出する右心拍センサ152bと、を有している。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項１】
シート本体と、該シート本体に対して変位可能なオットマンと、を備えた乗物用シートであって、
前記オットマンは、
前記シート本体の下方に収納された収納位置と、前記シート本体の前方に延びる展開位置と、の間で変位し、
前記展開位置に位置する際に、着座者の生体情報を検出する左生体情報センサ及び右生体情報センサを有していることを特徴とする乗物用シート。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記左生体情報センサと前記右生体情報センサは、前記オットマンのシート幅方向の中心に位置し、前記オットマンを左右に仕切る仕切部を挟んで前記仕切部の左右に配設されていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項３】
前記仕切部は、前記乗物用シートの表皮材をパッド材に取り付けるために形成された表皮吊り込み溝であり、
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記表皮材を前記パッド材に係合する際に用いられる係合部材と、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で異なる位置に配設されていることを特徴とする請求項２に記載の乗物用シート。
【請求項４】
前記オットマンは、該オットマンの上面に載置される物品の少なくとも一部を収容する収容凹部を有し、
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記収容凹部と、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で少なくとも一部が同じ位置に配設されていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項５】
前記オットマンは、該オットマンの上面に載置される物品の少なくとも一部を収容する収容凹部を有し、
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記収容凹部と、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で少なくとも一部が異なる位置に配設されていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項６】
前記オットマンは、前記着座者を揉捏する揉捏部材を有し、
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記揉捏部材と、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で少なくとも一部が異なる位置に配設されていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項７】
前記乗物用シートは、空気流を生成する送風装置を有し、
前記オットマンは、前記送風装置が生成した前記空気流を送出する送風口を有し、
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で、前記送風口を避けた位置に配設されていることを特徴とする請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項８】
前記左生体情報センサ及び前記右生体情報センサは、前記送風口よりシート幅方向で小さいことを特徴とする請求項７に記載の乗物用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、乗物用シートに係り、特に、オットマンを備えた乗物用シートに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、車両用シートに着座者の生体情報を検出する生体情報センサを設け、生体情報センサが検出した生体情報に基づいて、車両の乗員に快適な移動環境を提供する技術が注目されている。具体例を挙げると、乗員の拍動を感知して心拍数を算出し、算出された心拍数に基づいて最適な空調温度を決定することにより、乗員にとって快適な環境を提供することが提案されている。これにより、乗員は、快適な空調温度の管理下で、目的地に移動することができる。
【０００３】
特許文献１には、乗員の拍動を感知することができる圧力センサをシートクッションに設けた車両用シートが開示されている。具体的には、車両の移動に伴う振動が、圧力センサに影響を与えることを防止するため、計測精度が低下することを抑制することができる車両用シートが開示されている。これにより、着座者の心拍数を高い精度で取得することができ、目的地に向かって移動する乗員に、快適な移動環境を提供することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－０４９８２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に開示された技術によって、乗員の生体情報を高い精度で取得し、生体情報に基づいて快適な移動環境を提供することができるものの、さらなる改善の余地があった。すなわち、特許文献１には、オットマンを備えた車両用シートが記載されておらず、オットマンを備えた車両用シートに関して、生体情報を的確に取得するための構成が十分に検討されていなかった。
【０００６】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座者の生体情報を的確に取得することができるオットマンを備えた乗物用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、シート本体と、該シート本体に対して変位可能なオットマンと、を備えた乗物用シートであって、前記オットマンは、前記シート本体の下方に収納された収納位置と、前記シート本体の前方に延びる展開位置と、の間で変位し、前記展開位置に位置する際に、着座者の生体情報を検出する左生体情報センサ及び右生体情報センサを有していることにより解決される。
【０００８】
上記構成によれば、シート本体の下方に位置する収納位置と、シート本体の前方に延びる展開位置との間で変位するオットマンが展開位置に位置する際に、左生体情報センサと、右生体情報センサによって、着座者の左右の下腿部の生体情報を検出することができる。左生体情報センサ及び右生体情報センサの両生体情報センサの検出結果に基づいて生体情報を取得するため、着座者の生体情報を、高い信頼性とともに的確に取得することが可能となる。
【０００９】
また、前記左生体情報センサと前記右生体情報センサは、前記オットマンのシート幅方向の中心に位置し、前記オットマンを左右に仕切る仕切部を挟んで前記仕切部の左右に配設されているとよい。
上記構成によれば、仕切部を挟んで仕切部の左右にオットマンを配設することにより、肩幅と同程度の間隔で左右の下腿部をオットマンに載せてリラックスする着座者の生体情報を的確に取得することが可能となる。
【００１０】
また、前記仕切部は、前記乗物用シートの表皮材をパッド材に取り付けるために形成された表皮吊り込み溝であり、前記左心拍センサ及び前記右心拍センサは、前記表皮材を前記パッド材に係合する際に用いられる係合部材と、前記展開位置に位置する前記オットマンの前後方向で異なる位置に配設されているとよい。
上記構成によれば、左生体情報センサ及び右生体情報センサは、係合部材と前後方向で異なる位置に配設されているため、係合部材が左生体情報センサ及び右生体情報センサの検出精度を低下させてしまうことを防止し、着座者の心拍数を的確に取得することが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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