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公開番号2025058803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023196986
出願日2023-11-20
発明の名称樹脂組成物および熱伝導シート
出願人デクセリアルズ株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250402BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】樹脂組成物の硬化物を長期間高温下に置いた場合でも、柔軟性低下を抑制できる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】樹脂組成物は、バインダ樹脂2と、熱伝導性充填剤3と、層状物質4とを含む。層状物質4は、例えば、鱗片状黒鉛、鱗片状窒化ホウ素およびメラミンシアヌレートからなる群から選択される少なくとも1種である。熱伝導シート1は、バインダ樹脂2と、熱伝導性充填剤3と、層状物質4とを含む樹脂組成物の硬化物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バインダ樹脂と、
熱伝導性充填剤と、
層状物質とを含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
上記層状物質の含有量が4.5重量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
上記層状物質が、鱗片状黒鉛、鱗片状窒化ホウ素およびメラミンシアヌレートからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
上記層状物質が、鱗片状黒鉛または鱗片状窒化ホウ素である、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
上記層状物質が、鱗片状黒鉛である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
上記熱伝導性充填剤が、球状の熱伝導性充填剤および破砕状の熱伝導性充填剤からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
アルコキシシラン化合物をさらに含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
酸化防止剤をさらに含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の樹脂組成物の硬化物である、熱伝導シート。
【請求項10】
3W/(m・K)以上の熱伝導率を有する、請求項9に記載の熱伝導シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、樹脂組成物および熱伝導シートに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車の電子化が進み、EVバッテリーやECU(Electronic Control Unit)等の車載用部品が高い発熱量で長期間使用されるため、車載用部品の放熱用途で使用される樹脂組成物は、高い熱伝導率と耐熱性が求められる。
【0003】
一般的に、樹脂組成物の熱伝導率を向上させるには、熱伝導性充填剤を高密度で充填(高充填)する必要がある。このように、樹脂組成物中の熱伝導性充填剤の量を増やすと、樹脂組成物の熱伝導率は向上するが、樹脂組成物中のバインダ樹脂の量が相対的に減少するため、硬化後の樹脂組成物の初期硬度が高くなりやすい傾向にある。また、硬化後の樹脂組成物を高温環境下に長時間置くと、硬化後の樹脂組成物の硬度が上昇してしまい、初期の柔軟性が失われ、樹脂組成物の熱伝導性の機能が低下するおそれがある。
【0004】
このような課題を解決する方法として、例えば、特定の構造の酸化防止剤を添加する方法や、バインダ樹脂の硬化反応に作用して、バインダ樹脂の硬度を調整する方法で、耐久性の向上を図ることが挙げられる(例えば、特許文献1,2)。
【0005】
ところで、熱伝導シートを長期間高温下に置いた場合に生じる、熱伝導シートの柔軟性の低下のメカニズムとして、硬化後の樹脂組成物中の熱伝導性充填剤が高温環境下で凝集することによって粒子の移動が制限され、硬化後の樹脂組成物の硬度が高くなっていることが一因として考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-30774号公報
特表2014-534292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本技術は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、樹脂組成物の硬化物を長期間高温下に置いた場合でも、柔軟性低下を抑制できる樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者らは、鋭意検討の結果、層状物質を樹脂組成物に添加することで、樹脂組成物の硬化物について高温下で長期間使用した際にも柔軟性の低下を低減し、従って長期の熱伝導性の維持を可能にすることを見出した。
【0009】
本技術に係る樹脂組成物は、バインダ樹脂と、熱伝導性充填剤と、層状物質とを含む。
【0010】
本技術に係る熱伝導シートは、バインダ樹脂と、熱伝導性充填剤と、層状物質とを含む樹脂組成物の硬化物である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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