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公開番号2025058518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168502
出願日2023-09-28
発明の名称記録装置、制御方法、およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/195 20060101AFI20250402BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】生産性の低下および廃インク量の増加を抑制し、コゲの制御およびインクの濃度調整を実行可能な技術を提供する。
【解決手段】発熱素子で生じる熱エネルギーによりノズルからインクを吐出して記録する記録手段と、前記記録手段にインクを供給し、前記記録手段から出たインクを再び前記記録手段に供給するようにインクが循環する循環経路と、前記ノズルからインクを吐出して排出し、前記発熱素子を覆う保護層に対してコゲを付着させる第1の制御と、前記ノズルからインクを吐出して排出し、前記循環経路からインクを排出し、排出した量に対応するインクを前記循環経路に供給して、前記循環経路内のインクの濃度調整を行う第2の制御と、を実行可能であって、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときには、一方の制御におけるインクの排出が、他方の制御におけるインクの排出を兼ねるようにする制御手段と、を有するようにした。
【選択図】図19
特許請求の範囲【請求項1】
発熱素子で生じる熱エネルギーを用いてノズルからインクを吐出して記録する記録手段と、
前記記録手段にインクを供給し、前記記録手段から出たインクを再び前記記録手段に供給するようにインクが循環する循環経路と、
前記ノズルからインクを吐出して排出することで前記発熱素子を覆う保護層に対してコゲを付着させる第1の制御と、前記ノズルからインクを吐出して排出することで前記循環経路からインクを排出し、排出した量に対応するインクを前記循環経路に供給して、前記循環経路内のインクの濃度調整を行う第2の制御と、を実行可能であって、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときには、一方の制御におけるインクの排出が、他方の制御におけるインクの排出を兼ねるようにする制御手段と、を有することを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1の制御では、記録動作によって生じたコゲを除去した後に、該コゲを前記保護層に付着させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第2の制御では、前記循環経路のインクの濃度に基づいて、前記循環経路から排出するインクの排出量を算出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記濃度は、推定値であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記排出量に応じた前記ノズルからのインクの吐出発数に基づいて、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行する第1モードと、前記第2の制御を実行する第2モードと、のどちらかを決定する請求項3に記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときの前記ノズルから吐出するインクの吐出発数は、前記第1の制御においてコゲを付着させるための第1吐出発数または前記排出量に基づく第2吐出発数とすることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記第1の制御では、記録動作時の第1駆動条件よりコゲを生じさせ易い第2駆動条件によって前記発熱素子を駆動し、
前記制御手段は、
前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときの前記ノズルから吐出するインクの吐出発数を前記第1吐出発数としたときには、前記第2駆動条件により前記発熱素子を駆動し、
前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときの前記ノズルから吐出するインクの吐出発数を前記第2吐出発数としたときには、前記第1駆動条件により前記発熱素子を駆動することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記第1の制御では、記録動作時の第1駆動条件よりコゲを生じさせ易い第2駆動条件によって前記発熱素子を駆動し、
前記制御手段は、
前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときの前記ノズルから吐出するインクの吐出発数を前記第1吐出発数としたときには、前記第2駆動条件により前記発熱素子を駆動し、
前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときの前記ノズルから吐出するインクの吐出発数を前記第1吐出発数よりも多い前記第2吐出発数としたときには、前記第1吐出発数だけ前記第2駆動条件により前記発熱素子を駆動し、前記第1吐出発数と前記第2吐出発数との差分だけ前記第1駆動条件により前記発熱素子を駆動することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項9】
前記記録手段では、前記発熱素子を備えた複数の基板が配列され、
前記制御手段はさらに、前記基板ごとに記録に寄与しないインクの吐出である予備吐出を実行する第3の制御と、前記ノズルに対して外部から負圧を作用させてインクを吸引しつつ、加圧によって前記ノズルからインクを吐出する加圧吸引を実行する第4の制御と、を実行可能であり、
前記制御手段は、
前記排出量に基づく、前記基板ごとの、前記ノズルからのインクの吐出発数のうちの最大の吐出発数に応じて、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行する第1モード、前記第2の制御を行う第2モード、前記第3の制御を行う第3モード、および前記第4の制御を行う第4モードのいずれか1つのモードを実行することを決定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御手段は、
前記最大の吐出発数と第1閾値とに基づいて、前記第1モードの実行を決定し、
前記最大の吐出発数と前記第1閾値より小さい値である第2閾値とに基づいて、前記第2モードの実行を決定することを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式によりインクを吐出する記録装置では、例えば、発熱素子による熱エネルギーを用いてノズルからインクを吐出する。こうした記録装置では、発熱素子がインクを加熱することによって、発熱素子の表面にインクに起因するコゲ付きが生じ、吐出特性が変化してしまう。特許文献1には、生じたコゲを除去する技術が開示されている。
【0003】
また、コゲがほとんどない状態からインクを吐出すると、発熱素子の表面にコゲが顕著に生じる。このため、コゲの付着が落ち着くまでは、吐出特性が大きく変化し、吐出特性が不安定となってしまう。特許文献2には、発熱素子の表面にコゲがない状態から、当該表面に適度なコゲを付着した状態とするエージングに関する技術が開示されている。
【0004】
さらに、インクを吐出する記録ヘッドでは、温度を均一化するためのサブヒータが設けられている。また、記録装置では、サブヒータでの加熱によるインクの増粘を抑制するために、記録ヘッドにインクを供給しつつ、記録ヘッドからインクを回収する循環経路を備え、当該循環経路においてインクを循環するようにしている。循環経路を備えた記録装置では、インクを吐出するノズルに常にフレッシュなインクが供給されるため、ノズルからのインクの液体成分の蒸発が促進され、その結果、循環するインクの濃度が上昇してしまう。特許文献3には、循環経路内で上昇したインクの濃度を調整する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-214141号公報
特開2014-131867号公報
特開2018-008513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示の技術は、コゲの制御のみに特化した技術であり、特許文献3に開示の技術は、インクの濃度調整にのみ特化した技術となっている。このため、単に、記録装置において、特許文献1、2に開示の技術と特許文献3に開示の技術とを実行する構成とすると、ダウンタイムの増加による生産性の低下、廃インク量の増加など新たな懸念が生じてしまう。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、生産性の低下および廃インク量の増加を抑制しつつ、コゲの制御およびインクの濃度調整を実行可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による記録装置の一実施形態は、発熱素子で生じる熱エネルギーを用いてノズルからインクを吐出して記録する記録手段と、前記記録手段にインクを供給し、前記記録手段から出たインクを再び前記記録手段に供給するようにインクが循環する循環経路と、前記ノズルからインクを吐出して排出することで前記発熱素子を覆う保護層に対してコゲを付着させる第1の制御と、前記ノズルからインクを吐出して排出することで前記循環経路からインクを排出し、排出した量に対応するインクを前記循環経路に供給して、前記循環経路内のインクの濃度調整を行う第2の制御と、を実行可能であって、前記第1の制御と前記第2の制御とを続けて実行するときには、一方の制御におけるインクの排出が、他方の制御におけるインクの排出を兼ねるようにする制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、生産性の低下および廃インク量の増加を抑制しつつ、コゲの制御およびインクの濃度調整を実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
記録装置の概略構成図。
記録装置の制御系の構成を示すブロック図。
画像処理の処理内容を示すフローチャート。
循環経路の概略構成図。
記録ヘッドの斜視構成図。
記録ヘッドの分解構成図。
吐出モジュールの概略構成図。
流路部材を構成する部材の概略構成図。
流路部材に形成される流路を示す図。
記録素子基板の外観図。
記録素子基板に形成される流路を示す図。
隣接する記録素子間の位置関係を示す図。
記録素子基板における記録素子近傍の構成を示す図。
圧力室内に生じる電界および圧力室内での負電位粒子を示す図。
コゲの制御を実行した際の吐出発数と吐出速度との関係を示すグラフ。
記録装置10における記録時に実行される複数の処理のタイミングチャート。
エンジンコントローラの機能的構成を示すブロック図。
取得処理の処理内容を示すフローチャート。
決定処理の処理内容を示すフローチャート。
決定処理のサブルーチンである更新処理の処理内容を示すフローチャート。
他の実施形態での決定処理の処理内容を示すフローチャート。
図21の決定処理のサブルーチンである第2更新処理の処理内容を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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