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公開番号2025057006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166598
出願日2023-09-28
発明の名称ウレタン硬化触媒アルミキレート
出願人川研ファインケミカル株式会社
代理人
主分類C08G 18/22 20060101AFI20250402BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】金属基板へのウレタン硬化物の密着性を発現させる触媒を提供する。
【解決手段】例えばエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートである、特定の構造を有するアルミキレート化合物を使用することにより、触媒として作用したアルミキレートあるいはウレタン樹脂中の構造に組み込まれたアルミキレートが、金属基板表面の水酸基と反応し共有結合を形成することで、金属基板とウレタンとの結着剤となり密着性が発現する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
一般式（Ａ）により表されるウレタン硬化触媒アルミキレート化合物。
TIFF
2025057006000005.tif
110
132
（Ａ）
（式中Ｒ
１
～Ｒ
４
は炭素数１～３のアルキル基、アルケニル基または芳香族基を表す。）
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
前記請求項１においてＲ
１
およびＲ
２
がイソプロピル基であり、Ｒ
３
がエチル基、Ｒ
４
がメチル基であるウレタン硬化触媒アルミキレート化合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ウレタン硬化触媒アルミキレートに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
ウレタン樹脂は、強靭性、耐薬品性、基材への密着性、耐摩耗性、光沢等にすぐれるために、塗料のほか、印刷インキ、接着剤等に広く用いられている。特に常温硬化ウレタン樹脂は、主剤のポリオール化合物と硬化剤の多官能イソシアネート化合物の組み合わせによりその優れた特性を発揮し、多くの応用分野で利用されている。このようなウレタン樹脂の使用において、反応の速度と性能向上を促進させるために、触媒が一般的に使用される。従来の触媒としては、有機スズ化合物、アミン系化合物、金属キレート化合物が広く使用されてきた。有機スズ化合物、アミン系化合物は、広く用いられている触媒であるが、密着性には限界があり、金属基板へのウレタン硬化物の密着性向上のためには、プライマー処理という手法が広く採用されている。（特許文献１参照）この手法は作業工程を増加させ、生産効率を低下させる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－１２４５０１
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は金属基板へのウレタン硬化物の密着性を発現させるアルミキレートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定の構造のアルミキレートがプライマー処理をしなくても金属基板へのウレタン硬化物の密着性を発現することを見出した。
【０００６】
即ち本発明は、以下の通りである。
（１）
一般式（Ｉ）により表されるアルミキレート化合物である。
TIFF
2025057006000001.tif
110
132
（Ｉ）
（式中Ｒ
１
～Ｒ
４
は炭素数１～３０のアルキル基、アルケニル基または芳香族基を表す。）
（２）
（１）においてＲ
１
およびＲ
２
がイソプロピル基であり、Ｒ
３
がエチル基、Ｒ
４
がメチル基であるアルミキレート化合物である。
【０００７】
更に、本発明は、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを、上記のウレタン硬化触媒アルミキレートの存在下で反応させることを特徴とするウレタン樹脂の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【０００８】
本発明のアルミキレートは、プライマー未使用で金属基板への密着性を発現させるウレタン硬化物の製造に使用可能である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明のウレタン硬化触媒アルミキレートは、一般式（Ｉ）により表される。
TIFF
2025057006000002.tif
110
132
（Ｉ）
（式中Ｒ
１
～Ｒ
４
は炭素数１～３０のアルキル基、アルケニル基または芳香族基を表す。）
【００１０】
前記一般式（Ｉ）において、Ｒ
１
～Ｒ
４
は炭素数１～３０のアルキル基、アルケニル基または芳香族基であることが好ましく、更に好ましくはＲ
１
およびＲ
２
がイソプロピル基であり、Ｒ
３
がエチル基、Ｒ
４
がメチル基である。
（【００１１】以降は省略されています）

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